【問題】M&Aに絡む企業損失の最大の理由の「のれん代」って?

【問題】M&Aに絡む損失が急激に増加している。2018年度は世界で1550億ドルとなり、昨年比66%増加し、08年の金融危機後で最大になった。その理由のひとつが、のれん代だ。のれん代について下記のうち正しいものはどれか?


①のれん代は、企業の買収にあたり、買収額が営業利益を上回る場合の差額である。

②買収後に買収した企業業績が低迷した場合は、資産価値を引き上げる損失処理が必要になる。

③のれん代は、現金流出の要因となり、会計処理では減損処理を行い、資産価値を上げる要因になる。

④のれん代とは、ブランド力・信用力・顧客との関係で企業の付加価値を指す。

⑤18年度に1億〜10億の損失処理をした企業は170社で、うち4割はアメリカの企業だ。









【答え】④が正しい


【解説】

①のれん代は、企業の買収にあたり、買収額が純資産を上回る場合の差額である。

②資産価値を引き下げる損失処理が必要になる。

③のれん代は、現金流出は伴わない。会計処理では減損処理を行い、資産価値を下げる要因になる。

④が正しい

⑤アメリカではなく中国の企業だ。経済制裁発動から一年が経ち、中国企業の買収先の業績悪化が理由で、のれん代が膨れ上がった結果だ。

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