ひとりで働く。身につけた3つのTips

ひとりで働くと言っても、フリーランスでなく、会社員として。以前はチーム3人で働いてたのですが、諸事情により1年前からひとりチームで働いています(チームと呼べるのか?)。

ひとりで働くと、他メンバーとのコミュニケーション、ミーティングが不要となり、労働時間の多く(お客様との打ち合わせを除く)を自分のために費やせ、自分のペースで働ける利点があります。

反面、お客様とのコミュニケーションがあるため、締め切り効果は持ちつつも、社内の期限はルーズになりがちです。つまり、自制心を持って働く必要があります。また、気軽に意見を交わす相手もいません。在宅勤務で雑談する時間がなくなったなんて不満より深刻な課題です。何より結果のほとんどが自己責任です。結果が良ければ賞賛されますが、悪かった場合は悲惨です...。

そこで今回は、結果を残すために1人チームで身につけたTipsを3つ紹介します。

その1.朝時間を大切に

スケジュールを自分で立て、淡々とこなすには、そもそもペースをしっかり保つ必要があります。そのために朝イチは、

  • 準備運動がてら、すぐに終わるルーチンワークを一気にこなす(積み残し削減)

  • その日にすべき仕事量とスケジュールを再確認する(予備時間も確保)

  • 仕事終了間際の米国スタッフと連絡を取る(朝9時までが勝負)

などしてます。最初のルーチンワークは、毎日するタイム・カード更新や社内システムのデータ更新、曜日ごとに行う処理・申請などを学校の時間割のように決め、淡々とこなします。

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この時間割に基づき、アクセスすべきサイト・社内システムをFirefoxのアドオンMorning Coffeeに登録(Chrome版有り)。

曜日ごとにアクセスが必要なサイトを全てタブ表示させます。開いた順番に処理し、終わったらタブを閉じる。全て処理が終わったら、残りのタブが1つになる。という流れです。

で、最後のタブにRemember The Milk(以下、RTM)を表示します。

ToDo管理であれば、RTM以外なんでも良いです(RTMは長年愛用してるもので)。その日にすべきタスクを一旦確認します。メールやslackのチャット、さらに手元のメモ書きを確認し、タスクリストの中身と優先順位も更新。なお、RTMには公私混同でタスクを一元化してて、休憩時間の用事も考慮。

そして、Outlookカレンダー(&Googleカレンダー)に転記・更新します。ToDoとスケジュール表をちゃんと同期させれば、抜け漏れリスクをなくせ、地味だけど重要な作業です。

ToDoリスト管理で悩みの種になる、いつまでも消えないゾンビタスクは、スケジュールしないことが要因の一つだと感じてます。もちろん、ToDoとスケジュールはプログラムで自動化することもできますが、その日以降の繁忙も予想しつつ、自分の体調も考慮し、日々、手作業で更新することを習慣化してます。この判断力は、朝が一番冴えます。
あと、翌日以降に休暇を取るときは、メールの自動返信をこのタイミングで先日付で日時設定しちゃいます(ポカ防止)。

ここまでの作業は30~45分ぐらいです。このタイミングで息抜きかねて、洗濯物を干します(仕事開始前にスタートした洗濯機が完了)。これもルーチンワークの一貫です。在宅勤務って、やめられない。

2.アイデアやコメントは公の場に出してみる

ひとりで働いていると、集中し易い反面、自分の脳みそ以上の発想が難しくなります。いくらインプットをしても、そう簡単に視野は広がりません。そこで意識しているのが、

  • 社内のSlackチャンネルにコメント(仮説=思いつきレベル)を積極的に投稿

  • 担当製品のユーザーコミュニティに回答を投稿

  • 他部門の社内勉強会の講師を買って出る

です。インプットよりアウトプットを増やそうというのは定石ですけど、重要なのは、そのアウトプットの反応を感じ・理解し、気づきがあれば自分の考えを更新すること。単なるアウトプットの垂れ流しは価値半減。そのため、チームメンバーがいないなら、自ら行動の枠を広げねば。

ちなみに担当製品のユーザーコミュニティは、英語でやりとりされる海外のサイトで、新製品・サービスを先行導入しているお客様の声(疑問・不満)を知ることで知識を増やし、毎日英語でやりとりして、英語力の維持も兼ねてます。毎日継続したら、Certificationもゲットできました。

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Certificationは多少なりともやる気に繋がります。それ以上に海外のお客様とやりとりすることは楽しく、特に自分のコメントに5つ星なんかつくと嬉しいです。チームメンバーがいないために感じる孤独感の解消にも有益。

3.レビューは可能な限り、客観視・自動化

チームメンバーがいなくなり、一番困ったのがレビューです。自分のマネージャにレビューして貰う事もありますが、多忙な上司には、重要な場面以外には頼み難いものです。

そうなるとセルフレビューの質を高めるしかありません。方針は2つ。

A.客観視できるもう一人の自分を作る(≒リトル本田?)
B.感情・健康状態に左右されないロボットを活用。

職場で仕事をしていたときは、プリントアウトして、赤ペンチェックをしていましたが、自宅だと印刷する時間や紙代も掛かるし、紙の廃棄もめんどくさい。ということで、一旦、完成した資料は、

・クラウドにアップロード。もしくは、slackチャネルに投稿する

そして、自分は別の部屋、もしくは、近所の公園や神社に移動し、

・スマートフォンで開いてレビューする

という、ちょっと時間の掛かることをわざとします。特に散歩がてら移動すると、行きor帰りの時に、ふと辻褄の合わないところや、改善点に気づきます。端末を変える事以上に、場所を変えるのは効果的です。恐らく、場所を変えることで、時間経過が発生し、脳内のワーキングメモリが一旦空っぽになり、客観視できるのかなぁ。なんて感じています。

このように自分を客観視しても、気づかない点は、ロボット(=ソフトウェア)に任せます。エディターのスペルチェッカーはもちろんとして、校正ツール、Lint処理は不可欠です。特にリント君を愛用しています。

デフォルトのままで使っても、十二分に価値がありますが(しかも無料)、資料の使い回しで重要な情報が漏洩しないように、社名や個人名などもNG用語を追加したり、自分なりの設定を追及しています。

まぁ、そうはいっても、推敲ミスはゼロにはなりません。誰かにレビューして貰って、責任転嫁もできません。厳しい。やはり、チームメートがいて欲しい。が本音です。

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