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京都府生徒会連盟に聞いてみた!

始めに

地域で活動する生徒会団体は通常、2年周期で設立され、そして消滅を迎える。引き継ぎが難しいことなどがその理由である。
しかし京都には、2017年から活動を続けている生徒会団体が存在しているという。地域生徒会団体のある種のモデルケースであろう京都府生徒会連盟に、今回はインタビューを行った。


京都府生徒会連盟の概要を教えてください!

正式名称:京都府生徒会連盟(Kyoto Prefectual Student Council Federation)
発足:2017年7月22日
運営陣:現在8名(内訳:龍谷大学付属平安高等学校6名・真宗大谷学園大谷高等学校1名・京都両洋高等学校1名)
代表:北尾瞳(龍大平安高校三年ー龍大平安生徒会副会長)
副代表:山田豊(大谷高校二年ー大谷高校生徒会執行部本部役員)

京都府の高校生徒会役員で構成されている団体です。
基本的な活動は、京都府(およびその近辺)の高校生徒会役員が2、3ヶ月に一度オフラインで集まり、議題を設定しその議題に関する会合を行うという事です。

団体の最終的な目標はなんですか?

「日本全国の学校生徒会が相互に連携を取り合い、今後の学校運営に関して有益な情報を交換することで生徒の学校生活を豊かで有意義で楽しいものにする」事です。
そのために、まずは「京都府下」という地域で定期的に会合を開くことによってその先駆けとなり、また地域の学校間の交流を深めあうことで大目標達成のためのアプローチを行っていきたいと考えています!

目標達成のためにどのようなことをやっているの?

二、三ヶ月に一回の定期的なオフライン会合を開催しています。また、他地域(i.g.関東)とのオンライン交流会も開催しています。
将来的に京生連が大規模になった時には、京都府生徒会連盟参加校生徒会主催の文化祭・体育祭などの合同行事である「京都府高校合同文化祭(体育祭)」(仮称)の開催を夢見ています!

直近では・・・
「関東×関西オンライン交流会」をオンライン(Zoom Meeting上で)開催しました。
個人の金奎碩(三田国際学園高校生徒会2年)を運営リーダーとし、京都府生徒会連盟×日本中高生協議会が運営でコラボしました。
※生徒会役員以外でも、中高生であれば参加可能でした!

関東×関西オンライン交流会の様子

団体への参加者に求めることはどんなこと?

①生徒会活動を活性化するという共通理念のもと参加してくれること
②京都府をはじめとした日本の生徒会活動を活性化するためのプロジェクトを協働して行ってくれること
の2点を求めます!

団体の強みを教えてください!

①機動力
私たちは少数精鋭の運営体制を採用しており、このスリムな構成によって機動力が高まり、柔軟かつ効果的な活動が可能です。
②府外との連携
京都府を拠点に地域に根ざした活動を展開しながらも、他府県や地方、全国規模で活躍する団体と連携し、共同企画を実施しています。こうした連携によって、京都府内の生徒会役員と全国各地の生徒会との有意義な結びつきを築いています。

私たちは地域と全国、そして多様なバックグラウンドを持つ生徒会同士を繋ぐ架け橋としての役割を果たすことを大切に考えており、これからもそのネットワークを拡充し、学びや成長の機会を共有しながら、より広い視野での活動を展開してまいります。

企画実行のプロセスは?

通常は特にプロセス等ありません。
特別な企画では、京都府生徒会連盟運営メンバーの個人的な繋がりのある団体・個人と協力して開催、および連盟からSNSを通じて他団体に呼びかけをして開催することがあります。

あなたの団体の運営陣ってどんなことをするの?

主に3点です。
①定例会合の企画・運営
②他団体との交流会の企画・運営
③京都府下高校生徒会へのHP/SNSでの情報発信

今の生徒会界隈について思うことを教えて!

京都府をはじめ、日本全国の各地で生徒会活動や渉外活動が活性化している事実は、非常に喜ばしいことと感じています。
しかしながら、一方で認識している課題もございます。例えば、京都府生徒会連盟のような団体を通じて他校との交流が行われ、有益な情報が共有される一方で、各学校内部における校則改正のプロセスや運営システムの違い、そして教員と生徒会とのパワーバランスの差異などにより、生徒会が計画を実現しにくい状況があることを指摘させていただきます。
特に、先生方の権限によって生徒会とのパワーバランスが均衡しないことは、私たちとしても遺憾の念を抱いております。生徒会は、学校コミュニティ内で生徒たちの声を代弁し、より良い学習環境を創造する使命を担っています。そのため、生徒会が自主的かつ意義ある活動を展開できる環境を確保することが、学校全体の発展にとっても重要であると考えております。
私たちは、この課題に向き合い、学校内の連携強化やパワーバランスの見直しに向けて努力を惜しまない決意を持っております。生徒会が持つポテンシャルと創造力を最大限に引き出し、全ての生徒にとって充実した学校生活を実現できるよう取り組んでまいります。

最後に一言

2017年に設立された京都府生徒会連盟ですが、コロナ禍を経て参加者が激減しています。京都府下の高校生徒会の方も、近隣の都道府県の生徒会役員の方も、同じ志を持つ方は誰でも、どしどし参加してください!!
京都府生徒会連盟は、地域間の連携と共有を通じて生徒会活動を活性化させ、学校生活をより充実したものにしたいと願っています。一人ひとりの参加が、大きな変化をもたらす可能性を秘めています。どしどし参加して、一緒に楽しい活動をしましょう!
皆様のご参加をお待ちしています!!

取材相手:北尾瞳(京都府生徒会連盟 代表)
文責:阿部亮太(生徒会活動振興会 代表)


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