KPTで振り返り。個人でチームで
KPTって何?
KPTは、Keep, Problem, Tryと3つの単語の頭文字で、通称はケプトと呼び、振り返りのためのフレームワークです。元々はアジャイルソフトウェア開発で使われ始め、開発現場以外にも広がってます。
どう振り返るか?
3分割したフォーマット(紙 or デジタル)を用意し、それぞれKeep, Problem, Tryと見出しをつけます。
そして、
Keep:成果が出てる活動で、続けたい・続けるべき
Problem:問題や課題、あるいはやめるべき
Try:新たに挑戦する活動
の3点で、書き出します。順番はK, P, Tでも、Pから書き始めても良いです。重要なのは、頭の中の情報を書き出して、言葉にすることです。無理やり文章にせず、キーワードだけでもOKです。
書き出したら、K・P・Tの関連を考えることです。
まずは、KeepとProblemです。うまく行ってる活動もあれば、どうしてもうまくいかない、阻害されている要因があるはずです。
もし、問題を浮かばないのであれば、余裕もあるはずなので、挑戦した活動を考える。課題があれば、課題解消に受けた活動を考えます。
自分の場合、ソフトウェア開発を普段していませんが、このフォーマットで週に一回ぐらい棚卸し。Tryで整理した活動は、ToDoリストや予定表に転記。Tryに変換できなかったProblemは、社内のSlackチャンネルに投稿したり、マネージャーとの1on1で助言を求めてます。
もし、Problemが浮かばないなら、捻り出さなくてO.K.。でも、Tryも全く浮かばないなら、別の職場(≒転職)を考えるタイミングかもしれません。
個人でなく、チームで使うのもあり
KPTはアジャイルソフトウェア開発のフレームワークなので、個人でなく、チームで活用できます。先週、KPTを職場チームで試してみました。背景は、新しい組織体制となり、役割分担が腹落ちせず、各メンバーがもやもやを抱えてると感じたからです。実際にどう進めたかを紹介します。
ソフトウェア開発の現場では、チームの定例会でKPTを確認することが多いですが、打ち合わせでなくアンケート形式をとりました。匿名の方が率直な意見が集まるかな?という気がしたからです(個人的な直感です)。そして、
Keep:今期も続ける活動
Problem:現在抱えている問題、今後起きそうな課題
Try:今期着手する新たな活動
と3つの設問(サンプルで実際の書きっぷりは違います)で、アンケートを作成。そして、Slackでチームメンバーにアンケートを配布・回収。アンケートは、どんな手法・ツールでも良く、Googleフォーム(or Microsoft Forms)や機能豊富なQualtricsが最近多いようですが、今回は使い慣れてるPollyで作成し、Slackで配布。
そして、Slackでリマインドという流れで実施して。あっという間に回答が集まりました。速攻で提出してくれたメンバーに感謝です。
アンケートが集まったら分析です。数値集計しやすい1〜5やYes/Noの選択肢を使わず、K・P・Tのフリーテキスト回答にしました。各メンバー、それぞれの想い想いにコメントを書いています。たった3つの設問とはいえ、手間暇掛け、かつ、結構な文量になりました。
さて、この情報をどう扱うか?が大切。まずはGoogleスプレッドシートにリストします(Pollyの場合、ワンクリックで連携完了。便利)。
コメントは、内容(ポジティブ・ネガティブ)気にせず、LEN関数で文字数を集計
そして、チームメンバーから集まったK・P・Tの文字数をSUM関数で合計し、割合に変換。
ついでにグラフも作成。
実際のデータはこの場で公開できませんが、↑とほぼ、同じ割合で、チームメンバー全体で読み取れたのは、
という気持ち。こんなシンプルな手法でも価値あるなぁ。と実感。
もちろん割合を見ただけでは、議論に繋がらないので、Keep, Problem, Tryそれぞれのコメントを整理・分類し、さらに構造も行い、議論の叩き台を作成しました。これは流石に自動化できず、うーーんと唸りながらの作業です。
さいごに
実はアンケート結果をまだチーム内で共有していません(この記事はフライング)。これからチームの打ち合わせで共有し、課題について深堀し、次の活動を議論する予定です。
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