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1学年 【今週のことば】 について

「ことば」の力を願って

 こんにちは。1学年主任です。

 これから毎週、職員センターの入り口掲示板に【今週のことば】を掲示します。
 通りかかった時、用事があって職員室へ来た時、友人や先生を待っている時などなど、皆さんが目にしてくれることを願って、こっそりと、ささやかに、「ことば」を紹介していこうと思っています。もっと図々しく押し付けても良いのですが、私にとって「ことば」とは、そうするべきモノではないと思っています。だから、こっそりと、ささやかに。

 ココで紹介する「ことば」は、新聞記事・本の一節・曲の歌詞・著名人の発言などなど、様々なものになると思います。もしかすると、写真や絵を掲示することもあるかも知れません。目的は、目にした生徒の皆さんが、それを見て、何かを感じて、考えてくれるキッカケにしてもらうことです。そして、それが良い方法に導かれていくように願って、私なりに”良いモノ”を選んで整理して、紹介しようと思っています。

 「ことば」と言っても、口で話す・ペンで書く・目で読む・頭で考える・スマホで打つなど、様々な場面で色々な使われ方をします。けれど、どの場面であっても、私たちはその「ことば」を通して、物事の情報や相手の気持ちを感じたり察したりするものです。だからこそ、私たちは「ことば」を使って、誰かに優しくしたり手を差し伸べたりすることもできるはずです。
 心ない「ことば」によって、人が傷ついたり苦しめられたりする残念なニュースも耳にする時代ですが、どうせなら人や世の中のプラスになる「ことば」の使い方をしていきましょう。

想像力を養おう

 そもそも「ことば」と言っても、私たちは最初から今と同じような「ことば」をやり取りできたわけではないと思います。思い出してみてください、皆さんが幼かった頃のことを。どうやって言葉を覚えてきたのでしょう?

 はじめは耳から「パパ」「ママ」という単語を聞いて『この人がパパかぁ、ママかぁ』と理解し始め、絵本を読み聞かせてもらったり話を聞いたりして色々な「ことば」を覚え始めます。覚えた「ことば」を使って、自分の気持ちを口に出して伝える機会が増えてきます。更に、「あ・い・う・え・お」のひらがなや数字を少しずつ書けるようになり、書けるようになると自分の考えや想いを文にしてみたりする機会が増えてきます。
 つまり、まず先にinputした「ことば」を使って、自分の頭の中にあるものを「ことば」にしてoutputするようになるものです。皆さんは今、生涯のうちの何%くらいの「ことば」をinputしましたか?『もう覚えることはない!』と決めつけてしまわずに、どんどん新しい「ことば」を吸収する姿勢をもってくださいね。

 そして、高校生としてもって欲しいのは、【相手を理解する】という姿勢です。単純に自分の立場で捉えて受け止めるだけではなく、『この人はなぜこう言ったんだろう?』『あの子はなんであんな言葉を発したんだろう?』と想像してみることが大切です。少しずつでもそうしていくことによって、自分とは違う誰かの気持ちを理解したり、自分自身の心を広く持ったりすることができるようになるものです。

 この学校には、幅広い地域から、様々な目標を抱いた生徒が集まってきています。皆さんにとっては、初めて出会うタイプの人たちも多くいるはずです。そのような出会いを繰り返して、一人ひとりが今よりも視野を広く、心を豊かに育んでいけるよう、見守っていきたいと思います。

Thank you!!