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【読書感想】一人飲みで生きていく

一人飲みを始める人のためのバイブル。

20歳から25歳まで一人飲みで生きてきた私にとっては、「これでいいんだよ」って自分を肯定してくれるかのような本だった。

「うんうんうんうんそうだよねわかるわかるそこポイントだよね」って何度も何度も頷きながら読み進め、あっという間に読み終わってしまう。そして、また飲み屋に足を運びたくなる。

私が一人飲みを始めた理由は、安全に好きなだけ気を遣わずに飲める相手がいなかったから。若い女性で日本酒ワインウイスキーを好む人は少なく、かつお金のない大学生で一杯のお酒にお金をたくさん使う人も少ない。男性と飲みに行けば目的がお酒を楽しむだけではなくなってしまう。だけど思いきり外でおいしいお酒を飲みたい。お酒だけと向き合いたい。そう思って始めたのが一人飲みだった。

最初はもちろん緊張した。だけど行く店行く店マスターが優しくて常連さんが温かい。気づけば私も常連になり、新しいお客さんを迎える立場になっていた。

コロナ前には常連さんと違う店に飲みに行ったり、常連さんが私が勤める飲食店にご飯を食べにきてくれたり私がいないところでマスターが宣伝してくれたり。
その場以上のつながりを持つようになった。

本の終盤では、筆者のコロナとの葛藤についても書かれており、これまた激しく共感した。だけどそう、思いやることは同じ、飲み方を少し変えるだけ。罪悪感を持たず、またふらっと飲みに行こうと決めた。

この本に書かれているやり方は、一人飲みを楽しむほとんどの人が実行しているのではないだろうか。私も、周りから一人飲みがしたいと相談を受けたときには同じようなことを伝えている。だけどそれがめちゃめちゃわかりやすい。今度からはこの本を読んでもらって一人飲みの良さを普及していこうと思う。

写真は行きつけでの。スマホ出すことなんてほとんどないから写真全然なかった。けどそれがいいんだよね。

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