さよならまたな、ダーツプレイヤー

水川青天です。

さて、私は表題の通り2021/11/04をもってダーツプレイヤーを引退する意向を固めました。

その理由についてなのですが、恐らくこのような理由で引退を決めるプレイヤーなど後にも先にも私が唯一となるのではないか、と思っているので、その心境をまとめてみようと思います。

引退を決めた1つの理由

多分、ダーツプレイヤーを引退しようと決める方の多くはだいたいこの理由ではないかと思います。

ブル(20トリプル)に入らない? 試合で勝てない? レーティングが伸び悩んだ? 単純に飽きた?

しかし、私はそのいずれの理由でもありません。

私はブルに入らなくて苛立ちを募らせた経験は少ない、勝ちたいライバルがいるわけでもない、そこまでレーティングに執着しているわけでもなかった、飽きたわけでもない。

では私がダーツプレイヤー引退を決めた1つの理由は何だったのか? それは……

プレイヤーカラーです。

これはどういう意味でしょうか?

私が考える唯一にして最大の欠陥

私はもっぱらソフトダーツプレイヤー。

ということは、DARTSLIVEやVSPHOENIXといったアーケードのダーツマシンでダーツをしていることになります。

しかし、この2大巨塔。私はこれらに共通するある仕様に不満を覚えていました。

プレイヤーカラーが順番だけで決まり、試合中に入れ替わったりする

DARTSLIVEシリーズでいえば1番目は赤・2番目は青・3番目は黄色・4番目は緑と決まっていて、それは試合で順番が入れ替わっても色が変わってしまうことにあります。

これは、私が抱えている性格上の問題にとっては致命的な欠陥でした。それは……

「お前、絶対青だけは譲らないよな」

"私は絶対に青を使う"、それはあらゆる物事でそれを貫いてきました。

それは仲間内のダーツでも例外ではなく、自分のセッティングを青色で揃えるだけでは飽き足らず、マシンにおけるプレイヤーカラーまでも自分は青でいようとしました。

しかし、先述したダーツマシンの仕様だと、私は常に2番目に投げることになってしまうのです。

1番目になると自分は赤になってしまう、私はそのことに耐えられませんでした。

ひとときの夢

私はこの問題を解決するために、1つのアプリを開発します。

それが、今の"Sapphire -Seiten Darts System-"でした。

このアプリは、順番が変わってもプレイヤーカラーが変わらないことを大きな特徴としていると思います。

それは、私にとって2番目でなく、1番目だろうが4番目だろうが自分がプレイヤーカラー"青"を使い続けることができることを意味します。

このアプリは"DARTSLIVE-200S"という電子ダーツボードが、一般的なキーボードと同等に動作してくれることを利用してアプリの入力にも用いていました。

しかし、時の流れか"DARTSLIVE-200S"は廃盤となり、後継の"DARTSLIVE Home"に移行。

その後継である"DARTSLIVE Home"の入力は自作アプリの"Sapphire"で受け取れないことがほぼ確定的となったため、対応する電子ダーツボードがなくなった"Sapphire"はダーツアプリとして死を迎えたと判断しました。

自分をダーツプレイヤーとして繋ぎ止めていた"Sapphire"が死を迎えたのなら、自分がダーツプレイヤーである必要はないと思います。

受け入れてくれないなら、去るのみ

多分、多くの人はプレイヤーカラーのことなど気にしないと思いますし、こんな理由で引退するなんてばかげている、そんなことは自分が一番わかっているつもりです。

そして、このような性格的欠陥を抱えた人間が、ダーツプレイヤーとして受け入れられるわけがない。

ならば、私はダーツプレイヤーをやめよう。そう決意した次第です。

しかし、どうしてもプレイヤーカラーのことが耐えられなかったダーツプレイヤーがいた、そのことを、この記事を読んでくれた方にだけでも覚えておいてくれれば。

私が一時期でもダーツプレイヤーであった意義はあった、ダーツプレイヤーだった時期は無駄な時間じゃなかった、と思うことができます。

最後に……

ダーツよ、今までありがとう。
さよなら、またな。