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ソーセージ4thアルバム『智』ライナーノーツ「01.This is entertainment!」

「01.This is entertainment!」の歌詞はこちらから!

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「01.This is entertainment!」
アルバム一曲目、この曲の作詞作曲を俺、セイジが担当!
この曲はソーセージB-side story」の第四段ミュージックビデオになる前提で制作させていただいた。

「This is entertainment!」と曲名が正式に決まるまでは
「ロードムービー」とか「On the live」とかいろんなあだ名?で呼んでいたが、実は最初から「This is entertainment!」と決めていた。

メンバーの誰かが、「This is entertainment!」って言わないかなぁ?って(笑)
直人が見事にその策略にハマってくれた(笑)


この曲は、コード進行だけは随分前から考えてあって
いつか「ソーセージ」の曲に使いたいなぁ、って考えてた。
ただ、リズムはどうするか、ずっと決められなかった。

バラードでも、ミディアムテンポでも、ハネても、どんな感じでも使えるコード進行。でも、ありきたりではない。あまりみんな使わない。

「ソーセージの新曲でMVに」と決まった瞬間、エイトビートのテンポ♪165でデモ音源を作り出した。(結局は速すぎる!ってことでテンポ♪150になったんだけど(笑)

とにかく、スピード感や疾走感が欲しかった。
これから、前にぐんぐん進んでいくような!ドライブしながら聴いたら気持ちいいような!
そう!!「ロードムービーのような」

というわけで、サビは速攻歌詞が決まった。
「ロードムービーのような目が話せない瞬間を!」
例えるなら、俺たちにとってそれは「Live」だ。

そこで考えた。
人生について(On the life)
音楽について(On the music)

それを再現するのは
俺たちは「ライブで」だ(On the iive)

そこに、いまに至るまでどうだった?

ここ、3年、
俺は、大きな挫折を味わった。
苦しくて悔しくて、もがいててた。
そんな自分さえも嫌になった。


あ!!そのまま書いちゃえ!

しかも、せっかく3人になったんだ!新しいことやっちゃえ!!

と、言うわけで、全員が苦労した、ラップでもなんでもない
「たたみ掛けるような早口言葉を感情的に吐き出す!」
それがAメロ!

こりゃ、今までのソーセージにはないだろ??
俺はとにかく、今までのソーセージにないものを作りたかった。

コテコテの昭和のブルースマン平野壮
彼は新しいものや流行りのものには全く興味がないしテレビも見ない。
今の若い子たちと話ししたら「???」だらけだろう。
それはいい意味でも悪い意味でも「The平野壮の世界観」なのだ。
俺も時々彼の考えには「???」になることが多い。

対して、年の差約30歳(笑)
平成生まれの直人
確かに、ギターの師匠が「平野壮」ってこともあって、ギタープレイは
昭和の匂いやブルース臭のする平成生まれにはないギターだが、俺から言わせると「典型的な現代っ子」
車の中でローリングストーンズやロックなんて流れてるのはまず聴いたことはない。いわゆる、現代にTVやYoutubeなんかで流行ってる曲ばかりだ。
おかげで、俺もある程度は若い人たちについて行けてるし、俺自体も割と新しいモン好きで常にアンテナ立ててるタイプ。直人のおかげで新しいものも受け入れられる様になってる。
でも、壮に対するのと一緒で、直人の考え方に同じように「???」になることも多い。

さぁ、この2人をどうやって融合するか?
どうやってバランスを取って、どちらにも傾かないものにするか
それが俺の課題だと思った。

ま、もともと、プロデューサー、マネージャー気質の俺に取っちゃ
ものの見方が常にそんな感じなので、そんなに難しくはなかったけどね。

俺にとったら、ソーセージの曲作りは「脚本」
あとは「配役」を決めて「演出」をする。


そんな感じ。

そして、どうしてもやりたかったのが
「三声のコーラス!!」
だって、3人になったんだもん!!
やるでしょ???

ただね、一人で歌うなら、自分のキーだけ考えればいいけど
今回から3人。
直人はちゃんと歌うのはじめて!!(笑)
これは苦労したwww

普通というか、基本的に、主旋律に対して、上下3度5度でハモるのが一般的なんだが、そのイメージでプリプロ(仮レコーディング、デモ・ソング制作)やってみたら「あれれ?」

一番上のハモリのトップが俺も出ない(笑)
二度目の頚椎の手術で声帯も影響してるから、高いとこが前ほどでなくなってるんだよ(涙)

3人のキー的には
一番低いのが直人、真ん中が壮ちゃん、一番高いのが俺のイメージ。

そして、異例のパターンになる(笑)
主旋律が俺で一番高いキー。
で、主旋律の上のハモリを1オクターブ下で直人がハモる。
その上を壮ちゃんがハモるという、かなり変態的なコーラスワークを作ったのだ😋

ある意味、新しい!

サウンドに関しては、とにかくバンドサウンドのイメージ。

まずはドラム。
これ、実は打ち込み。
本当は生のドラムにしたかったんだが
このコロナ禍ってのもあり、今回、時間的に余裕がないのもあり
「生ドラム」を断念。
一音一音、クオンタイズ(タイミング)やベロシティ(音量、強さ)を調整し
出来る限り生っぽく打ち込んで行った。
大変な作業だが、自分の中のイメージ通りに作れるのが利点。
これを打ち込みって見抜く人、どのくらいいるんだろう?
ま、ミュージシャンなら、見抜くか(笑)

そして、BASSは我らが「北上音楽祭」の代表井戸雀琇にお願いした。
フレージングイメージを「ンバッンバッ♪」(笑)で頼む!と説明し、その1時間後に録音してファイルを送ってきた。
早い!!そして一発OK!!プロミュージシャンはこうでなきゃ!!
さすがだね!!

そして、もう一つ欲しかった音が、「ピアノ」と「ハモンドオルガン」
こちらは、音楽制作の仕事でいつもお世話になってる「マニョ
最近出産したばかりで、無理かなぁ?とダメもとでお願いしたが、一つ返事OK!息子ちゃんとは2回くらいあってるけど、もうおじさん、メロメロっす(笑)
彼女とは、何度も仕事してるので何も説明せず「丸投げ」(笑)
5日後、思った通りの「4曲分」の鍵盤のファイルが送られてきた。
さすがである!!

そんな二人の力もあり「イメージ通り」のサウンドに仕上がった。

苦労したのは、ミックスとマスタリング
こちらもすべて俺が担当。

ソーセージ3人になるってことは、声が一つ、ギターが1本増えるわけで
このバランスにものすごく苦労
した。
全ての音が聞こえるようにパンニング(左右の楽器の位置)からEQ(イコライザー)まで繊細な作業になった。

睡眠時間削って、飯も食わず、15時間くらいぶっ通しの作業が約10日間くらい(泣)
おかげでダイエット成功!!(笑)

でも、ここまで追い込むのは
「少しでもいい作品にしたいから」だ。

そりゃ、メジャーのアレンジャーやプロデューサーの元、スタジオミュージシャンが演奏し、最高のエンジニアがミックスするものにはかなわないかもしれないけどさ・・・。

自分たちですべて手掛けて、プレスが仕上がり、最後、ライブでお客様の顔を見てお金と引き換えにCDを手渡しする、あの「瞬間」のためだけにね!!



今回のアルバムはホワイトアルバム
(理由については特別サイトに書いてあります。)
それにリンクするかのように、ずべてが「ホワイト」に向かっていった。
CDジャケットもポスターもMVも衣装も。

俺は、MV撮影の前に歌詞を一箇所
書き直した。

「ロードムービーのような  目が離せない瞬間を!
手が届きそうな風景を 君と描きたいんだ 
この白いキャンパスに!」


そう!これが
「ソーセージ劇場」
ね?この展開、目が話せないだろ?

そう、これこそが、エンターテイメントだろ?

そうさ、だから

「This is entertainment!」

と、いうわけで、ミュージックビデオとともにお楽しみください!!

This is entertainment MV撮影*202108_210815_21

Vo&Ag:SEiZI/晴志(石川)
Vo&Eg:平野壮(千葉)
VO&Ag:N@音(石川)
Bass:井戸雀琇(神奈川)
Pf&organ:マニョ(神奈川)
Dr instruments : 音之森晴志 (石川)
ミックス&マスタリング:音之森晴志



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