解剖
・項目がとても多いので小項目に分けています。
機能解剖①:脳神経 ☆☆☆☆
正解は③です。左眼は外転神経が生きているため外転可能。右眼は動眼神経が生きているため内転可能です。
参考:Weber症候群で扱う問題(115D18)にて
「左眼の直接対光反射は消失。眼球運動検査で右方視時に左右に分離する複視を認めるが、左方視で複視は生じない。」との記載があります。
正解はbです。
正解はaです。右眼は光を当てても縮瞳していないため、右の求心路である視神経の障害を考えます。
c:外側膝状体は対光反射に関与しません(99D40で出題)。
正解はbです。三叉神経の下顎枝は咀嚼筋を支配します。咀嚼筋は側頭筋、咬筋、内側/外側翼突筋も4つです。
機能解剖②:感覚系 ☆☆
正解はdです。
Romberg徴候陽性は別名洗面現象とも呼ばれ、顔を洗う際に目をつぶって倒れます。後索の障害を考えます。
正解はeです。Romberg signが陰性のためです。
・Weber 試験では左に偏位⇨左の伝音難聴か右の感音難聴です。感音難聴ならば橋の問題でも現れます。
・軽度の構音障害を認める⇨発生に関わる筋や神経(ⅨやⅩの障害)で出現します。
・3 物品(桜・猫・電車)の即時再生には問題ないが、遅延再生は困難⇨認知症(海馬の問題)はあるかも。
・立方体の模写と時計描画試験は不正確である。⇨眼は見えていても対象を正確に認知できていない=失認の可能性。頭頂葉の障害かも。
・指鼻試験で両側上肢に測定障害を認める。歩行は開脚不安定で、つぎ足歩行は困難である。⇨小脳失調を疑います。
正解はeです。Weber試験で偏位があり難聴があり、その病態の首座は脳であると考えられます。
画像ではT2*で、微小出血が低信号で写っています。大脳皮質や小脳に多発し、アミロイドアンジオパチーを考えます。
機能解剖③:小脳 ☆☆
正解はcです。
・小脳半球は四肢、小脳虫部は体幹の運動に関与します。
・右の小脳半球の障害では「右」の運動失調です。
・指鼻試験、回内・回外試験、踵膝試験が代表的。
正解はcです。
機能解剖④:自律神経系 ☆
正解はacdです。副交感神経を含むのはⅢ、Ⅶ、Ⅸ、Ⅹです。
解剖⑤:画像☆☆
正解は②です。
・左上肢の位置覚異常(上位MNは大丈夫)です。
・左上肢に対応する脳領域は右大脳半球の外側です(ホムンクルス)。
正解は③です。黒質は中脳の一部です。中脳は某資本主義ランドのマウス型のため③です。