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あたらしい蔵書の紹介

あたらしい蔵書の紹介です。
というと聞こえは良いですが、単に自分が読みたくて買ってきた本たちです。

『場末にて』西尾 勝彦(七月堂)
「詩」という表現には興味はあったものの、これまであまりふれてきませんでした。ちょうど知人から「友人に詩集を贈りたいが、なにかいい本はないか」と聞かれたこともあって、探しているなかで出会ったのが西尾勝彦さんの詩集でした。なにもやることがない日の昼下がりに読みたい一冊。

『ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集』
斉藤 倫  高野 文子 画(福音館書店)

詩集というタイトルですが、ぼく(おじさん?)ときみ(おいっこ?)の対話をとおして、20篇の詩にふれる物語です。
装画は漫画家の高野文子さん、装丁は名久井直子さん。

『これが生活なのかしらん』小原 暁(大和書房)
ひとりの女性の「生活」の記録なのだけれど、読みながら自分の「生活」を同時に思い出しているような感覚になりました。
余談ですが、帯文を書いている穂村さんはエッセイかなにかで「生活がなければ人生(恋愛、だったかもしれませんが)はもっと楽しいのに」と書いていたような…

『人間関係を半分降りる』鶴見 済(筑摩書房)
人間関係に悩んでいるあなたに(というかわたしに)おすすめします。
「いいかげんになる」というのが人間関係をおりるための方法として書いてあって、なるほどなあと思う。

『失われた雑談を求めて』辻本 力(タバブックス)
コロナで雑談が少なくなり「雑談に飢えていた」著者が、ただただ100人の人と雑談をした本。たしかにコロナで雑談減ったよなあ、と思ってましたが、そもそも人とそんなに雑談したことがないことに気づいてしまいました(雑談下手)。

『考えの整頓』佐藤 雅彦(暮しの手帖社)
以前に図書館で借りて面白かった記憶があったので購入しましたが、ぱらぱらとめくってみたらちがう本だったことが判明。でも、面白そうなのでよし。雑誌『暮らしの手帳』での連載をまとめた一冊です。
佐藤雅彦さんの本では『解きたくなる数学』という本も蔵書しています。こちらもとてもおすすめ!

『歩くこと、または飼いならされずに詩的な人生を生きる術』
トマス・エスペダル(河出書房新社)

なにかで紹介されていて気になっていた一冊。「歩く」という行為について書かれた本かと思っていたのだが、買ってから小説だということに気づきました。でも、魅力的なタイトルの本はきっと中身も面白い、と信じています。

『あしたのしごと』コクヨ ヨコク研究所(コクヨ株式会社)
文具/オフィス家具メーカーのコクヨが出版した本です。
あまり知られていないかもしれませんが、コクヨの本周りでの活動がすごく面白くて注目しています。『WORKSIGHT』という雑誌も出版しているのですが、特集の切り口が毎回「こういうの読みたかった!」と唸らせられています。この本はコクヨが掲げる「自律協働形社会」を実践するアジアの人々を取り上げる一冊です。

『雑貨の終わり』三品 輝起(新潮社)
こちらもコクヨつながり。コクヨのポッドキャスト、新雑貨論のゲストとして出演されていたときから気になっていた三品さんのエッセイ。まだ少ししか読んでいないけど、ぐっとひきこまれる文章でした。読み進めるのが楽しみです。

これらの本は美濃加茂市にあるHUT BOOKSTOREさんで購入しました。
オンラインショップはなんどか利用したことがあったのですが、今週末はじめて実店舗へうかがいました。空間も品揃えも素晴らしく、ずっといたくなるような本屋さんでした。建物がもともとは魚屋さんの店舗だったという話を聞いて驚きました。

みなさま、ぜひ読みにきてください。
こんな本読みたいというリクエストもあれば、受けつけております。


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