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くせとの闘い。

くせがつよい。
頑固である。
そのうえ間伸びしている。
一言で言えば、とにかく扱いづらい。

わたしの性根の話だと思われた方、間違いです(いや、間違ってはいない)。今回したいのは髪の毛の話。

生まれた時からくるくるで、そのうえ剛毛。癖毛はずっと悩みの種でした。いっそ短くしたらとも考えるのですが、面長でおでこも広いので(顔が間伸びしている)前髪はそれなりにあったほうがいいと思ってしまいます。ヘアアイロンや、ストレートパーマも試してみましたが、手間もかかるしお金もかかる。

あと、頭もでかいので帽子もあまり似合いません。
もう八方塞がり状態。

癖毛の人は誰でも体験していると思うのですが、美容院で癖毛の相談をすると「癖をいかした髪型にしましょう」とよく言われます。

これはよくない、と声を大にして言いたい。

あなたはきっと癖毛に苦しんだことがないからそんなに軽々しく言えるんだ。こちとら恥をしのんで(?)この癖毛をなんとかしたいとお願いしているのだから、プロならなんとかしてくれ!

というのはもちろん言えないので、「なるほどー」なんて言ってお茶を濁し、帰ってからセットしてもらった髪型に「なんか違うんだよなあ」と後悔する学生時代でした。

社会人になって2年目くらいからは坊主期に入ります。
学生時代には頑なに坊主にするのを拒んでいましたが、いちど試してみるとめちゃくちゃ楽でお金もかからない。そして、特にセットする必要がないので、毎朝鏡の前で自意識と闘うこともなくなりました。精神衛生上、大変よろしい。

謎のドヤ顔。 扉に書かれているのは桝野浩一さんの短歌。

でも、似合っているか似合っていないかで言ったら、きっと似合っていなかったのでしょう。家族や近しい友人からは不評でした。

髪の毛はあったほうがいいよ。

いや、そりゃわたしだっておしゃれな髪型にできるもんならそうしたい。悩んだ結果、こうなっているんですよ。というか、「髪の毛がない」みたいな言い方!
「ご飯ですよ」の人とか滝廉太郎に似ているとか色々言われた時期でもあります。完全に、髪型と眼鏡に引っ張られているだけではないか。
あと、久々に会った高校の同級生から、「高校のころって野球部だったよね」と言われました。バスケ部で一応、キャプテンでした。
人は見た目が9割。
坊主期は20代終わりごろまで続きますが、結婚する少し前に辞めました。

ここまでつらつらと書いてきて言うのもアレなんですが、最近は髪型に悩むことは少しづつ減ってきました。というのも、もちろん癖毛は癖毛のままなのですが、以前よりもまとまりやすくなって扱いやすくなってきたように感じるからです。
ドライヤーがよくなったからか、美容師さんの腕がいいからなのか。
先日、美容師さんに聴いてみたところ、「年取って髪が細くなってきたからじゃないですか?」と言われました。
なんだか複雑ですが、まあよしとしています。

今はわざとクルクルになるようにセットしています。といっても、濡れた状態でヘアオイルをつけて癖がでるように乾かすだけ。「セット」なんてえらそうに書いたのが恥ずかしくなってきました。

まあでも、それなりに自分で気に入る髪型になったのはうれしいことです。来るべき(本当に)髪がなくなるときまでは、髪の毛を伸ばしていたいところです。

モジャ公の後ろ姿

というわけで、全国の癖毛に悩むみなさん。
あなたもその癖をいかした髪型にしましょう。





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