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大谷翔平選手の移籍先 徹底予想

皆さん初めまして。Always Akiraと申します。
今回の記事では、現在FAとなり注目を集める大谷翔平選手の移籍先についてお話ししたいと思います。
私が考える有力な移籍先候補、また様々なメディアで名前が上がっているような球団について、戦力状況を踏まえながら解説していきます。
かなり長くなりますが、最後までお付き合いください。


本命:ロサンゼルス・ドジャース

まず移籍先の最有力候補として挙げたいのがドジャースです。
多くの日米メディアからもドジャースが取り上げられていますね。
金銭・戦力・環境の3要素を考えても、ドジャースが最有力であることは確実でしょう。

MLB屈指の資金力

ロサンゼルスという全米第2位の大都市に本拠地を置くドジャース。
その資金力はメッツやヤンキースにも負けていません。
ただその一方で、毎年のように有望株をメジャーへ送り込むマイナー組織の充実度や、他球団で苦しんでいる選手を見抜いて一流選手へ育てる育成能力はMLBトップクラス。
また去年〜今年にかけて主力選手が退団し、今年は若手の育成に主眼を置いたシーズンでもありました。(なお100勝62敗で安定の地区優勝)
お金の力だけで常勝軍弾を築いているわけではなく、金銭的にも大谷選手へ大金を注ぎ込む余裕があります。

大谷選手獲得へ準備万端

今季のドジャースは指名打者でJ.D.マルティネス選手を起用しました。
成績: 打率.271 33本塁打 103打点 OPS.893

マルティネス選手はオールスターでもナ・リーグのスタメン選手に選ばれるなど大活躍を残しました。
しかし、ドジャースは元来マルティネス選手を1年契約で獲得しており、「大谷選手へのつなぎ要員」と多くの専門家からも言われていました。
実際に本日、ドジャースはマルティネス選手へのQO (クオリファイング・オファー)を提示しなかったことを発表しています。

後ほど紹介するような対抗馬の球団を見ると、大谷選手と主力選手のポジションが被る場合も多く、戦力面でドジャースほど大谷選手の受け入れ体制が整っているチームはありません。

リハビリと生活に適した環境

これまでロサンゼルス郊外に本拠地を置くエンゼルスでプレーを続けてきた大谷選手。ドジャース移籍となれば新天地への対応も他と比べてスムーズにいくことは間違いありません。
また現在、トミー・ジョン手術からのリハビリを進めている大谷選手にとってもドジャースは好条件な球団なのです。
というのも、2度にわたって大谷選手の手術を担当した執刀医がドジャースのチームドクターを務めています。

二刀流復活に向けて歩みを進める大谷選手にとっても、これ以上に安心できる環境はなかなかありません。

また、ロサンゼルスにはアメリカ最大の日本人街「リトルトーキョー」があります。ラーメンやお寿司を販売するレストランが立ち並ぶほか、アメリカでは貴重な日本食を入手できるスーパーマーケットもあります。

リトルトーキョー側にある二宮金次郎像 (筆者撮影)

ドジャースの本拠地 ドジャー・スタジアムからも車で10分ほどの距離にあり、大谷選手にとっても心の拠り所になり得る場所です。

このように、ドジャースが着々と大谷選手を迎え入れる準備を進めているだけでなく、環境面でも数多くの優位性を持っています。
ドジャースが移籍先の最有力候補であることは間違いないでしょう。

対抗馬:ロサンゼルス・エンゼルス

一方で、今年までの所属先 エンゼルスとの再契約も有力な選択肢の1つです。

慣れ親しんだ環境で二刀流復活の準備

エンゼルスが大谷残留を成功させたいのであれば、環境面でのアピールは不可欠でしょう。
2018年からずっとプレーし続けてきたアナハイムの地。慣れ親しんだ環境で右肘の回復+野手専念で試合に出ることは大いにあり得る選択です。
エンゼルス側としても、大谷選手のようなスーパースター引き止めに向けてあらゆる手を打ってくることでしょう。
新監督は未定ですが、MLB通算1652勝の名将シューウォルター氏や、レンジャーズを2年連続リーグ優勝に導いたワシントン氏の名前が有力候補として挙がっています。チーム管理に長けた名監督の招聘は大谷残留を推し進める球団にとってもプラスに働きそうです。

オプトアウト付きの契約提示が現実的

大谷選手の残留に向けて、エンゼルスのオファーは「オプトアウト付きの大型契約」になると私は予想しています。

具体的には「来シーズン終了後のオプトアウト条項を付けた長期契約」になります。
大谷選手に1年間リハビリに専念する環境を与えつつ、来年のオフシーズンで「二刀流としての市場価値」を試すという選択肢を残すことが、エンゼルス残留への道だと思います。
スーパースターを軽々と他球団へ移籍させてしまうのみならず、地元LAのライバル球団へと移籍させてしまうようなことがあれば、ファンからの猛批判は想像に難くありません。
何としてでも大谷残留を実現させるべく、エンゼルスは全てを尽くしてくるだろうと考えます。

対抗馬:サンフランシスコ・ジャイアンツ

同じカリフォルニア州の名門 ジャイアンツも有力な移籍先候補に挙げられています。
2010年代には3度の世界一に輝いた強豪です。

豊富な資金力とスター選手を求める今のチーム状況

大都市サンフランシスコを本拠地とし、過去にはバリー・ボンズ バスター・ポージー ブランドン・クロフォードのような多くのスター選手を擁していたジャイアンツ。しかし今は世代交代も進み、球団を代表するスター選手の獲得をファンは望んでいます。
昨年のオフシーズンには地元出身の大スター アーロン・ジャッジの獲得まであと一歩に迫りましたが、結局ジャッジは悪の帝国ヤンキースと再契約。
またスター遊撃手 カルロス・コレアとも契約合意に至ったものの、メディカルチェックを経て契約が破断に。
金銭的にも余裕がある状況なだけに、何としてでも大谷選手を獲得したいことでしょう。

またチーム状況を見ても、軸になる先発投手と長距離打者の獲得が急務となっています。野手陣は20本塁打以上が0人。先発も規定投球回到達者は1人だけ。
ロースターを見ても大谷選手を受け入れる余地は十二分にあります。

2021年にはBEAT LAを愛言葉にドジャースの地区連覇を止めたジャイアンツ。大谷選手の争奪戦でも"BEAT LA"を達成できるでしょうか?

大穴:シカゴ・カブス

鈴木誠也選手が後半戦に大暴れしたこともあり、プレーオフ進出まであと一歩に迫った人気球団カブス。
専門家の中ではカブスを大谷争奪戦のダークホースにあげる声が数多くあります。

争奪戦への参戦はベリンジャー次第?名将招聘でどう動く?

ホームランを打てるバッターが揃っているものの、指名打者の最有力候補はセカンドやサードも守れるCモレル。
同地区のライバル ブルワーズから名将カウンセル監督を引き抜き、再び世界一を狙おうとしている古豪カブスにとって、大谷の獲得に動くことが十分に考えられる動きです。
しかし、今季大活躍のベリンジャーとの再契約という課題も残っているほか、地元テレビ局の報道では先発投手陣にもう1枚 実績のある投手を加えたいという考えもある模様。
正直どこまで大谷獲得に熱心なのか?それ次第なところもあります。
鈴木誠也との共闘が実現すればシカゴの街も大きく盛り上がりそうです。

大穴:トロント・ブルージェイズ

大谷争奪戦のダークホースとして挙げたいのがブルージェイズです。

メディアではあまり大きく取り上げられていませんが、年俸次第では大いにあり得るチーム状況となっています。

既存戦力 特にチャップマンとの再契約が優先か?

今年ブルージェイズの指名打者を担ったのはブランドン・ベルト選手
成績: 打率.254 19本塁打 43打点 OPS.859

元々1年契約だったこともあり、今オフにFAとなっています。
考え方によってはドジャースと同じように「大谷獲得へのつなぎ要員」と捉えることも可能です。

懸念点を挙げるとするならば、今オフFAの主力選手を多く抱えていることでしょう。
特に三塁手マット・チャップマン選手はチームの軸となる選手。
今季は打撃不振でしたが守備はMLBトップクラス。大谷争奪戦と同時に既存戦力の引き留めにも注力せねばならず、厳しい判断を迫られることでしょう。

ただ花巻東高校の先輩 菊池雄星選手との共闘を見たいというファンの方も多いはず、果たして争奪戦への参戦はあり得るのでしょうか?

可能性:ニューヨーク・メッツ

大富豪オーナー S.コーエン氏のもとで近年は大補強を行ってきたメッツ。
千賀滉大選手など歴代の日本人所属選手はMLB30球団で最多。非常に日本とゆかりのある球団です。

実は未来志向 大谷ではなく山本由伸の獲得に動く?

惜しみない大補強と有り余る大金を持っていることからも、ドジャースと並んで大谷獲得の最有力候補に挙げられてきたメッツですが、意外と大谷獲得の優先度は高くないと私は考えています。
というのも今年はシーズン序盤から低迷が続き、夏にはバーランダーやシャーザーなどの主力選手をトレードで放出。多くの若手有望株を手に入れました。オーナー、GMを中心としたフロント陣は、2025年,26年に再度世界一を目指すチーム作りを行っていくと明らかにしています。

近年の補強に関しても、「若手が育つまでのつなぎ」と捉える専門家もいるだけに、大谷選手ではなく若くて将来性のあるオリックス 山本由伸選手の獲得を最優先事項に据える可能性が出てきています。

もちろん両選手の獲得に動く可能性も十分考えられますが、現時点ではドジャースなど本気の球団に比べて劣ると私は思います。

可能性:シアトル・マリナーズ

イチロー選手、菊池雄星選手のような日本人スター選手を多く獲得してきたマリナーズ。
シアトルのファンからの大谷獲得を熱望されており、失意のシーズンとなったチームにとっても待望論は根強くなっています。

果たしてオーナーは大金を出して大谷獲得へ動くのか?

ただ懸念点として上がるのが、FA市場へ大金を出していない点です。
昨年は21年ぶりのプレーオフ進出を果たし、さらなる補強が期待されましたが大型補強は0。今年もオーナーがFA補強に大金を使わない姿勢を示しているとの報道もあります。
金銭面の観点から大谷獲得の可能性で一歩劣ると考え、対抗馬ではなく可能性にとどまると私は考えています。

可能性:テキサス・レンジャーズ

今シーズンの世界一球団レンジャーズ。
MLBトップレベルの資金力に加え、テキサス州は所得税が課されないということもあって、Aロッド C.シーガー J.デグロムのような大型FA補強を繰り返してきました。
「大谷がプレーオフで躍動する姿を見たい!」というファンの皆さんにとっても、レンジャーズは魅力的な球団の1つでしょう。

資金力は十分 だがどこまで本気?大谷争奪戦へ参戦するのか?

今シーズン主に指名打者を務めたミッチ・ガーバーがFAに。大谷選手の獲得に好条件が揃っていえるとも言えます。
懸念点を挙げるとするならば、主力に高額年俸の選手を数多く抱えていること、また先発投手陣は昨年の積極補強でさらなる補強を必要としていない点、この2つが挙げられます。
どれだけ資金力があるとは言えども、限度があるのは確かなこと。
本当に大谷選手の争奪戦に興味を示しているのか?今後の動向に注目したいと思います。

可能性:ニューヨーク・ヤンキース

言わずと知れた悪の帝国 MLB最大の名門球団です。
ジャッジと大谷のコンビを見たいファンの方も多いかと思います。

高年俸の選手多数 未来志向なら山本由伸の獲得を目指す?

ヤンキースは近年も引き続きFAでの大型補強は行っているものの、以前のようになりふり構わずお金を使いまくるという姿勢は見られません。特にぜいたく税に引っかからない程度の補強を毎年続けています。

またスタントン ロドン コール ジャッジなど高額年俸の主力選手を数多く抱えており、数年後まで年俸がビッチリ状態なのは否めません。
先発投手陣が課題なことを考えても、メッツと同じように若い山本由伸の獲得を最優先事項としてもおかしくない状況です。

可能性:ボストン・レッドソックス

昨年は吉田正尚選手と獲得し、上原浩治選手や松坂大輔選手の活躍で世界一に輝くなど日本人選手との縁も深いレッドソックス。
今年は最下位に沈み、名門復活に向けて大谷選手の獲得を推す声も多い印象です。

課題が山積み 大谷の争奪戦に参戦する余裕はあるか?

獲得資金を捻出する力もあるだけに、獲得の可能性はあります。
ただGMを含めフロント陣がこのオフに一新されたこと、近年はFA補強に大金を費やしていない点を考えると、大谷獲得に動くかは微妙です。
近年の低迷、プロスペクトの枯渇、各所で山積みな課題を考えると、果たして大谷の獲得に全てを賭けるのが正解なのか?と思います。

可能性:サンディエゴ・パドレス

近年ドジャースの対抗馬として注目を集めるパドレス。
ダルビッシュ選手だけでなくタティス マチャド ソト ボガーツのようなスター選手が揃う豪華な球団としても知られています。

年俸削減の可能性大 もはや大谷どころの話ではない?

ただ獲得の可能性は日に日に低くなっています。
これまで大補強を促してきたオーナーも、ここにきて年俸削減を示唆。チームの財政状況が不安視されるレベルです。
ソトの放出も噂されるなど、もはや大谷獲得どころの話ではないかもしれません。

歴史的な争奪戦を期待

冷静に考えてみれば、世界中が1人の日本人の移籍先がどこになるか?固唾をのんで見守っている今の状況は前例のないことです。
結末がどうなるか?またいつ決まるのか?まだまだ物語は始まったばかりです。1ファンとして、この歴史的争奪戦を楽しみたいと思います。


ご覧いただきありがとうございました!



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