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成功は99%の失敗に支えられた1%だ。

 Hondaの創業者・本田宗一郎さんの「ことば」

 久しぶりに「今日は何の日?」からたどってみて、今回の記事を書いてみようと思います。10月19日…例の如く、Wikipediaを調べてみると、1970年にこんな出来事が紹介されていました。

2017年 - 本田技研工業が、スーパーカブの世界累計生産台数がオートバイとしては世界初の1億台に達したことを発表。

Wikipedia「10月19日」より https://ja.wikipedia.org/wiki/10%E6%9C%8819%E6%97%A5#cite_note-2

 私自身の思い出を語らせて頂きますが、私は高校1年生の終わり頃に原付免許を取得し、春休みと夏休みのアルバイトで稼いだ貯金を使い、高校2年生の夏頃に自分のバイクをゲットしました。当時、15万円以上はしたんじゃないかと思いますが、それがまさに上にある【ホンダのカブ】でした。世界で1億台も生産していたんですね。
 イメージしやすいのは、”郵便配達の人が乗っているバイク” です。アレのちょっとかわいいシリーズとして販売されていた『リトルカブ』という名前のバイクを買った私は、高校時代後半の1年半ほどはそれを愛車としてあちこちへ出かけていました。今でも高校時代をふと思い出すと、真っ先に出てくるのはこの愛車です。それくらい、大切に毎日乗っていました。
(※もちろん、学校には届け出をしてルールを守っていましたよ!)

 さて、その思い出はまぁ良いとして、このHondaは皆さんご存知ですよね。バイクだけではなく、自動車のメーカーとしてCMなどでも良く目にしているんじゃないかと思います。正式には、【本田技研工業株式会社】といいます。日本だけではなく、今や世界中に名のしれた超有名大企業です。

 今回は、そのHondaの創業者・本田宗一郎さんの「ことば」をいくつか紹介します。本田さんは39歳の時に、Hondaの前身となる【本田技術研究所】を静岡県浜松市で設立し、それが事業拡大して今に至る…という、非常にざっくりと言えばそういうことです。本田さんは元々、技術者(エンジニア)として自動車修理工場に勤めていた人で、まさに叩き上げとして自分自身が最前線に立ってコツコツと仕事をして、次第に会社を大きくしていったんですね。そんな本田さんは、経営者・実業家としても素晴らしい功績を残しながら、さまざまな著書やインタビュー記事などを通して多くの大切な「ことば」を伝え残してくれてもいる人です。

成功は99%の失敗に支えられた1%だ。

 タイトルにも掲げたこの言葉のように、やはり技術者として日々コツコツと仕事を積み重ねてきた精神を大切にして、”失敗” と”成功” について触れられた前向きな「ことば」が他にも多くあります。

失敗が人間を成長させると、私は考えている。
失敗のない人なんて、本当に気の毒に思う。
新しいことをやれば、必ず、しくじる。
腹が立つ。
だから、寝る時間、食う時間を削って、何度も何度もやる。
成功者は、例え不運な事態に見舞われても、この試練を乗り越えたら、必ず成功すると考えている。
そして、最後まで諦めなかった人間が成功しているのである。

 何となくニュアンスは伝わってくれると思いますが、何度も何度も何度も…繰り返し挑戦してより良くしていった結果、やっと成功が見えてくるという、技術者ならではの強い志が感じられると「ことば」が綴られていると思います。小さな部品1つであっても、それをミリ単位、秒単位で少しでもより良く確実な性能のものに作り上げていく努力は、それに携わった技術者にしか分かり得ないものです。でも、そこで諦めずに挑戦する姿勢や考え方は、技術者ではない私たちの生活にもきっと活かせる大切なものだと考えていたからこそ、本田さんは「ことば」として世界に伝え残してくれたのだと思います。

 本田さんの色々な「ことば」を読んでいると、元野球選手・イチローさんの「ことば」からも同じような姿勢を感じさせるものが多かったなぁと思ったりしました。一流としてその世界をのぼり詰めていった人たちだからこそ、その「ことば」に重みを感じますよね。

失敗をいっぱい重ねていって、たまにうまくいってという繰り返しだと思うんですよね。バッティングとは何か、野球とは何か、ということをほんの少しでも知ることができる瞬間というのは、きっとうまくいかなかった時間と自分がどう対峙するかによるものだと思うので。なかなかうまくいかないことと向き合うのはしんどいですけど、これからもそれを続けていくことだと思います。 (イチローさん)

 身近な例に置き換えると、部活でミスが続いたり、友人とケンカしたり、テストで赤点をとったり、学校生活でやらかしてしまって怒られたり…と、案外そうやって皆さんの周りにもたくさんありますよね、「失敗」って。

 『大切なのは、そこからじゃん!』という想いです。

そろそろ将来について悩んでいる?

 系・科目選択申し込みを終えて、そろそろ一人ひとりが卒業後の将来について考えたり悩んだりしていることと思います。急に「将来どうするの?」なんて聞かれたって、パッと人生決められないよ…と悩んで困っている人もいると思います。その通り、悩んで当然・迷って当然です。

 本田さんは、こんなことを言っています。

悲しみも、喜びも、感動も、落胆もつねに素直に味わうことが大事だ。

 きっと、自分の気持ちや心のままに動くことが大切だということを言っているんでしょうね。『周りにやるって言っちゃったから、やらなきゃ…』とか『〇〇ちゃんに合わせて選んじゃったから、合わせないと…』とか、自分の正直な気持ちを抑えて演じてしまっている人もいるのでは?と思います。

 でも、そうは言っても皆さんはまだまだ未熟で当然な15歳・16歳です。何かのキッカケで気持ちが変わったり夢が変わったりしても、それが自然なことじゃないでしょうか。色々な出来事を受けて心が動くのであれば、それも大切に味わいながら人生を歩んでいけるとイイですね。

 本田さんも、こんな風に言っていますので。【幸福の芽】が芽生えていくかどうかは、自分の気持ちに素直になる一歩が大切です。

少しでも興味を持ったこと、やってみたいと思ったことは、結果はともあれ手をつけてみよう。
幸福の芽は、そこから芽生え始める。


Thank you!!