大事なのは感謝と恩返しだ。
日曜劇場『半沢直樹』の「ことば」
現在放送中の人気ドラマ『半沢直樹』(TBS系 毎週日曜21時~)から、主人公・半沢 直樹の「ことば」を紹介します。皆さんは高校生、まだ仕事をしている立場ではありませんが、学校や部活動、家庭などで人間関係を築く上でとても大切な心構えだと感じます。
最近のドラマでは珍しいほどに大人気であり、視聴率も最新の第5話では25.5%になったとニュースになっています。池井戸 潤さんの小説を原作として2013年に放送されたテレビドラマの続編として、この7月から放送中です。
私自身、この日曜劇場としてTBS系で放送されるドラマが結構好きです。『半沢直樹』シリーズはもちろんですが、最近だと『ノーサイド・ゲーム』や『下町ロケット』、『陸王』など、この枠で放送される池井戸 潤さん原作のドラマはよく見ています。いずれの作品も、ビジネスの現場が舞台となっているものなのですが、理不尽や意地悪に屈せずに立ち向かう粘り強さや心の強さを描いた作品であって、観ていると勇気を与えてもらえることが多いです。
そんな『半沢直樹』の第3話に、主人公・半沢 直樹が部下の森山 雅弘に伝えた「ことば」です。
大事なのは感謝と恩返しだ。
その2つを忘れた未来は、ただの独りよがりの絵空事だ。
(日曜劇場『半沢直樹』第3話、半沢 直樹)
これは、半沢 直樹が仕事をする上で大切にしている心構えとして、部下に伝えた内容です。「感謝」と「恩返し」をもって仕事をする。いくら取引先やお客さんとの駆け引きをするような仕事であっても、相手を欺くような姿勢でする仕事はあまり良い結果を生み出しません。
感謝は、それまでの出会いや出来事に対するものです。目の前の相手に対して、出会ってくれたこと・これまでにしてくれたこと・共にした出来事などを振り返って、「感謝」をする。更に、その気持ちを抱いて、相手に「恩返し」のつもりで仕事をすれば、きっと明るい未来が拓けるはずだということです。
これはおそらく、ビジネスの世界に限らなくても、私たちの人間関係においても当てはまるものだと感じます。クラスの友人、部活動の先輩後輩、授業での先生と生徒、家族、などなど、様々なパターンが当てはまります。結局のところ、私たちは一人では生きていくことができません。この社会で生きていく上で関わっていくあらゆる人に対して、こういう姿勢をもって関わることができたら、きっと良い未来が築いていけるだろうなぁと、改めて思わされるセリフでした。
別に、イイ人ぶる必要はありません。ただ、誠実に生きた方が気楽だし、味方してくれる人も増えるし、結果的には自分のプラスにも周りのプラスにもなるはずです。私はそう信じています。
テレビを観ない世代
私は、テレビが好きです。ドラマもバラエティもドキュメンタリーも好きです。リアルタイムで観られるのが一番ですが、どうしても生活リズム的に難しい場合も、お気に入りの番組はしっかり録画して観るようにしています。昔からそれが”当たり前”のこととして暮らしてきたので、それこそ上で紹介したドラマ『半沢直樹』も、録画しながら時間を工夫して観ています。
そんな私には、現在大学4年になる甥っ子がいます。その彼と話していた時のこと。
私:「最近、観てるドラマとかある?」
甥:「え、あんまり観ないかな。。
私:「そうなんだぁ。じゃあ、バラエティとか?」
甥:「いや、それも特に。っていうか、そもそもテレビ観ないし。」
私:「えっ!!!? どういうこと?」
ということで、その後よくよく話を聞いてみると、”今のヒト”はあんまりテレビを観ないという人も多いようですね。YouTubeでチャンネル登録している人の動画は何となくいつも観ているけれど、テレビをつけて番組を観たり録画したりするようなことはない。もし観たいものがあれば、無料視聴できるアプリで見直しできるし、それ以上にテレビに縛られることなんてない。そんな、私にとっては衝撃的な話を聞いて、言葉通り【ジェネレーションギャップ】を大いに感じてしまいました。
どちらが良くてどちらが悪いという話ではないと思いますが、ちょっと寂しいなぁと感じてしまいました。『今日は21時からドラマがあるから、早く帰らなきゃ!!』という感覚が、今はあまり通用しないんですよね…。確かに、色々なものが便利になって、観たい番組を・観たい時間帯に・観たい環境で楽しむことが当たり前にできるんですよね、今の時代は。けれど、たまたま流れていた番組やたまたま目にするドラマなど、そんな偶然の出会いから色々なものを感じられることもあるし、だからこそ今の自分がもつ視野を広げていくことができるのだと思います。
そんな風に思ってしまったのは、偶然その甥っ子から「メチャメチャ人気なんだよ、若者はみんな観てるはず!」と紹介された動画を見せてもらったら、正直言って「うーむ…。」という内容だったからです。何となく、質の低下を感じてしまう番組でした。テレビやラジオのように多くの人が関わって多くの目を通って来て作られている番組と比べると、サークルのようなノリで安易に面白がって撮っただけの動画だと思えてしまうほどの差でした。もちろんそういう動画だけでなく、しっかり作り込まれた質の高い動画も多くあるのだとは思いますが、少し心配になった瞬間でした。
Thank you!!