忘れること

忘れるからいいんだよ。

毅じいの夢を見た。痩せていたけどその色彩は鮮明で子どもに戻ったような目線でその光景を見ていた。

僕は記憶をすぐに忘れていく。ささいな日常も、一緒にいた日々も何事もなかったかのように流れてく。

それはいいことなのかもしれない。感情が溢れ出て整理がつかなくなってしまうから。前に向きたくても思い出が引っ張るかもしれない。

でも、やっぱり忘れたくない、そんな思い出を沢山経験してきた。愛情を情熱をかけて大事にされたこと。大好きな人たちと一緒に過ごした日々。

どんなに忘れたい経験でも、それを知ったから今、こんなに優しく、人を思えるようになった。


まだ生きているなら、後悔しないぐらい沢山のありがとうを、愛情を伝えよう。
それたらいい気分で生きていける。