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【攻略】宝石の煌き:デュエル(Splendor Duel)

はじめに

noteを書いたキッカケについて、記事を探したがこれといった攻略方が公開されていなかったため。
もともと4人プレイのゲームであった、宝石の煌き(Splendor)を2人プレイにし、ルールと勝利条件を加える事でより戦略性を高めたゲームである。
ルールはSplendor(以降「無印版」と表記)をプレイしていればすぐに理解する事ができるが、攻略法をしっているといないとで、大きく差がついてしまう。この記事ではゲームの勝ちパターンやパワーカード、意識する事などを記載し、勝率をあげる為のツールとして活用していただきたい。

なお、ゲームのルールについてはこちらの記事では記載せず、下記のサイトなどを参照。

学習ステップ

STEP1 強いアクションと弱いアクションを理解する

無印版に比べて、宝石の獲得方法が複雑になってしまったが、強いアクションは変わらず「トークンを3つ取る」であり、弱いアクションは「カードをめくる事」である。
無印版と大きく変わる事は、勝利への選択肢を多く持つ事で、相手の妨害やめくりに対して柔軟に勝利条件を変更していく事が出来る。

STEP2 パワーカードについて理解する

宝石カードが67枚カードの中にも、強いカードと弱いカードが存在する。
まずはパワーカードを適切なタイミング使用する事で大きく勝率を上げる事が出来る。

STEP3 勝ちパターンについて理解する

このゲームでは勝利条件として
1.  威信ポイントが20ポイント以上となる
2. 王冠を10個以上獲得する
3. 同色威信ポイントを10個以上獲得する
の3種類あるが、もっとミクロに考えると「どのアクションを取ると、この勝利条件に何ターンで到達できるか」が見えてくる。
勝ちパターンを理解する事で、今の盤面ではどの勝利条件をどういう方法で目指すかを把握し、また、相手の狙っているアクションを予想する事で対策を取る事が出来る。

STEP4 盤面における最善手を考える

パワーカードや色の特色、勝ちパターンについてを踏まえたうえで、その状況によって強いアクションは何かを正しく理解する。
そのカードはどのタイミングで強いカードどなるのか。ゲームの盤面完成度によって、今は無理をしなくてはいけない状況なのか。このアクションを取ると、勝利までターン数を自分何ターン縮める事ができて、相手は何ターン延ばす事が出来るのか。など、最終的な勝利に向けて、期待値や実際にかかるターン数を計算しながらプレイする事で、勝率が大きく変わってくる。

カードリスト

強いアクションと弱いアクション

このゲームでは「トークンを3つ取る」という基本行動が大変強い。「正確に言うと、「リフレッシュを行わずに必要な色を3つ取りつつ、パワーカードを少ないリソースで獲得する事」である。
無印版と比べてカード獲得に必要な宝石の数や色の種類が多く、トークンのみで獲得するのは難しいものが多い。そのため、無印版では単一の色を最初の決めて、その色を伸ばしていく戦略がメジャーであったが、デュエルでは序盤に盤面を構築していき、選択肢を多く持つ戦略の方が勝率が高くなるように思える。
ゲームの統計を見てみると、Lv毎の獲得平均枚数は以下の様データが出ている。()内は存在するカードの合計である。
Lv1カード : 10.36枚 (30枚)
Lv2カード : 3.92枚 (24枚)
Lv3カード : 1.89枚 (13枚)
上記のように、Lv1カードは多く獲得するが、Lv2,Lv3のカードは半分もめくられない事は多くある。
※状況によってLv1カードの購入枚数が減るため、データは参考程度。

では逆に弱いアクションとは何かと言うと、「カードを取らされて、パワーカードをめくってしまい、相手に取られてしまう事」である。
「カード取らされて」とは具体的にどのようなアクションを指しているかついてだが、下記の様な状況でカードを獲得する事などがあげられる
・トークンの所持枚数が8枚以上で、リフレッシュをしたくない場合。
・所持している宝石が足りず、やむおえず一番マシなカードを取る場合。
・パールとゴールドを所持しておらず、盤面には獲得可能なカードがないため、リフレッシュを強いられる場合。

このゲームでは「パス」が存在しないので、必ず自分が取れるアクションを行わなければならない。そのため、相手にアクションをコントロールされつつ、パワーカードを獲得され続けると、ゲーム中盤時点で勝利が難しくなってしまう。
そのため、相手のターンが終わった後、自分のターンで出来るアクションを残すというプレイングが重要になってくる。
また、「そのアクションは今する必要があるか、次のターンでも良いのではないか」を考える事で、最適なアクションの選択に繋げる事が出来る。

もう一つ、「弱いカード」について。
下記にあげるカードは支払うコストに対して得られる効果が少なく、獲得の優先度を落としたい。

[Lv1 / points1(joker)]
パールを消費する上に、5コストも払わなければならない。にも関わらず、得られる恩恵は任意の色の1点か、王冠1つのみ。
こちのカードを獲得するくらいであれば、2つコストを増やす事でLv2カードが獲得できてしまう。
同色や王冠で勝利する事をルートとしている状況以外であれば、獲得は控えたい。

[Lv1 / cost5 / points1]
こちらのカードについても、上記のカード同様5コストも払わなければならない点が重い様に感じる。
しかし、同色勝利を狙っている場合は、こちらのカードを獲得する事で勝利のハードルが大きく変わるため、自分や相手が狙っている場合は、獲得の候補にあがってくる。また、終盤において、Lv2,Lv3カードをめくらずに同色威信ポイントを獲得できる点においては評価が高い。

[Lv1 / cost4 / points0]
こちらのカードは一見使用しやすいように見えるが、4コスト払っているにも関わらず、威信ポイントも稼げず、追加効果も存在しない。
Lv1カードが30枚存在するうち、[Lv1, cost3, clown1][Lv1, cost4, ability(take 1 gem)][Lv1, cost5, ability(take another turn)]は実質コスト3で獲得できるにも関わらず、コスト4も払うのは重たい。
序盤に獲得コストが0~1になる状況や、Lv同色cost8のカードの獲得を考えている場合以外は獲得を控えたい。

無印版と比べて、カードの弱いカードは少なくなったが、やはり使用場面が限られてくるカードに多くのリソースを払ってしまうと、やはり勝利に辿り着くまでのターン数が延びてしまう。
それどころか、弱いカードを獲得するという事は、自分から強いカードを相手に獲得する機会を増やしてしまう事になる。
カードを不用意にめくるのであれば、goldを獲得しつつ、ランダムカードキープするのも選択肢に入る事を念頭においておきたい。

パワーカード

このゲームにおいて、相手の選択肢を増やさずに、自分のゲーム進捗率をあげる事で勝率をあげる事が重要となる。そのため、1枚獲得するだけで相手のアクションを制限し、勝利までのターン数を伸ばすカードは当然単体のカードパワーも大きい。
それらをキープする事で、相手から使用される脅威を排除しつつ、適切なタイミングで使用する事でゲームの展開を有利に進める事が出来る。

[Lv3 / cost8(red8) points3(joker) / ability(take another turn)]
獲得は非常に難しいが、こちらのカードが獲得されてしまった場合、8割方勝利が決まってしまうカードである。
なぜならば、[Lv3, cost10, points4]と併用する事で、1ターンで同色の威信ポイントを7も稼がれてしまうからである。
rubyの[Lv3, cost8, points4]と一緒に場に出ている場合はもちろん、他の色のカードと併用される恐れもあるため、相手がrubyを所持している際は気を付けながらゲームを進めたい。

[Lv3 / cost8(black8) / clown3(joker)]
前述のカード同様獲得は難しいが、王冠が1ターンで3溜まってしまうのは非常に脅威である。通常、王冠は2~5を獲得しつつゲームを進めていくが、Lv3カードの5/13が王冠2のカードであるため、このカードを獲得する事で王冠10を獲得するのに必要なターン数を大きく減らす事が出来る。

[Lv2 / cost7 / point1 / ability(Take 1 Gem or Pearl token from your opponent)]
中盤の得点レースにおいて、pearlは非常に重要となってくる。pearlがない場合、goldを払うしかなく、goldの獲得には1ターンを要してしまう。そのため、このカードは単純に相手の勝利に必要なターンを1ターン延ばし、そのうえで威信ポイントを1稼ぐ事が出来るカードと言える。コストも重くないため、盤面に見えている状態、または相手がキープしている状態では、特権を使用されこのカードが獲得される事がないか、注意しながらゲームを進める必要がある。

[Lv1 / cost5(red4, pearl1) / point3]
このゲームにおいて一番難易度が低い勝利方法は威信ポイントを20個以上獲の獲得である。威信ポイント3についてだが、こちらと同等の値を稼ぐにはLv3のカードの獲得か、王冠3つ獲得が必要になる。なので、red4, pearl1というコストからすると、破格のバリューである。
めくれた場合は相手が確保できないタイミングでキープをしておき、終盤の選択肢として用意しておきたい。

[Lv1 / cost3 / clown1]
このゲームでの一番強いカードは、このLv1カードである。
最小のコストである3で獲得する事が出来て、王冠がついており、同種のカードが全色分、つまり5枚存在する。
全カードの中で王冠がついているカードは19/67であり、そのうち、7枚が王冠2、1枚が王冠3である。そのため王冠10の勝利条件は難しくなく、前述のとおり終盤では王冠の獲得速度が上がってしまう。
また、王冠3つで威信ポイントが2or3獲得でき、それが2回発生するので、実質このカードには威信ポイントが0.7ほどついている事になる。
また、キープしておく事で、任意のタイミングで、take another turnやTake 1 Gem or Pearl token from your opponentを使用する事が出来るため、序盤はいかにこのカードを取るかが重要となってくる。
「Lv1カードをめくりたくない」のはこのカードをめくってしまう事が主な要因であり、逆に言うと、このカードが脅威となりえない盤面においては、Lv1カードを気兼ねなくめくる事が出来ると言える。

勝ちパターン

勝ちパターンについて理解しておくことで、勝利にはあと何ターンかかるのか、相手に必要なアクションは何かを即座に把握する事が出来る。
それを活かして、抱えておかなければならないトークンやカード調整し、相手の勝ち筋を消しつつ、自分の勝ち筋を確保しながらゲームを進める事が出来る為、勝率を大きく伸ばす事が出来る。

威信ポイント20, 王冠6
基本的にこのパターンを目指してゲームを進めていく。
序盤に王冠を獲得、キープしつつ、適切なタイミングで王侯カードを獲得する事で、相手をコントロールしながら自分の勝ち筋を確保していく。
途中、状況に応じて他のパターンにプランを変更しやすいのも大きな利点である。
色の指定をしていないため、[Lv2 / cost7 / point1 / ability(Take 1 Gem or Pearl token from your opponent)]を使いやすいが、勝利のターンがかかりやすいのがデメリットである。

[Lv2 / cost7 / point1 / clown1]
このカードはコストに対して獲得できるポイントが大きい。もし5枚獲得した場合、王侯カード含めて威信ポイント15獲得できてしまう。
※追加で王冠を1つ獲得する必要はある。
強力なポイントは同色で必要なコストが2であるため、非常に容易に獲得できてしまう点である。
このカードを率先してキープするプレイヤーも一定数いるため、キープを行った際は、相手の獲得するトークンの数を少なくする事を意識する事で、獲得のハードルをあげていきたい。

同色威信ポイント10
[Lv3, cost10, points4]と同色のLv2の威信ポイントを持ったカードがめくれた場合に有効。
この勝利条件が最速であるが、逆に[Lv3, cost10, points4]がないと、このパターンの勝利はほぼ不可能である。
そのため、同色威信ポイントを狙う場合は、中盤以前に[Lv3, cost10, points4]を確保しておく必要があり、取られてしまった場合は別プランを用意しておく必要がある。

[Lv3, cost10, points4] + 色なし威信ポイント
[Lv3, cost10, points4] にはコストにpearlも必要としない為獲得のハードルは実はそこまで高くなく、色なしの威信ポイントカードは、また、コストも[Lv3, cost10, points4]に似ている為、容易に点数を稼ぐ事が出来てしまう。
red、blue、whiteは色なし威信ポイントカードが存在するため、これらのカードや、同色のコスト2つ分のカードには充分注意したい。
他にも、[Lv3, cost10, points4] を2枚獲得して威信ポイント20を目指すプランも存在する。

王冠10
序盤で[Lv1 / cost3 / clown1]を3枚以上獲得した場合に有効。
Lv2で王冠カードがめくれていない場合でも、Lv3カードの5/13は王冠2カードであるため、比較的容易に勝利出来てしまう。
欠点はLv3王冠2カード、Lv2王冠カードにはどちらもpearlが必要なため、使用するpearlも多くなってしまう。goldや[Lv2 / cost7 / point1 / ability(Take 1 Gem or Pearl token from your opponent)]を利用しつつ、王冠を集めていきたい。

pearlロック
場のカード全てをコストにpearlを含む状態にしたうえで、pearlを抱えこむことで、相手の獲得できるカードをコントロールしつつ、Lv3カードを獲得していく。相手はリフレッシュをするしかなく、必然的に自分の手元に特権が溜まりやすい状態となる。
デメリットは場のカード依存である点と、上級者やその様な盤面に陥る事がないよう、常にgoldを抱えている事。
しかし、決まった場合は抜け出せる事が難しく、何もできないままゲームが終了してしまう。


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