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出張配信のための機材選び!ライブ配信機材一覧【2021年冬版】#一人オンライン配信局

こんにちは、イベントアクセラレーター 西舘聖哉(nisei_86)です!

私事ですが、今年の仕事でのイベント運営が全て完了しました!
2020年の4月から仕事でオンラインイベント/ハイブリッドイベントの運営に関わりはじめ、良いご縁が増えて今年も無事に100件以上こなすことができました。

たくさん仕事をする中で、イベントやクライアントによって様々な要望があり、それに対応する中で配信技術を学んだり、機材構成をアップデートすることで、僕自身もしっかり成長できたと思っています。

今回のnoteでは、出張配信のためにどんな機材を使っているのか、前回からどんな感じにアップデートしたか、機材選びの観点、などを書いていこうと思います!
最近は配信スタジオ作りやコワーキングスペースなどへの機材導入の相談も増えてきているので、これからそれらを考えていく方の参考にもなれば嬉しいです!

配信構成ってどんな感じ?

まずは、ざっくりですが全体構成がどんな感じになっているのかを紹介します。

スライド1
スライド2

こんな感じに会場全体の関係はどうなっているのか、どの機材が繋がっていて、どれだけの量が必要なのかを整理して、クライアントに説明しています。

実際に使う機材については、僕の仕事スタイルである「どこでも配信」を実現するために、大きめのキャリーバック + 機材用バック一つに全てまとめて、手で運べる状態にできるようにしています。
入りきるようにするのはもちろんですが、配信のクオリティを上げるために、それぞれの機材の大きさや機能、ケーブル等がどれくらい必要かを考えて機材を選んできました。
その甲斐があって、名古屋、京都、那須など、色々な遠方の地域でも同じクオリティの配信にスムーズに対応することができています。

映像周り

では、実際にどのような機材を使っているのかを紹介していきます。

ビデオスイッチャー

ビデオスイッチャーは、主にBlackmagic Designの「Atem Mini Pro」「ATEM Mini Extreme」を使い分けています。
映像入力(カメラやPCから出すビデオ映像や資料)が4つ以内の時はATEM Mini Pro、5つ以上必要な時はATEM Mini Extremeを使用しています。
また、RolandのV-1HDも所持しているので、こちらをサブとして持っている時もあります。
メーカーによって使い勝手が違うので、どちらのメーカーの機材が良いか、レンタルなどで触ってみて決めるのがオススメです。

カメラ

カメラは主にPanasonicの「LUMIX GH5M2」、Sonyの「AX700」を使用しています。
カメラは価格帯によってセンサー性能や映像調整機能が違っていて、今年思い切ってアップグレードして、この2機種をメインにしました。
AX700はSonyの業務用カメラと同じセンサーが使われており、それよりも小型・軽量のため、持ち運びの多い自分のスタイルに合っています。
また、このカメラは業務用のものと同じく「明るさ」「色合い」などを細かく調整することが可能です。
持ち込める機材が少なかったり、場所が狭い場合には、こういった調整がしやすいカメラがオススメだと考えています。

GH5M2には、今のところ汎用的な14-140mmのレンズを使用していますが、用途が増えそうであれば他のレンズも購入する予定です。

自分の場合はですが、仕事では合間にカメラマンをやったり、集合写真をやることもあるので、一眼レフは1台あると非常に便利です。

その他のオススメとして、以前から使っているSonyの「AX45」もあります。

小型・軽量で扱いやすく、画質も良いので複数台揃える時などにオススメです。

三脚

持ち運ぶ本数が多いため、運びやすく使いやすい三脚を選んでいます。

固定の場所で使う場合や持ち運びの手段がある、プロ向けの機材を使う場合は、大型のビデオ三脚という選択肢があり、

少し変則的な用途として、配信卓や演台の上などにカメラを置く場合はミニ三脚を使うこともあります。

一眼レフなどを置いても固定できるしっかりしたものを選ぶのが◎です。

HDMIケーブル

映像を扱う上で、HDMIケーブルは非常に大切です。
今年は長いケーブルが必要な現場が増えたので、長距離伝送ができるケーブルを調べて買い揃えました。

イコライザ(信号を増幅してくれる)が入っている太めのケーブルは、運んだり設置したりするのが大変なので主にスタジオ向けかなと思っています。
太めなので、複数本持つとかさばってしまうのですが、耐久性は良いので固定で設置する場合はこちらの方が良いかなと思います。

光ファイバーのHDMIケーブルは細くて軽い長距離対応のケーブルとして、非常に重宝しています。
ただし、光ファイバーは端子部分が弱かったり、普通のHDMIより曲げると断線しやすいなど、耐久面に少し不安があるので、なるべく多めに持つようにしています。

音響周り

オーディオミキサー

メインで使っているのがZOOM(音響メーカーの方)の「LiveTrak L-8」です。
マイク入力が六つ、その他にBGMやビデオの音声を二つまで入れることができるので、多人数が登壇するイベントなどにも対応することができます。
L-8はデジタルミキサーという分類なのですが、デジタルミキサーは小型・軽量で入力が多いものが多いので、持ち運びが多い僕の仕事では非常に重宝しています。

その他のミキサーとしては、

Behringerの「FLOW8」も使い始めています。
こちらはマイク入力は四つ、BGMなど用に二つの入力があるので、L-8ほど入力が必要ではない場合はこちらを使っていきます。

家で使っているのがYAMAHAの定番ミキサー「AG06」

マイクは二つまで繋ぐことができ、マイク一つとBGMなどの組み合わせもできるため、家での登壇やプレゼンの時に重宝しています。

マイク

メインで使っているマイクはSHUREの「SM58」
世界中で使われている定番のダイナミックマイクで、声の収音性能が良く、トークイベントに適しています。

ミキサーと繋ぐ時のオーディオケーブルも、音質を決める大切な要素です。
オススメはCANAREのXLRケーブル。
多くのスタジオや配信会社の方が使用しており、僕も愛用しています。

一部のダイナミックマイクだけをワイヤレス化したい場合は、ダイナミックマイクをワイヤレス化する機材(デジタルワイヤレス・システム)を使用しています。(会場参加者が質問する時などにマイクが取り回しやすくなるので便利)

今年から案件によってワイヤレスピンマイクを使いたいという要望も増えてきており、定番のSony 「UWP-D21」も買い揃えました。
ダイナミックマイクを接続することも可能なので、長時間の接続が必要な場合は、こちらにダイナミックマイクを接続して使用してます。

家での配信や、ピンポイントで少し距離が開いたところの音を取りたい場合は、SENNHEISERのガンマイク「MKE600」も良い性能です。
カメラに直接接続したりして、インタビューの収録などに使えます。

また、オーディオミキサーにはマイクだけでなく、PCから出力するビデオの音声を入れるためのケーブルや、音をモニタリングするためのヘッドホンなどを繋ぐ場合が多いです。
必要なオーディオケーブルを確認して、揃えるようにしてください。

PC選びも大事

オンラインイベントやライブ配信では、Zoomやパワーポイント、ビデオを操作するメディアプレイヤー、StreamYardやoViceなどのブラウザツールを複数動かすこともあります。
ある程度のPCスペックを確保しておくと、一つ一つの作業がスムーズになり、操作ミスも減るので、PC選びは大切です。

高負荷な作業の場合は、MSIのゲーミングノートを使用しています。
複数台を持ち運ぶ場合は、インターフェースが充実していて、非常に軽量な富士通の「LIFEBOOK UHシリーズ」を愛用しています。

構成は、可能であればCPUはcore i5以上、メモリは16GB以上積んでおくと非常にスムーズに動作するので安心です。

その他によく使うもの

HDMIスプリッター

配信映像をプロジェクターや登壇者用の返しモニターなどに複数出力する必要がある場合は非常に多いです。
こういう場合には、スプリッターで一つのPCから複数個所に出せるようにしておくと便利。

モバイルモニター

10インチのものは主にAtem Miniなどのスイッチャーのマルチビュー(入力されているカメラ映像などを全て確認できる画面)を確認するために、13インチ以上のものはオペレーション用のPCのサブモニターとして使用しています。

HDMI延長コネクタ

HDMIケーブルの長さが足りない時用。

5G対応モバイルルーター

案件によっては、会場の回線が使用できない(あるいは速度が遅い)という場合はモバイル回線でイベント運営や配信を行うこともあります。
新しいモバイルルーターはWifi6(新しいWifi規格)に対応しているものも多く、こちらの方が接続も安定するので、Wifi6対応のものがオススメです

最後に

以上が僕が主に使っている機材になります。
PC、映像周り、音声周り、それぞれをしっかり揃えることで、クオリティの高いイベント運営を行うことができます。
2年前は全くの素人で、映像のことも音声のことも全く知らなかったのですが、オンラインイベントのために購入/検証を繰り返し、全体がわかるようになってきました。
実際に触ってみるのが非常に大切なので、これから機材を揃えるという方はパンダレンタルなどのレンタルサービスで借りて検証してみる、配信スタジオで実物を見てみるというのもオススメです。

これからは、ハイブリッドイベントがさらに増えてくるので、イベントを行う場所に機材を揃える必要性が増してくると思います。
イベントに関わる人の新しい時代のスキルとして、ぜひ配信機材や配信ツールについて、ぜひ学んでイベントづくりを楽しんでください(*'▽')



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