「世界はジャズを求めてる」2022年3月第1週(3月3日)放送分スクリプト(出演 村井康司)#鎌倉FM
テーマ曲:What A World Needs Now Is Love/Stan Getz
こんばんは、毎週木曜午後8時からお送りしている「世界はジャズを求めてる」、第一週は音楽評論家の村井康司がお届けします。
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今日は、スティーヴン・スピルバーグ監督によって60年ぶりにリメイクされた映画「ウエスト・サイド・ストーリー」にちなんだ選曲でお届けします。もともとは1957年にブロードウェイ・ミュージカルとして発表された「ウエスト・サイド・ストーリー」は、61年に、ロバート・ワイズとジェローム・ロビンズ監督で映画化されて大ヒットしました。ミュージカルは、アーサー・ローレンツ脚本、レナード・バーンスタイン音楽、スティーヴン・ソンドハイム歌詞。原案ジェローム・ロビンズ。61年の映画はアカデミー賞の10部門で受賞し、アメリカン・フィルム・インスティチュートが選定した「ミュージカル映画ベスト100」では「雨に唄えば」に次いで第二位にランキングされています。
今回のリメイクは、スティーヴン・スピルバーグ監督、トニー・クシュナー脚本によるもので、アメリカでは2021年12月に公開、日本ではこの2月11日から公開されています。
では最初の曲です。オスカー・ピーターソン・トリオの演奏で「Jet Song」をお聴きください。
M1 Jet Song / Oscar Peterson
オスカー・ピーターソン・トリオの演奏で「Jet Song」でした。「ウエスト・サイド・ストーリー」は、ニューヨークのポーランド系の若者たちのグループ「ジェット団」と、プエルトリコ系の「シャーク団」の争いと、その中で生まれるトニーとマリアの恋物語がストーリーの中心ですが、この曲はジェット団のテーマ、と言えるものですね。では次は、「サムシングズ・カミング」、「何か起こりそう」をゲイリー・バートンのビブラフォンを中心とした演奏でお送りします。
M2 Something’s Coming / Gary Burton
ゲイリー・バートンの「サムシングズ・カミング」でした。この曲は主人公のトニーが何かの予感を感じて歌うのですが、それは晴らしい恋の予感であると同時に、悲劇の予感でもあったわけです。さて次の曲です。サラ・ヴォーンのヴォーカルで「マリア」です。
M3 Maria / Sarah Vaughan
サラ・ヴォーンで「マリア」でした。これもトニーが歌う曲で、美しいマリアを讃えた曲ですね。次は、アメリカの作編曲家マニー・アルバムが「ウエスト・サイド。ストーリー」の曲のいくつかをメドレーに編曲したものをご紹介します。「America/I feel Pretty/One Hand, One Heart」です。
M4 America/I feel Pretty/One Hand, One Heart /Manny Arbum
マニー・アルバム編曲指揮のオーケストラで「ウエスト・サイド。ストーリー」から「America/I feel Pretty/One Hand, One Heart」でした。次もビッグバンドによる演奏です。オリバー・ネルソンの編曲で「クール」をお聴きください。
M5 Cool / Oliver Nelson Orchestra
オリバー・ネルソン・オーケストラの「クール」でした。これは、ポーランド系の「ジェット団」と、そのボス格であるリフが歌う曲です。さて、次にご紹介するのは「サムホエア」。今日はリッチー・コールのアルト・サックスの演奏を選びました。「サムホエア」です。
M6 Somewhere/ Richie Cole
リッチー・コールのアルト・サックスで「サムホエア」でした。「サムホエア」でした。
次はデイヴ・グルーシンの編曲で「One Hand, One Heart」、「一つの心」をお送りします。
M7 One Hand, One Heart / Dave Grusin
デイヴ・グルーシンの編曲で「One Hand, One Heart」、「一つの心」でした。この曲はトニーとマリアの二重唱ですが、次の「Tonight」もこの二人のデュエットです。今日おかけするのは、デイヴ・ブルーベック・カルテットの演奏です。「Tonight」。
M8 Tonight/ Dave Brubeck Quartet
デイヴ・ブルーベック・カルテットの演奏で「Tonight」でした。 「ウエスト・サイド・ストーリー」の中で、最も知られている曲がこれですね。さて、次は個人的にとっても好きな曲「アメリカ」をおかけします。デイヴ・リーブマンのサックス、ギル・ゴールドスタインの編曲のヴァージョンで「アメリカ」をお聴きください。
M9 America/ Dave Liebman, Gil Goldstein
デイヴ・リーブマンのサックス、ギル・ゴールドスタイン編曲の「アメリカ」でした。
さて、今までは「ウエスト・サイド・ストーリー」の曲のジャズ・ヴァージョンをご紹介してきましたが、ここでレナード・バーンスタイン自身が作曲、指揮した曲を1曲おかけしましょう。ニューヨーク・フィルとデイヴ・ブルーベック・カルテットの共演で、バーンスタイン作「Dialogue for Jazz Combo and Orchestra」の第四楽章です。
M10 Dialogue for Jazz Combo and Orchestra: IV. Allegro - Blues
ニューヨーク・フィルとデイヴ・ブルーベック・カルテットの共演で、バーンスタイン作「Dialogue for Jazz Combo and Orchestra」の第四楽章でした。バーンスタインはジャズにも造詣が深く、ジャズを音楽的に解説した『What is Jazz?』というレコードも出しています。
では、今日の最後の曲です。ビル・エヴァンス・トリオで、バーンスタイン作曲の「Some Other Time」です。・
M11 Some Other Time / Bill Evans
*今聴いていただいているのはビル・エヴァンス・トリオの「Some Other Time」です。「世界はジャズを求めてる」、 3月第一週のお相手は、音楽評論家の村井康司でした。今日は映画「ウエスト・サイド・ストーリー」にちなんだ選曲でお送りしました。来週の進行役は、音楽書籍編集者の池上信次さんです。
では毎週木曜午後8時から、鎌倉FMにチューンインを! またお会いしましょう!
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世界はジャズを求めてる」は鎌倉FMで毎週木曜午後8時から1時間(再放送は毎週日曜昼の12時から)、週替りのパーソナリティが、さまざまなジャズとその周辺の音楽をご紹介するプログラムです。
進行役は、第1週が村井康司、第2週が池上信次、第3週が柳樂光隆、第4週がeLPop(伊藤嘉章・岡本郁生)、そして第5週がある月はスペシャル・プログラムです。
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