【問題】銀行の再編が加速する?




【問題】金融庁の施策について誤っているのは下記のうちどれか?

①金融庁は金融機関が経営破綻に備えて積み立てる預金保険について、経営体力に応じて保険料率に差をつける方向で検討に入った。
②統合や合併で経営基盤を充実させる地銀は料率が下がる仕組みにして、再編を促す。
③預金保険は金融機関が破綻したときに、預金を払い戻すための制度だ。利息のつく普通預金は預金者1人当たり元本2000万円までと利息が対象となる。
④19年度の保険料率は0.033%で、規模や収益力にかかわらず一律だ。
⑤金融庁は自己資本の厚みなどで測る金融機関の健全性によって、料率に差をつける「可変保険料率」の導入をめざす。

(問題はここまで)

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【答え】


【解説】
①は正しい
②は正しい
③預金保険は金融機関が破綻したときに、預金を払い戻すための制度だ。利息のつく普通預金は預金者1人当たり元本1000万円までと利息が対象となる。
④は正しい
⑤は正しい


現金の流通量がへり電子化されたり、クラウドファンディングによる資金調達が増えたり、中小企業の淘汰による貸し出し先の減少など、銀行業の環境は激変している。メガバンクや地銀、信金など銀行業はかつては就職希望ランクでも上位であったが、降下の一途をたどっている。お堅い職業というイメージは崩れ、八方塞がりの市場環境にさらされた裸の王様のようだ。本件のように政府は銀行の再編を促進しているし今後も手を入れていくのは必至だ。ゆるやかに再編を進めていくのが狙いだ。いまだにしがみついて、このまま乗り切れると考える銀行の従業員は将来が安泰でないことを捉えて自分自身の力を付けて銀行業以外でも通用するように、対策をとるべきだ。谷底はすぐ近くにある。

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