【麻雀とは別ゲー?】水川麻雀【麻雀の特殊ルール?】

水川青天です。
Aquamarine Sky Projectでは、サイトリニューアル前に自身が考案した麻雀のルール「ASPルール」を掲載していたのですが、リニューアルに伴い削除してしまって読めなくなっていたので、リニューアルしてnoteに掲載してみようと思います。

4人打ち、3人打ちの双方に対応しています。ルールについて疑問点などありましたらコメントまでどうぞ。
雑多に書き並べていますがその点はご容赦を……

また、このルールで打ってみたという動画などはこのページにリンク等貼っていただければ歓迎します。ただし賭け麻雀には使わないようお願いします!

本当は使用用具など細目も多く存在するのですが、それはまた別の機会に……

※2020/8/5追記

執筆後に精査した結果、このルールは3人打ちにおける"東天紅"のような麻雀のルールをベースにした別のゲームと定義することが妥当と判断したため、"水川麻雀"という名の別のゲームとして定義し、細目として入れようと思っていた使用用具の話についても組み込んでしまうことにしました。(全て後ろにまとめます)
"4面子1雀頭"、"ポン・チー・カン"といった基本的なルールは同じですが、一般的な"麻雀"とは大きくかけ離れた別のゲームとしてお楽しみいただくのがよいと思います。

・いわゆる"ありあり"ルールである。

・東風戦は20000点持ち25000点返し、半荘戦は25000点持ち30000点返し。順位ウマ10-30とする。3人打ちは半荘戦のみで30000点持ち40000点返し、ゲーム終了時に30000点以上のプレイヤーを浮きとして1人浮きで1位+40、2位-10、3位-30・2人浮きで1位+30、2位+10、3位-40、全員浮き・沈みで1位+20、2位±0、3位-20とする。

・全員の点数に関係なく東風戦は東4局、半荘戦は南4局、3人打ちは南3局で親が流れたら終了。(東風線の南入、半荘戦の西入、返り東など、一切行わない)

・スコアは端数処理を一切行わず、小数点まで算出する。(例:15500点で3位だった場合、-24.5pts)

・3人打ちは萬子のみ1と9だけ使う。ドラ表示が萬子の1なら、ドラは萬子の9となる。

・3人打ちではチーできない。

・3人打ちの「北」は全員の役牌とする。ドラにはならず、抜くこともできない。

・3人打ちの配牌は、13枚目は3人が1枚ずつ取る。牌がABCDと並んでいたら、親はAとD、南家はB、西家はCを取る。

・4人打ち、3人打ち問わず、100点単位まで計算する。

・王牌は4人打ち、3人打ち問わず常に14枚残す。取り切りとしない。

・あがった時点で最終的に1役あればあがりを認める。偶然役だけでもあがれる。(後付けあり)

・裏ドラ・槓ドラ・槓裏はすべてあり。

・嶺上牌を次のツモ予定牌とし、海底牌がずれない。カンは全員が無制限に行うことができる(槓ドラが乗るのは4回目のカンまで)。本来の嶺上牌はゲーム中一切使用しない。

・槓ドラはいかなるカンでも即乗りする。槍槓の場合は乗らない。

・赤ドラは全ての「5」に1枚だけ、通常の「5」と入れ替える。

・途中流局は九種九牌(連荘)・四風連打(親流れ)のみで、四開槓(カンは無制限に可能)・三家和(全員のあがりを認めて精算)、四家立直(全員が自分のあがり牌以外全てツモ切り状態で続行、この時最後の1人がリーチしてもオープンしない)では流局しない。3人打ちではすべての途中流局なし。

・3役60符、4役30符は切り上げて満貫とする。

・役満を確定させる鳴きに対する責任払いはなし。

・積み棒は1本につき4人打ちは300点、3人打ちは1000点(ツモは1人500点ずつ)。

・ダブロン、トリロンは全員のあがりを認め、振り込んだプレイヤーはあがったプレイヤー全員に点数を支払わなければいけない。リーチ棒は頭ハネ、積み棒はあがったプレイヤー全員に加算。

・連荘は、4人打ちは聴牌連荘、3人打ちはあがり連荘とする。ダブロン、トリロンの時は、席順に関係なく親があがっていれば連荘できる。

・フリテンリーチ、リーチ後の見逃しは自由。ただしツモあがりのみ。ロンあがりしてしまうと即10000点ペナルティで局が終了。

・誰かのスコアがマイナスになった時点で即ゲーム終了。0点ちょうどは続行。

・ゲーム終了時に同点の場合、起家に近い方が上位になる。

・持ち点1000点未満、ツモ番がない時にリーチはできない。

・リーチは宣言牌がロンされなかった時点で1000点供託する。
取り消したい場合、次のプレイヤーが打牌するまでに取り消しを宣言する。その後リーチしなくてもあがっていい。

・リーチをかけたプレイヤーは荒牌流局の聴牌判定時に手牌を公開しなければならない。ノーテンリーチだった場合、通常のノーテン罰符に加え10000点ペナルティとなる。この時、4人打ちのみ親がテンパイしていれば連荘する(3人打ちはあがり連荘なので、必ず親流れ)。

・発声はロン>ポン、カン>チーの順に優先するが、ポン、カンは著しく遅れたら認めない。

・打牌に一切の制限なし。喰い替え、喰い直しをしてもいい。

・ノーテン罰符は全員で3000点移動するように支払う。

・純カラ、形式聴牌でもノーテン罰符は受け取れる。ただし自分だけで純カラにしていたらノーテン扱い。

・いかなる状況下でも2役縛りにならず、常に1役縛り。

・ツモと平和は複合する。20符で計算。

・喰い平和形は特例として30符で計算。

・連風牌の雀頭は4符。

・フリテンの判定に加カンした牌は含まない。

・リーチ後の暗槓は引いてきた牌と同じ暗刻に対してのみ行え、聴牌が崩れず最終的な待ちが変わらなければ可能。役が消滅する可能性があるので注意。カンできる場合でもカンする・しないは自由。暗刻とも順子の構成牌ともとれる場合、暗刻として扱える。

・役満同士の複合あり。理論値は4倍役満。

・数え役満は13役から。以降13役ごとに数えダブル役満、数えトリプル役満……と続く。理論値は52役以上の数え4倍役満。

・国士無双を聴牌しても暗槓に対してはロンできない。

・国士無双13面待ちのフリテンは13種すべてに適用する。

・オーラスの親が1位で局が終了したらゲーム終了。2位以下の場合は続行。(あがりやめ、聴牌やめ。九種九牌による流局、親のペナルティによる局終了で2位以下に沈まなければ続行。この続行・ゲーム終了は強制であり、選択できない)

・故意の先ヅモは5000点ペナルティ。

・誤ロン・誤ツモは手牌を公開したら10000点ペナルティで局終了。発声だけなら1000点ペナルティで続行。

・山を1枚だけ崩し、その牌が見えてしまった場合はそのプレイヤーの次のツモ予定牌と見えてしまった牌を入れ替えて、見えてしまった牌をそのプレイヤーの次のツモ牌として扱い続行する。

・山を著しく崩したり、全自動卓のスタートボタンを押すなどして局が進行不能となった場合、10000点ペナルティで局終了。

・鳴く場合はその鳴きが正しいか全員が確認してから捨てる。鳴きを確認して、間違っていた場合はその鳴きをなかったことにし、ペナルティはなし。晒してしまった場合も同様。その場で誰も間違いに気づかず後で指摘された場合、その局はあがることができず(捨て牌の制限はなし)流局時に5000点ペナルティで聴牌判定を行う。(間違った鳴きをしたプレイヤーは強制的にノーテン扱い)
流局までに誰かがあがった場合、ペナルティの支払いを免れる。

・多牌の場合、多すぎる分正常な枚数になるまで引かないで1枚捨てて続行する。この時、1枚切るごとに5000点ペナルティに加え、蓄積されたペナルティを受け取れない。あがり形を作ってしまった場合でも切らなければならず、この時切った牌もフリテンの対象になる。

・少牌の場合、少ない分正常な枚数になるまで引いて捨てずに続行する。この時、1枚引くごとに5000点ペナルティに加え、蓄積されたペナルティを受け取れない。

・ペナルティを支払って局が終了した場合も1局成立したものとして扱う。
親のペナルティ局終了は親流れ、子のペナルティ局終了は連荘。いずれも本場を1本追加し、リーチした場合の供託は戻ってこない。

・自身の見せ牌、腰に対するペナルティはない。

・すべてのペナルティは"ペナルティポット"に蓄積され、あがった時にその局で多牌・少牌ペナルティを受けていなければ、"ペナルティポット"に蓄積された点数を全額受け取ることができる。ダブロン・トリロンの場合、"ペナルティポット"を受ける権利は頭ハネとなる(ただし、多牌・少牌ペナルティを受けているプレイヤーに当たった場合は次のプレイヤーが受け取る)。

・3人打ちのツモあがりは、北家の支払いを折半して2人の支払いに加算する。100点未満切り上げ。(例:子の満貫ツモは3000・5000、跳満ツモは4500・7500)

・流し満貫あり。流局まで誰にも捨て牌を鳴かれず(自分は鳴いても構わない)、1・9・字牌のみ切り続けたら満貫をあがったことにできる。聴牌判定はせず、親が成立させれば連荘し、子が成立させれば親は流れる。

・流し満貫を2人が同時に成立させた場合、親と子の2人の場合残りの2人は親に6000点、子に4000点支払う。子2人の場合2人の子に親は5000点、子は3000点を支払う。
3人打ちの場合成立させていない1人は親に12000点、子に8000点支払う。

・流し満貫を3人同時に成立させた場合、成立させていない1人は親に12000点、子に8000点支払う。
3人打ちの場合、点数移動しない。ただし連荘する。

・採用手役は以下の通り。このリストにない役は使用しない。(■は門前のみ、▲は喰い下がり)

1役:■リーチ、■一発(槍槓と複合する、河底撈魚と複合しない)、■門前清自摸(平和と複合できる)、タンヤオ、役牌、■一盃口、■平和(門前清自摸と複合する)、嶺上開花(直前のカンに関係なく全てツモあがりと扱う、海底摸月と複合できる)、海底摸月(嶺上開花と複合できる)、河底撈魚(一発と複合しない)、槍槓(一発と複合できる)

2役:■ダブルリーチ、▲三色同順、三色同刻、▲一気通貫、▲チャンタ、混老頭、三連刻、■七対子(4枚使い不可、25符)、対々和、三暗刻、小三元(三元牌2種の役もプラスする)、三槓子

3役:▲混一色、▲純チャン、■二盃口

6役:▲清一色

役満:■四暗刻(単騎待ちもシングル)、■国士無双(13面待ちもシングル)、大三元、字一色、緑一色(發がなくても成立、發の有無に関わらずシングル)、清老頭、四喜和(大四喜、小四喜でもシングル)、四連刻、四槓子(裸単騎からあがらないと成立しない)、■九蓮宝燈(9面待ちもシングル)、■天和、■地和、■人和

※以下、使用用具などの追記(2020/8/5)

・持ち点数、ゲーム状況の管理にはAquamarine Sky ProjectがリリースしたAndroid用アプリ「SeiM」(以下"アプリ"と呼称)を使用する。このアプリはタッチパネル上から操作可能なようにも設計されているが、なるべくこのアプリを操作する者にとって最適化された物理キーボードを使用することが望ましい。アプリの画面は全員がいつでも確認できるようにする。
アプリが使用できない場合は点数表示枠を使用する。

・配牌の方法は、使用する用具によって異なる。

>自動配牌・ドラ出し機能を備えた全自動卓を使用する場合、自動配牌・ドラ出し機能を使用する。この時、自動配牌は全員に13枚出現するよう設定し、親は第1ツモを取る必要がある。王牌出し機能を備える卓(AMOS REXX2など)の場合は王牌出し機能を使う。卓の不具合でドラがめくれなかった場合、均等出しの場合は親の山の右から5列目の上の牌をめくりその3列左隣から1枚取ってスタート、王牌出しの場合は王牌の正しい位置の牌をめくる。

>自動配牌機能のみを備えた全自動卓を使用する場合、自動配牌機能を使用する。この時、自動配牌は全員に13枚出現するよう設定し、親は第1ツモを取る必要がある。12枚出現するようにしかできない場合はチョンチョンを行う。開門位置はアプリのダイス機能を使って決定する。ダイス設定は「ランダム」に設定し、最大値は山の列数か「12」のいずれか小さい値を使う。3人打ちの場合、「空席でも開門する」設定は誰もいない席にも山がある場合はオン、ない場合はオフにする。

>築山機能のみ、もしくはドラ出し機能のみを備えた全自動卓を使用する場合、ドラ出し機能は使用しない。配牌は目の前の山の左右3列12枚を取り、アプリのダイス機能で開門位置を決定してチョンチョンを行う。ダイス設定は「ランダム」に設定し、4人打ちは最大値「11」、3人打ちでプレイヤーのいる席にのみ山が出現する場合は「12」に設定し、「空席でも開門する」をオフにする。4方向から山が出現する場合、ダイス機能を使用せず誰もいない席の山の右から5列目をめくり、そこから3列左の位置からチョンチョンをする。

>手積みの場合、4人打ちは全員で17列・3人打ちは18列積み、アプリのダイス機能を使って開門位置を決めたら、その位置から4枚1ブロックとして全員が3ブロック取ったら、最後にチョンチョンを行う。

>カードを使う場合、ダイス機能は一切使用しない。1つの山札から上14枚を取って王牌にし、分けた14枚から一番上をめくってドラ表示にする。カンによりドラが増える場合、王牌の上2枚をよけて残った王牌の一番上をめくって新ドラ表示とする。裏ドラはドラ表示の直下のカードとなる。

・アプリを使用し、落とし穴になる部分のどこか1方に穴が空いている(業務用の卓はほとんどそうであるが)場合、その場所の席が1P(青)となる。1Pの時計回りに2P(赤)、3P(緑)、4P(黄)となる。