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UbuntuにおけるオンボードGPUでのディスプレイ表示 (番外編)

さて一般ユーザ向けGPUならばディスプレイ出力機能が装備されているけれども、データセンタ向けGPUにはディスプレイ出力機能は装備されていない。それでもGPU (Graphic Processing Unit)なのだから、なんとも不思議な気がすることもある。

ところで不思議とか呑気なことを言っていられないのが、おうち生成AI(LLM)ユーザのツラいところだったりする。何しろデータセンタ向けサーバは遠隔操作機能が充実しており、ディスプレイ表示など必要なかったりする。いちおうNVIDIAのDGXにもVGAポートが装備されているのを見たことがあるけれども、「あんなものは、ただの飾りです。エラいさんには分からんのですよ」といった感じで存在していた。

その一方で一般家庭用マザーボードには、そんなに便利な機能は装備されていない。おまけにGPUを二枚装着しようとすると、X16 x 1なのでX8 x 2とか通信速度が減少してしまう。そのためオンボードのVGA出力を利用したいという者は後を絶たない。(僕もその一人だ)

結論から言ってしまうと、今の僕では手に追いかねている。ただしWindowsは問題なくオンボード + Telsa P40という構成で利用できている。そしてBIOSのiGPU Multi-MonitorをDisabled → Enabledへ変更すれば、Ubuntuでもオンボード出力が可能になっている。

つまり、「やれば可能」なハズなのである。あとは僕の技術力が不足しているだけということになる。

ちなみに僕がオンボード表示できた時は、なぜか画面の反応が恐ろしく遅くなってしまい、使い物にならなかった。X Windowsあたりの設定が問題であるような気がしないでもない。それからIntelの提供するGPUドライバのインストールも未実施だ。
現時点では「ともかくLLMの習熟」が喫緊の課題なので手が出せないが、いずれ何とかしたいと考えている。

なお冒頭画像のように、OSを入れ替えるのにSSDを着脱するという発想は、原始的だけれども効果的かもしれない。世間のAIスパコンはUbuntu 20.04が相場だと思うけれども、昨今の開発者は22.04利用者が多くなっている。それにディスク着脱で2環境を保持できていると考えると、何かあった時に心強い。
(そういえば某所のAIスパコンは、一年前に20.04へ移行したと聞いている)

ということで、とりあえず備忘録は以上である。もちろん自力克服しなければならないという使命感など全くないので、「こうすれば良いよ」といった情報は大歓迎である。そういえば僕、こういう時に相談できる友達が少ないな……

それでは今回は、この辺で。ではまた。

オノセー (小野谷静)

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