ネタバレ全開研究「すべては君に逢えたから」家族で安心して見られるクリスマスをテーマにしたアンサンブル映画
評価 3点(5点満点)
5★人生が変わった / 4★とてもよかった / 3★よかった / 2★つっこみどころ満載 / 1★怒りを覚える
「ラブストーリーの永遠の傑作『ラブ・アクチュアリー』の日本版を目指してつくられた」作品とのこと。
永遠の傑作は言いすぎだろ、と思うが。
クリスマスを軸にしたアンサンブル映画と言うだけでストーリーはすべてオリジナル。
『ラブ・アクチュアリー』からアク抜きしてエロ要素を抜いた仕上がり。
こっち作品は家族で安心して観られる。(『ラブ・アクチュアリー』を家族で見たら凍り付くが)
だから、こういうので、いいんだって
詳細に研究していきます。ネタバレ全開で行きます。結末を知りたくない方はここで左様なら。また会う日までお元気で。
監督 本木克英 脚本 橋部敦子
劇団員の令子は施設での公演を最後に俳優をやめ故郷の高知に帰ると決めた → 東京生活の最後に贅沢をしようと高級レストランで食事をする。→ 隣に座った黒山が使うゴールドカードに目を止める →2件目のバーで偶然黒山と隣の席になる。(理由があり、黒山の秘書と令子はレンタル店の常連客と店員と言う関係で親しく、秘書が麗子に上司である黒山の行きつけの店を教えた)黒山は自分を誘おうとしていると令子を責める。 →怒った令子は「ここには恋人と来る予定だった。でも彼は死んじゃった」と泣く。(これは演技で嘘) → 自己嫌悪に陥った黒山。翌日カフェで令子と会う。お詫びをさせてほしいと謝罪する。 → 劇団員に高級焼肉弁当を差し入れして悦ばせる。 → 彼が死んだのはうそだったと令子は謝る。黒山は君には演技をする資格はないと怒る。 → イブに黒山に令子から手紙が届く。「自分が大切にしてきた芝居であなたを。傷つけたことを。情けなく思っています。」 → 秘書からDVDは店員の令子から勧められたと知らされる→ 出発直前のバスターミナルで黒山は令子を捕まえる。「初めてのデートでみるといい映画を教えてくれ」 → 黒山と令子「カサブランカ」をみる。
〘Story4 令子の劇団が施設で公演をする〙
仙台の被災地で働くタクミと東京でブライダルデザイナーとして働くユキナは遠距離恋愛。なかなか会えない → ユキナは大きな仕事を任されるようになる。 → 出張で東京に来たタクミだったが仕事で会えなかった → タクミは女性の先輩社員と飲みに行く。そのまま会社に泊まる。ユキナのこころは穏やかではない。→ アポなしで仙台を訪ねるユキナ。タクミはユキナの仕事をちゃらちゃらした仕事と馬鹿にしてけんかになる → ブライダルショー。ユキナの晴れ舞台。そのあと会いたいとタクミはメッセージを送る → 遠距離恋愛のいいところを語るユキナ「会える日は最高にワクワクする……」 遠距離結婚をしようとプロポーズする
〘なし〙
Story3〈クリスマスの勇気〉
大友菜摘:本田翼
琴子のケーキ屋でバイトする菜摘は先輩に片想いしている → 運命の人いないかなと密輸く人を見る菜摘に、片想いの人が運命の人かもしれないと琴子に諭される。→ 琴子の若い頃の失恋話を聞く →先輩にアタックすることを決意する
〘Story6と同じ〙
施設で暮らしている茜は母親がどこかにいて会いに来てくれることを信じている。 → 親に捨てられたと同じ施設の子に言われてけんかになる → 仲直りをする → クリスマスカードが日本語なのはおかしい。お母さんが届けてくれたんだと外に出て走り出す。
〘Story1 令子の劇団が施設で公演をする〙
新幹線の運転士正之は退社する → 正之は不治の病だった → コウジは10歳になり1/2成人式を学校で行う → 告知しないのでコウジは父が家でごろごしていると思う → 時間を大切にしない工事に正之はいらつく。ふたりに距離ができる → 1/2成人式に無理してやって来る正之。新幹線はいろいろな人の想いを乗せている。お父さんのような運転士になりたい → 正之は自分の病を告げる。なくコウジ。それを妻の沙織も隣の部屋で聞いている
〘Story6琴子の店の常連客〙
若い頃失恋した琴子は失意の時にケーキと出会いケーキ職人になった → クリスマスの日に恋人の兄が訪ねてきて二人の駆け落ちを止めたことを謝罪。彼は先月亡くなったことを知らされる → 恋人は切符を大切に取っていた
〘Story5正之は常連客〙
【東京駅、クリスマス、新幹線】
日本人がいかにも好きそうなものを軸にしている。ド直球なテーマ。
【ラブアクチュアリーとの比較】
エロ要素、下品な要素を抜いて家族でも観やすい造りになっている。
エピソード同士のつながりが希薄。「ラブアクチュアリー」は密接につながっていた。
【三角関係】
木村文乃と東出昌大のカップルのエピソード。
東出には女性の先輩がいて相談に乗ってもらったりして親しい。
なにか怪しい雰囲気で久村文乃は疑うが、どちらにもその気はなく恋人の関係は揺るがない。
恋人以外の新しい女性が登場すると以下のような展開が考えられる。
1、新しい女性と恋に落ち、現在の恋人を捨てる。
2、新しい女性が恋愛感情を持ち、関係を持つが、結局もとの恋人の元に戻る
3、新しい女性が恋愛感情を持つが、関係を持たず、新しい女性を振る
4、どちらも恋愛感情を持たない。現在の恋人は二人の仲を怪しむが、やましいことはなにもない。
この作品では無難な4を選択。この作品のテイストではこれでいいと思う。
1~3はドラマチックだがどうしても誰かが傷つくことになりモヤモヤが残る。
サイアクなのは2。だが現実的かも。
【子どもを描く】
学校のシーン
縄跳びをしている友達Aは「お父さんとお母さんいないの? あなた施設に住んでるんでしょ」と聞く。
茜は「いるもん」と答える。いつ会った?会ってないけど、それはいないってことよ。
「お父さんとお母さんだってちゃんといるもん」
そこへ友達Aの母親が迎えに来る。「今晩何食べたい?」の会話と共に去っていく。
観たときは、子どもはもっとかしこいし小学生にもなればそういう事情、そういう子をからかってはいけないということを理解しているものである、悪意があってわかっていて相手を傷つけることはあるかもしれないが、リアリティがないと違和感を感じた。
しかしだったらどう描くべきだったのだろう。
現実はどうなのだろう。
(一例)同級生に攻撃的な施設で育った子供がいた→それに対抗する児童A→児童Aはやりかえすつもりで施設の子に親がいないことを攻撃する
きちんと対峙して描かないと差別と言われるリスクが高い。そうなるとそれを主題としてどっしりと構えて描かなければならなくなり別の作品になってしまう。
ちゃんと描こうとしたら重くなってしまい、作品全体のバランスが崩れてしまう。
本作品だったらこの程度の描き方が無難なのかもしれない。
余談だが以前
施設で育った少年が野球で頑張ってドラフト2位で西武ライオンズに入団した。
期待されていたのに度重なる素行不良で追われるように球界を去った。
野球で敗れたわけではないので残念に感じたことを思い出す。
【親がいない子どもどうし】
茜は施設を訪れた高梨臨をみて一瞬母親かと思う。
それを見ていた少年は親なんか来るわけない。俺たちは捨てられたんだ。お前バカじゃないかとからかう。
二人は喧嘩になり、少女は少年を突き飛ばす。
少年もまた親がいなくてその悲しみを乗り越えて現実を受け止めている。
現実を受け止められず親が来てくれることを信じている少女との衝突。
少女は腕力で少年にやり返しており、一方的にやられていない。
観客は少女に同情する一方、少年にも悪い感情は抱かない。
【仲直り】
施設ではたくさんの料理が並べられていく。
市川実和子少女にこれもお願い。
俺もやると少年がやってくる。突き飛ばした少年。なにすればいい?
サンタさんをのせてと頼む
→仲直り
→仲直りで印象的だった作品「スパイダーマン」(のどの作品だったかは忘れた)
おじが殺された。自分のせいだと主人公はおばに告白する。おばはひどく怒って去っていく。つぎのシーンでは主人公と叔母は仲直りしている。和解するシーンは描かない。それほど絆の深い関係だということ。
【告知のシーン】
父親が息子に自分は不治の病だと告げる。息子は「いやだ」と泣く。それを母親が隣の部屋で聞きながら泣いている。
父と息子のキャッチボールを眺める大塚寧々
大塚寧々のふたりを見守る表情も印象的だった
【希望】
1/2成人式の招待状を渡す。
「コウジが20歳になるまで死ねないなと思った。そのとき60だ。楽勝だと思っていた」
「余命どおり死ぬとは限らない。それ以上に生きる人もいっぱいいるわ」
→死ぬところを描かない。もしかしたら彼は生き続けるかもしれない。癌を抱えたまま生き続けるかもしれない。がん患者への希望になる。
【演技】
本田翼。バイト先に来ると倍賞千恵子が新作のケーキを作っている。
はい、どうぞいただきますと一口食べる一気に食べる。
口に入れた瞬間「おいしい」と言う。この縁起はよくない。
→典型的なやつ。行為→認識→反応。 認識のワンクッションがない
高梨臨と玉木宏がカフェで再会したシーン
高梨臨はスパゲティを口から垂らしたまま玉木宏を呆然と見つめる。
→いったん飲み込んでから見つめるという演技にしてほしかった。
【生まれたときの印象】
母の印象、人生で一番感動した
父の印象、頭がとんがっている
→父親はそういう印象を抱きがち
父と息子の亀裂の流れの中にある。
【器量の狭い男】
玉木宏は、自分を誘おうとしていると疑った。男の失礼
高梨臨は恋人が死んだと嘘をついた。女の失礼
これでプラスマイナスゼロになり、彼女も謝っているのだから笑って許してもいいだろう。
器量の狭い男だ、と私は思った。
【木村文乃が東出昌大の旅館を訪ねるシーン】
缶ビールのアップ。なんか意味があるのかな?
→意味はなさそう。無駄なアップ
愚痴を聞いてもらって、すっきりした先輩に
あの人。一緒にいた人?昨日に部屋に帰った。
会社に泊まった。そんなんじゃないから。
先輩に話を聞いてもらっただけで。疲れているんだよ。お前にはわからないんだちゃらちゃらした仕事。どういう?
→被災地の復興に奔走している男は、ウエディングドレスのデザイナーをしている彼女の仕事を「チャラチャラした仕事」と評している。
結婚した経験のある男性だったらそう思う人は少ないだろう。結婚式がどれだけ大変か知っているし、スタッフには大変お世話になった。東出くんのようなセリフを吐くのは何も知らない独身男性だけだろう。
私の仕事をそういう風に思っていたんだ。
めんどくせえな。
あの人はめんどくさいこと言わないんだ。
そうだよ、あの人は俺のこと分かってくれる
そういうふうに思っているんだ。そういうの面倒くさいと言ったら、遠距離だって続かないかもな。
そうかもなどういう意味。そういう意味で。
お前が続けられないって言ったんだ。
わかったと言って去って行く
→扉は空けたまま。「追いかけてきて」というアピールか。カメラに映ったままにしたかったのか。いずれにしても不自然な演技。
追いかけようとする東出。そこにバンが入ってくる。
→木村文乃が乗っているわけでも、別の人物が登場するわけでもない。このバンにどんな意味がある?
【お父さんは来なくていい】
お父さんは具合が悪い今日1/2成人式こられる? お母さんは必ず行く。
お父さん、大丈夫?ごちそうさま。
お父さん来なくていいから。
→父親をあきらめているという言い方だったが、具合が悪い父親を気遣っているのか?
【ボーっとして】
木村文乃が「ウェディング縫い留めして、ドレスを広げておいて」と指示を出した後椅子に座る。
ボスが来て「大丈夫かボーっとしてお前らしくない。」と注意する。
→木村文乃は椅子に座った時に言われる。椅子に座るということは休むという意志をもってすること。「ボーっとしてる」と注意されるときは、仕事をしているときに動いてていないときのこと。立つべきだった。
【仲直り】
施設ではたくさんの料理が並べられていく。
市川実和子少女にこれもお願い。
俺もやると少年がやってくる。突き飛ばした少年。なにすればいい?
サンタさんをのせてと頼む
→仲直り
→仲直りで印象的だった作品「スパイダーマン」(のどの作品だったかは忘れた)
おじが殺された。自分のせいだと主人公はおばに告白する。おばはひどく怒って去っていく。つぎのシーンでは主人公と叔母は仲直りしている。和解するシーンは描かない。それほど絆の深い関係だということ。
【印象的なセリフ】
「早く会いたくて会いたくて仕方がなかった。母さんの人生の中で一番感動したことは、コウジが生まれたこと。やっと会えたって思ったよ」
「お父さんはコウジと会うために生まれてきたんだ。お父さんの子供がコウジでよかった。
「遠距離のいいところも考えた。会える日は最高にわくわくする。いつ会えるか分からないから会えた時は最高の時間にしようと思うこと。一緒にいられることがどれだけ幸せかっていうことがすごくわかると。どんなに寂しくて辛くても。別れたくない大切な人だってわかること。」
【どんな映画を観たらいいですか?】
大好きな彼、あるいは彼女。
その人とは生涯を通じてのつきあいになるかもしれません。
初めてのデートで映画を観ることになりました。
何を観たらいいですか? (1時間33分)
なんと楽しい質問だろう。
100人の映画好きにこの質問を投げたら、45本前後の作品が上がるだろう。(100本とは言わない)
私はきっとビリー・ワイルダー監督の『アパートの鍵貸します』だと信じて疑わなかった。
しかしこの作品は作り手が選んだ作品はハンフリー・ボガード主演の『カサブランカ』だった。(1時間42分)
私とは違う。だが、なるほどそういう愛か。それはそれで尊重しよう。
『ある愛の詩』や『かくも長き不在』みたいな愛もあれば『プラダを着た悪魔』や『男はつらいよ』シリーズもありだろう。
あんな映画もあるし、こんな……
絶対的な正解なんてない。
考えることが楽しいのだ。
【そのほか印象的なシーン】
・倍賞千恵子は失恋をしたことでケーキと出会いケーキ職人になった。恋愛よりも大切なものに出会った。失恋は彼女の人生にとってはいいことだった
・時任三郎がケーキ屋入って来る。クリスマスケーキの予約いつものやつ。3200円です。お金を受け取る。
→彼はこの店の常連である
「お仕事お休みですか」「ええまあ」
→仕事は病気のため退職した。この時点では病気は明かされていない
→ケーキ屋は東京駅の近くにある。休みの日にケーキを職場近くまで取りに行くことは自宅の近くの店にするだろう。
・高梨臨が市川実和子に役者をやめて高知に帰ることを告げる。
一度ぐらい贅沢したい。いいお店バイト先のお客さんに教えてもらったんです。
→お客さんは玉木宏の秘書であり、レストラン、バー、カフェ、映画で二人を結びつける
・夜、東出が携帯に保存された木村文乃の写真を見る。寝顔、浅草、その他。
その時木村文乃も写真を見ていた。同じ時間に同じことを考えている。
・高梨臨は演劇の公演当日に故郷に帰るが不自然。引っ越しの荷造りなど作業があるだろう。ドラマを盛り上げるためだけにそしたのだろう。
・東出昌大は木村文乃にプロポーズして指輪を渡すが、この指輪いつ買ったんだ? そんな暇ないだろ。
箱書き
●クリスマスツリー。
街を歩く人々。
●東京駅、昼間、12月。
階段を下りてくるサラリーマン姿。玉木宏。
●改札を出る。本田翼、携帯。
東京駅の外に出る。イブは絶対に休めない。三上先輩が来る。
彼女は?本当に別れたの?三上先輩は彼女と別れた。
告白なんて絶対に無理あり得ない。
→告白したいがその勇気はない
●ラジオ。〇〇お届けしました。
→ラジオは何も関係なかった
部屋で植物に水をやっている木村文乃。
冷蔵庫を開ける飲み物を取る飲む?これ水かな、炭酸水か?
→大きなペットボトルではなくおしゃれなビン
●電車、東京駅。
本田翼。バイト。建物の中に入るおはようございます。ガード下。
倍賞千恵子がむかえる新作のケーキを作っている。
はい、どうぞいただきますと一口食べる一気に食べる。
うん、美味しい口に入れた瞬間、おいしいと言う。この演技がよくないだめだ。
→典型的なやつ。行為→認識→反応。 認識のワンクッションがない
●メリークリスマスの看板。
倍賞千恵子札をオープンにする。シリと言う名前の名前。店。
●木村文乃が口紅を塗っている。携帯を見る7時45分もうこんな時間。
コート着る鏡の前。
扉を開けて部屋から出てゆく。
●地鎮祭。住宅。
なにもない広い大地。
宮城県閖上地区震災の場所か。二拍二拍子。
仙台市震災の場所。
●東京。
彩りのある方がいいと思います。
プレゼンをする若い社員にきびしいことを言う、やり直し。
玉木宏。ため息をついて席に座る。
お願いします。
クリーニングに出しておいて。靴が三足。かしこまりました。
●新幹線。
時任三郎が運転士。新幹線駅を通過する。
那須塩原を通過する。
●小学校の女の子。
学校の帰り。好きなものはキラキラ折り紙水色。イチゴの匂いの消しゴム。水たまりぴちゃぴちゃ足を踏む。
橋を渡る。女神の目玉焼き乗ったハンバーグ1輪車。
養護施設に帰って来る。
ほうきを持って迎える市川実和子。
→女の子が「ただいま」と声をかけてやって顔を上げるが、近づいてくる足音で気づくはず。顔を上げて女の子を見ながら迎えるべきでは
クリスマス観劇会。演劇界のチラシ。
●町内会館のようなところで劇団が稽古している
僕たちこれからどこへ行ったらいいの?
●ウェディングドレスのデザイナー。
このレースのモチーフはいらないと注意されている。木村文乃チェックする。アクセサリーは任せる
すべて任せる。ありがとうございます。ガッツポーズあと11日。
→はじめて大きな仕事を任せられた
●仙台
人員不足。屋根工事を終え、工事に間に合わせたいと思います。東出昌大。
一人のでも多くの人が戻ってくるように力を合わせましょう。
お疲れ様でしたと女性が挨拶をする。工事現場に帰ってくる。
→恋人以外の登場するが女性が相談に乗ってもらっただけでそれ以上は何もない。登場するシーンは出てこない。どちらも恋愛感情を持っていない。
恋人以外の新しい女性が登場すると以下のような展開が考えられる。
1、新しい女性と恋に落ち、現在の恋人を捨てる。
2、新しい女性が恋愛感情を持ち、関係を持つが、結局もとの恋人の元に戻る
3、新しい女性が恋愛感情を持つが、関係を持たず、新しい女性を振る
4、どちらも恋愛感情を持たない。現在の恋人は二人の仲を怪しむが、やましいことはなにもない。
この作品では無難な4を選択。この作品のテイストではこれでいいと思う。
1~3はドラマチックだがどうしても誰かが傷つくことになりモヤモヤが残る。
サイアクなのは2。だが現実的かも。
●電話がかかってくる木村文乃から。
イブのブライダルショー。仕事は何時に終わるかわからない。
イブだし、来られない。
何時に行けるか分からないチケットを送って
送らなくてもいいよ。来週出張でそっちに行く
幸せを運ぶ白い鳩かも?今日。今日の朝。白い鳩を見てぼんやりと思った。東京駅のドーム。ドームに白い鳩がある。東京駅。
●エスカレーターの高梨臨
玉木宏が追い越す。
●新幹線が駅に到着する時任三郎が乗ってる?
●事務室に帰ってくる。時任三郎。
バックから書類を出す。敬礼、終了、点呼、報告をする。異常ありませんでした。
長い間お世話になりましたと礼をする。残念だ。お疲れ様でした。やめるのかな?
女性社員が花束を渡すみんなから拍手で迎えられる。
●花束を持って歩く道を歩く時任三郎。
河川敷で野球をしている。遠くにスカイツリーが見える
少年が気づき、おかえりと手を振る。ピッチャーマウンドの少年。
大塚寧々が声をかける。おかえりなさい。
→ドクターコトーを意識したキャスティング
お疲れ様でした。
●建物。
養護施設
廊下を見回りする市川実和子。
→市川実和子は京野ことみに似ている
一人で本を読んでいる少女。
●7時、目覚まし止める女性の手。
木村文乃。
携帯電話する。
東出おはよう。アパートから電話して。
今日だね。一か月ぶり
しょっちゅう電話している。会うのと電話するのは全然違う。
仕事終わったら電話するじゃあな。
東出と木村文乃のカットバック。
●東京駅。電車がたくさん到着する行き来する。
改札を通る木村文乃。左利きかな。
ドーム、見上げると鳩がいる。
●玉木宏。
DVDを選ぶセンスだけはいいね。秘書に。今日は笑える話シニカルな話ね。
→その作品は高梨臨が選んでいた
●施設
今は職員の手一杯。市川実和子。
何度も電話をいただいたが、受け入れることができない。
少女が声をかける。サンタさんは来てくれるかな?それはどうかな?サンタさんに会えた人は誰もいないんだ。
●本田翼。40年この店はそんなになるんですか?あっという間よ。これ見る?このお店のケーキの歴史。
写真に撮ってある?なんてケーキに。
なんでケーキを作ろうとしたんですか?
出会っちゃったのチョコレートケーキ。失恋なんて吹っ飛んじゃうぐらい大失恋したの?
時任三郎入って来る。クリスマスケーキの予約いつものやつ。3200円です。お金を受け取る。
「お仕事おやすみですか」「ええまあ」
→仕事は病気のため退職した。
→ケーキ屋は東京駅の近くにある。休みの日にケーキを取りに行く、ことは自宅の近くの店にするだろう
宮崎さん。名前を覚えている。
息子さんは?もう四年生になりました。昔は張り付いていたのを覚えている。
→倍賞千恵子は失恋をしたことでケーキと出会いケーキ職人になった。恋愛よりも大切なものに出会った。失恋は彼女の人生にとってはいいことだった
●家、餃子を作っている。
大塚寧々
お父さんに宿題を見てもらう。
お父さんまた会社休んだの?実は会社辞めたんだ。
僕の小さい頃の話を家の人に聞いて買う。
1/2成人式がある。
10歳だから。招待状を渡す。コウジが20歳になるまで死ねないなと思った。そのとき60だ。楽勝だと思っていた。余命どおり死ぬとは限らない。それ以上に生きる人もいっぱいいるわ。
→死ぬところを描かない。もしかしたら彼は生き続けるかもしれない。がん患者への希望。
病気なのかな?
そろそろ本当のことを話さないと。
→時任三郎は病気なのだろうと推測される
●学校
縄跳びをしている「お父さんとお母さんいないの」と聞く友達。
施設に住んでるんでしょ。いるもんという。いつ会った?会ってないけど、それはいないってことよ。
→子どもはもっとかしこいし小学生にもなればそういう事情は理解するもの。悪意があってわかっていて相手を傷つけることはあるかもしれない。
現実はどうなのだろう。
(一例)同級生に攻撃的な施設で育った子供がいた→それに対抗する児童A→児童Aはやりかえすつもりで施設の子に親がいないことを攻撃する
きちんと対峙して描かないと差別と言われるリスクが高い。そうなるとそれをテーマとしてどっしりと構えて描かなければならなくなり別の作品になってしまう。本作品だったらこの程度の描き方が無難なのかもしれない。
お父さんとお母さんだってちゃんといるもん
ママが来た帰るよ。今晩何食べたい?
●幸せの鳥観劇会すごく楽しみにしている。
私は今年で最後になるんです。このイブの試合が終わったら高知に帰るんです。
売れない役者続けるよりも違うことをした方がいいなって。高梨臨。
一度ぐらい贅沢したい。いいお店バイト先のお客さんに教えてもらったんです。
→玉木宏の秘書
一度ぐらい贅沢をしようと思って。これからのことはこれから考えます。先のことを考えず、一日一日を良い日にしたいと考えています。
ここの子供たちには傷ついた過去。不安を持ってる子。たくさんいる。今日一日いい日にしていけたらいいなっていつも思ってる。なかなかそう思えないけどね。
●子供が帰ってくる。
イブを楽しみにしています。劇団と話をしている。楽しみにしています。役者の高梨臨と話をしている。
浮かない顔の少女。
お母さんだと思ったの、少年くるわけないじゃん。俺たちは捨てられたんだから。
一回前に来たのよ。したくてもお仕事が忙しい。馬鹿じゃね?
女の子は男の子を突き飛ばす。
ばーか、といって去っていく。
→悪態をつく子供も親がいない。その悲しみを乗り越えて現実を受け止めている。
●街並み。
高梨臨。建物に入ってくる。
高級レストラン。一人予約はしておりません。ご案内します。
玉木が入ってくる。
●高梨臨は8000円のもの。思い切って1万6千円にかえる
隣のテーブルから見ている玉木宏。
黒毛和牛のヒレ肉です。おいしい。隣のテーブルから見る玉木。
玉木宏のところにも運ばれる赤いのソテー。
コーヒーを飲んでいる。プラチナカードで支払う玉木宏。それをみる高梨臨
→見せつけるように出す。大げさ
コーヒーカップおろす高梨臨。
●バー。
案内された席。玉木宏の横に座る高梨臨
本当に偶然かな?運命の出会いのようにも聞こえるし。声をかけるなら、あの眼鏡の男はどう?俺よりも高いクレジットカードを持ってるかもしれない。
それは偶然を装ってあなたに近づこうとしているということです。自意識過剰です。興味ありません
値踏みするように俺のクレジットカードを見ていた。
クレジットカードのランクなんて私にはわからない。
高梨臨泣く。バーテンが見ている。
本当は彼と来るはずだったんですここ。一緒に来られなった。死んじゃったから。
私は今でも彼のことが好き。
何なの?これ。といって去っていく。
→恋人が死んだというのは演技だと観客はわかる
→高梨臨がなぜそのレストランを選んだか、そのバーを選んだのかは最後に明かされる。玉木宏の秘書とつながっていた。
●ウェディングドレス。これはコンセプトに合ってない。すぐにやり直します。
木村文乃NGを出される。
→ボスはNGを出すがそれほど厳しくはない。ここでも無難なボス。
●東出に電話。木村文乃。携帯を取る。
打ち合わせの後飯になっちゃった。終わったら連絡して。何時になるか分からない何時でもいいか?
じゃあまた女性が待っている。女性と男性。
→東出とこの女性が何かあるのかな?
と匂わせてなにもない。無難にまとめる
●木村文乃、白いバラ。
サンドイッチを食べる。
あと8日と指に書いてある。
●東京タワー。
●部屋に帰ってくる木村文乃。
暖房をつける。コートを脱ぐ?
23時5分。え?
休日出勤になってしまった。
●ベッド目覚める木村文乃。
朝。
東出先輩に付き合わされて朝方になっちゃった。
俺は朝一で帰らなきゃいけない。今東京駅に向かっている。
●東京駅。
タクミと声をかける。イブのチケット。
「充電」と言って手を組む。
ここで恥ずかしいだろう。
ドームの白い鳩見た?
おはよう。会社の先輩。
じゃあ俺も行かなきゃ?先輩と一緒に行っちゃう。
行ってらっしゃいと手を振るが、東出は振り返らない。
木村文乃見つめる。
●姉さんから電話、玉木が取る。
→玉木宏と大塚寧々はつながっている
大塚寧々。ゲームソフトが届いた。ありがとう。あとでコウジに電話をさせる。
あと三ヶ月ぐらいだろうって。
兄さん?
お医者さんにそう言われた。覚悟したつもりなんだけど。あの人がいなくなるなんて想像がつかない。
●カフェ、スパゲッティーを食べている高梨臨と玉木宏が鉢合わせする。
スパゲティを口から垂らしたまま玉木宏を呆然と見つめる。
→いったん飲み込んでから見つめるという演技にしてほしかった。
近寄ってくる。済まなかった。昨日本当にごめん。
大切な人を亡くされたの?もういいです。
お仕事はこの近く私も仕事の近くです。バイトですけど。
→レンタル店でバイトをしていて玉木の秘書とつながった
お詫びさせてもらえないかな?美味しいものでも何でも別にいいです。迷惑かもしれないけど、気が済まない。そんなことを言われても。
●時任三郎の家庭
鍋。夕食の支度。
生まれた時の事を聞いている少年。早く会いたくて会いたくて仕方がなかった。母さんの人生の中で一番感動したことは、コウジが生まれたこと。やっと会えたって思ったよ。
頭がとんがってきたの覚えてる?それでお父さんは心配した
ありえねえ。
よし始めよう鍋の蓋を開ける。
→母の印象、人生で一番感動した
父の印象、頭がとんがっている
●店、通り。ケーキ屋さんの前。外を見ている本田翼。
ぼんやりと見ている。
どうしたの?倍賞千恵子が聞く。
この中に私の運命の人がいるかもしれないなあって。
好きな人はいますよ。作の先輩。アタック。
アタックって言葉を知らないか、
→いや、知ってるだろう。芦田愛菜ちゃんも使っていた
それじゃ何も始まらない、もったいないわ。その人が運命の人かもしれない。
運命の人ってどうしたら分かるでしょうね?
昔、駆け落ちしようとした。若かった。その人だけしか見えなかった。彼は由緒ある家柄の人。親の決めた結婚相手。
49年前の。クリスマスイブ東京駅彼を待ち合わせたが、彼は来なかった。それが彼の答えでしょう。大失恋はそのこと。
運命の人だと思い込んでいたような気がする。誰とも結婚しないでここまできちゃった。
駆け落ちの人を今どうしているのか?あるわけないじゃない
大昔に終わったことで思い出すこともない。
→駆け落ちを約束した二人だったが約束の場所に相手は現れなかった。思い描いた場所が違っていて別の場所で待っていた、という話があったがなんだったか……。
●学校帰り。時任三郎の息子が友達とわいわい笑いながら帰って来る。
●眠っている時任三郎。もうこんな時間。起きるよ、大丈夫?
ちょっとでもあいつのためにできることをしてやりたい。
●息子。ゲームをしている。35点。先にテストの間違い直しなさい。先にやるべきことをやろう
ゲームを続けている息子。わかってるって。
ゲームを止めなさい時間なんてあっという間になくなるぞ。
うるせえな。
時間がないんだよ、取り上げる。
ちょうどやめようと思ったのにひどいよ。会社辞めてから勉強勉強って。仕事行け
謝りなさいコウジ。
→コウジは父親が病気なことを知らない
●木村文乃、ウエディングドレスをチェックされている。
見ているボス
全体のバランスをとると思う。
よし、これで行こう。
ガッツポーズ。
あと5日。
●事務所で仕事をしている日がして。
先輩の女性がおでんの差し入れをしてくれる。何か手伝えることある?
じゃ待ってようかな?
●朝になった木村が目覚める。
携帯。電話をするが。圏外にいるメッセージ。モーニングコールなんだけど。
→先輩と何かがあったことを匂わせる
●玉木宏が来るまでの。降りる車から降りる。
劇団の稽古場に玉木宏がやってくる。
劇団員の高梨臨が稽古している。
すみません、わざわざ。チラシを渡される。弁当でよかったの?こんな豪華なお弁当の食べたことがないから喜びます。お弁当差し入れいただきました。ありがとうございます。
開けると豪華でみんな喜ぶ。うわーっ。いただきます。笑顔になる玉木宏。
●河原を歩く。玉木宏。高梨臨。
本当は大きな舞台でお芝居をして。楽屋がお花でいっぱいになるというのが夢だった。
失礼なことをしたのは俺の方だから。じゃあこれで失礼します?
また会える?仕事が忙しくなかったら芝居に行くよ。
ウェブデザインの会社をやっている黒山代表取締役。
ごめんなさい。ただの嫌な人じゃなかったんですね。豪華の焼肉弁当をご馳走になってごめんなさい。
嘘なんです。彼が死んだなんて。
あれは芝居だったっていうこと。
本当にごめんなさい。
悲劇のヒロインを演じて楽しんでいたんだ。君は芝居する資格なんてないよ。
そんなことわかってますから。
玉木宏は、自分を誘おうとしていると疑った。男の失礼
高梨臨は恋人が死んだと嘘をついた。女の失礼
これでプラスマイナスゼロになり、彼女も謝っているのだから笑って許してもいいだろう。
器量の狭い男だ、と私は思った。
●仙台。
工事の打ち合わせをしている。
野原を走る。だだっ広い被災地を走る東出。
車が入ってくる。民宿一郎丸。
木村文乃がいる。なんでメール見た、留守電聞いた?
ごめん。仕事で色々あってさ。
缶ビールのアップ。なんか意味があるのかな?
→意味はなさそう。無駄なアップ
愚痴を聞いてもらって、すっきりした先輩に
あの人。一緒にいた人?昨日に部屋に帰った。
会社に泊まった。そんなんじゃないから。
先輩に話を聞いてもらっただけで。疲れているんだよ。お前にはわからないんだちゃらちゃらした仕事。どういう?
→被災地の復興に奔走している男は、ウエディングドレスのデザイナーをしている彼女の仕事を「チャラチャラした仕事」と評している。
結婚した経験のある男性だったらそう思う人は少ないだろう。結婚式がどれだけ大変か知っているし、スタッフには大変お世話になった。東出くんのようなセリフを吐くのは何も知らない独身男性だけだろう。
私の仕事をそういう風に思っていたんだ。
めんどくせえな。
あの人はめんどくさいこと言わないんだ。
そうだよ、あの人は俺のこと分かってくれる
そういうふうに思っているんだ。そういうの面倒くさいと言ったら、遠距離だって続かないかもな。
そうかもなどういう意味。そういう意味で。
お前が続けられないって言ったんだ。
わかったと言って去って行く
→扉は空けたまま。「追いかけてきて」というアピールか。カメラに映ったままにしたかったのか。いずれにしても不自然な演技。
追いかける逃がして、そこにバンが入ってくる。
→木村文乃が乗っているわけでも、別の人物が登場するわけでもない。このバンにどんな意味がある?
木村文乃はいなくなっている。
木村文乃泣きながら歩く。海に行く。
●施設
市川実和子見回り。
お母さんと寝言を言っている少女。
扉を閉める、市川実和子
サンタクロースからのメッセージカード。
→素敵な笑顔でいてね、と無難なメッセージ
●時任三郎と大塚寧々息子が生まれた時のビデオを見ている。
ケーキ。ロウソクを消す息子。
七五三の着物。時任三郎。子供ビデオを見ている。
●新幹線降りる木村文乃。
●ケーキを作っている。倍賞千恵子。
●12月23日。大塚寧々と息子が食事をしている
お父さんは具合が悪い今日1/2成人式こられる? お母さんは必ず行く。
お父さん、大丈夫?ごちそうさま。
お父さん来なくていいから。
→父親をあきらめているという言い方だったが、具合が悪い父親を気遣っているのか?
●学校の教室。1/2成人式。僕たち私たちは日本の成人式を迎えることができました。
大塚寧々と時任三郎がやってくる。夫は苦しそうにお腹を押さえる。
宮崎耕治、はい。
父と母が入ってくる。
僕の夢。新幹線に初めて乗ったのは五歳の時です。ワクワクしました。いろんな人のたくさんの思いが詰まっているんだよとお父さんは教えてくれました。出張故郷に帰る旅行。大好きな人に会いに行く人。ワクワクする気持ち、ドキドキする気持ち。だから僕は運転手になりたい。お父さんのようにかっこいい。新幹線の運転手になりたい。ニコッとする。拍手をする。
→カット尻をもっと長くしても良かったかもな。
●玉木宏オフィス幸せの鳥のチラシ。見る
●ウェディング縫い留めして
ドレスを広げておいて。
大丈夫かボーっとしてお前らしくない。
→木村文乃は椅子に座った時に言われる。椅子に座るということは休むという意志をもってすること。「ボーっとしてる」と注意されるときは、仕事をしているときに動いてていないときのこと。立つべきだった。
仙台の男か。俺も経験がある遠距離。会いたい時に会えない。思ってたより辛い相手を疑う事もあった。結局、疲れ果てて終わりになった。
●仙台。市場。チェックしている東出。
金魚に水をやっていると先輩がやってくる。
ようやく内装工事に入れました。明日のイブ、東京に行ける。ほっといていい?
この間、先輩に。話を聞いてもらったと会社に泊まったら疑われてしまった。俺が付き合ってもらったようなもんだし。
●帰ってきて。ベッドに倒れ込む木村文乃。
●携帯をとる東出。木村文乃写真。たくさん保存されているそれらを見て行く。寝顔とか、浅草とか。
その時木村文乃も写真を見ていた。同じ時間に同じことを考えている。
●24日。
クローズになっているケーキ屋さん
たくさんのクリスマスケーキが並べられている。本田翼は一つずつ。チョコレートと飾りをつけてゆく。
●施設ではたくさんの料理が並べられていく。
市川実和子少女にこれもお願い。
俺もやると少年がやってくる。突き飛ばした少年。なにすればいい?
サンタさんをのせてと頼む
→仲直り
→仲直りで印象的だった作品「スパイダーマン」(のどの作品だったかは忘れた)
おじが殺された。自分のせいだと主人公はおばに告白する。おばはひどく怒って去っていく。つぎのシーンでは主人公と叔母は仲直りしている。和解するシーンは描かない。それほど絆の深い関係だということ。
●時任三郎やってくるケーキ屋さんにケーキを取りに来る。
イチゴのケーキ。
来年はと言いかけて来年も。と言い直す。
→自分が生きているかどうかわからない
ご家族と素敵なクリスマスを。
●河川敷の野球場。時任三郎と息子キャッチボールをする。
お父さん、大丈夫なの?今日はすごく調子いいから投げていいぞ。
キャッチボールをする。
大塚寧々はそんな姿を見ている。
→見ている母親が印象的
●玉木宏、社員のプレゼンを聞いている。
「なんとなく」という言葉に怒る。
なんでそう思うんだよ。
俺に説明できないことをどう説明できる?やり直しだ。書類を投げつける。
秘書お願いします。
黒山様と。女性からの手紙。
●東出。
やりきった表情。
●イルミネーション。
街並み。
●お先に失礼します。玉木宏はため息をつく。
●クリスマスケーキ受け渡し。
●時任三郎一家。3人でのパーティー。たくさんの。料理が並べられている。生まれた時のとんがった時。
●養護施設での演劇界。
舞台。子供たちは見ている。
●いらっしゃいませ。たくさんのウエディングブライダル・フェア
木村文乃の晴れ舞台。
席は空いている。彼はやって来ない。
●養護施設の演劇界本当にありがとうございました。ありがとうございました。
今日で本当に最後なの?
●ビージーエムボーカル。
ブライダルの舞台
リラックスして。
●高梨臨。スーツケースを引いて。
●ブライダルフェア。
東出が入ってくる。
木村文乃はモデルの。髪の毛を整えている。
●玉木宏。佐々木玲子と言う名前。手紙をペーパーナイフで切る。
どうしてももう一度謝りたくて書きました。あなたを傷つけてしまい、本当にごめんなさい。自分が大切にしてきた芝居であなたを。傷つけたことを。情けなく思っています。
●歩道橋で涙を流す。高梨臨。
玉木宏。
走り出す。
秘書、追いかける。それを見る。秘書は社長に思いを寄せていたたのか。
●数寄屋橋タクシーを拾う個人タクシー走り出す。
●ランウェイで花束を投げる木村文乃。
●玉木宏タクシー。都バス携帯に電話する。
東出。客が続々と出てゆくそれを見ている。去ってゆく出て会場変えていく。
●玉木が電話する養護施設に。
先ほどで終わりました。劇団員の方はもう帰りました
最後ですもんね。芝居をやめて今日の深夜バスで高知に帰る。
Uターンするタクシー。
電話をする玉木。
→イベントの当日に帰るのは不自然。引っ越し作業があるだろう
●秘書が電話出る。これからDVDを借りるスカッとした。話は?
本当は私のセンスじゃありません。お店の人に選んでもらっていました。
彼女はもういないと思います。イブに高知で買えるといっていました。それで社長の行きつけのお店を教えたんです。
●時任三郎を話しって何?
お父さん。具合悪いのわかってるよ。病気なんだ。とっても悪い病気なんだ。もう治らないコーチと一緒にもっと居たいけれど。それができる時間はもうあと少ししかない。
子供泣き出す。やめた。いやだ。
嫌だという声を母親が聞いて。
→父親が息子に自分は不治の病だと告げる。息子は「いやだ」と泣く。それを母親は聞いている。泣いている。
お父さんはコウジと会うために生まれてきたんだ。
お父さんの子供がコウジでよかった。
ありがとう。
男としての約束。お母さんのこと。守ってくれ。
指切りをする。
大塚寧々、時任三郎に抱きつく。
●少女の枕元にクリスマスプレゼントが送られてサンタさんが来たんだ。
子供たちはみんな喜ぶ。
●ウェディングドレスの発表会。
木村文乃の仕事場。
クリスマスツリーの前に居る会える?
何をいまさら?
最終で帰る。
時計を見る木村文乃。
●メッセージを受け取った少女。走り出す
市川実和子を追いかける。
●木村文乃道を走る。
●茜ちゃんも道を走る。
●木村文乃。あかねちゃん。街を歩くカットパック。
●茜
港に来る船。
クリスマスカード。サンタさんを追いかけたの?
私知ってるんだ?これはサンタさんからじゃないよ。スウェーデンにいるって書いてあった。でもこれは日本語で書いてある。
だからこれは。サンタさんのふりをしたお母さんっていうことだよね?
市川実和子は、自分のコートを脱いで少女に着せる。
あ、雪が降ってきた。
→泣かせようとしているが泣くだろうか?
「今日はいい日だったね」
●木村文乃東京駅にやってくる。東出が立っている。
東出に近づいてゆく木村文乃。何と聞く?
良かったよ
そう来てたの?
お客さんたちみんないい顔してたよね
ごめん、ユキの仕事のこと、あんな風に言って。いろいろ考えたんだ、俺たちのこと。
私も考えた。遠距離のいいところも考えた。会える日は最高にわくわくする。いつ会えるか分からないから会えた時は最高の時間にしようと思うこと。一緒にいられることがどれだけ幸せかっていうことがすごくわかると。どんなに寂しくて辛くても。別れたくない大切な人だってわかること。やっぱり私はタクミじゃないとだめだから。遠距離恋愛は大変だけど。これからも続けたい。ダメかな?
俺もやっぱりユキじゃないとだめだから。ずっと続けるつもりだから。
結婚しちゃえばいいんじゃない?しよう遠距離結婚指輪を渡す。
→この指輪いつ買ったんだ?
指輪をはめる。
抱きしめる。
そういえばハートじゃない。わしだよね?だからあれ?わし鳩じゃないな。東京駅のドーム鳩じゃなくてわし。
電車のドコドコいう音。
●長距離バス停留所。スーツケースを引いている高梨臨
玉木が待っている。
子供たちは劇を喜んでくれたかな、はいよかった。
俺たちが出会った。レストランやば。DVD。それは俺の秘書だ。秘書。教えてほしいことがあるんだ。初めてのデートで見る映画は何がいいかな?
(アイデア)「初めてのデートで見る映画は何がいいですか」って言って、「ビリーワイルダーの……『酒と薔薇の日々』」と外れた作品を言う。
●ちょっとくたびれた老紳士がケーキ屋に入ってくる。
私。松浦と申します。覚えてないかもしれませんが、音の俊彦が大変。お世話になりました。兄がやってきた。
49年前、クリスマスイブ。俊彦を行かせなかったのは私です。
どうして今になってそんな?
敏彦は結婚し2人の子供に恵まれましたが。先月亡くなりました。
弟は家庭を大切にしました。一つだけ秘密がありました。あなたにだけは伝えたいと思いました。
遺品から出てきました見てください。
切符。あなたと乗るはずだった新幹線の切符をずっと持ち続けていたんです。
あなたを探しました。
美しい音楽
東京駅で待っている女。昔の倍賞千恵子だ。
聞こえちゃいましたと本田翼が出てきた。新幹線の切符をずっと持っていた。今頃になって会いに来るなんて。最高のクリスマスプレゼントをもらっちゃった涙を流す本田翼。
●東京駅。
カラオケ、今から行こうと思う。三上先輩が来てるかな?私アタックしてみる?
●最終電車の新幹線ホームには東へと木村文乃。東出昌大と木村文乃。
じゃあね。
手を差し出す握手をしようとすると、東出は引っ張る。明日は仕事朝一で帰ればと言ってキスをする。ドアが閉まります。
発車する新幹線。
●クリスマスと遠距離恋愛、新幹線、これは日本人のバブリーな心を刺激する。
●ケーキ屋さん、クローズ。
●眠る施設の女の子。
●時任三郎。何かを書いている。大塚寧々が入ってくる。肩に手を置く。20歳のコウジへの手紙。
家族の写真。
●君の瞳に乾杯。「カサブランカ」を観る玉木宏と高梨臨。
東京駅。倍賞千恵子。
サブタイトル。
「イヴの恋人」玉木宏、高梨臨。
「遠距離恋愛」木村文乃、東出昌大。
「クリスマスの勇気」本田翼。
「クリスマスプレゼント市」市川実和子、甲斐恵美利。
「1/2の成人式」時任三郎、大塚寧々、山崎竜太郎。
「遅れてきたプレゼント」倍賞千恵子、小林稔侍。