山道を歩けば膝の痛みが消える?
この記事は「整体師のカラダとココロの話」のラジオ収録台本にもなってます。本編が気になる方は、下記のラジオをご視聴ください。
>>ラジオ「整体師のカラダとココロの話」
「慢性的にずっと同じような膝の痛みを抱えた生活がストレス」
「家族の辛そうな膝をみてられない、、、」
このような膝の悩みが、もし高額な費用をかけずに改善できるとしたらどうでしょうか?
現代において、変形性膝関節症などの膝の痛みは深刻化しています。整形外科や整体に行ってもなかなか改善せず、ゆっくりと悪化していくケースも多いはず。
本記事では、整体歴19年のぼくが培ってきた膝の痛みを改善する最良の方法を解説します。ぼくが現時点で思う最良の膝痛改善法は、どんな特殊な整体よりも注射よりも「歩く」ことです。しかも「山道を歩く」というのが効果的。その理由と安全な歩き方、山まで行けない方向けに自宅でできるトレーニングを解説しますので、「山道なんてないし、そもそも膝が痛くて歩くのが怖い!」という方でも参考になると思います。
それでは解説していきましょう!
●本記事で学べること
・安定環境=体のバランスを崩しやすい
・不安定環境=体本来のバランス機能が発揮される
・安全な凸凹道の探し方&歩き方
・凸凹道が身近にない方向け「自宅でのバランストレーニング」
安定した環境が不安定な体を作る
膝の痛みが増えてきた背景には「生活環境の変化」が多いに関係があります。
例えば、
和式トイレ→洋式
座卓生活→ダイニングテーブルへ
正座・あぐら→ソファーやリクライニングチェアーへ
自宅の段差→基本的にバリアフリー化
身体障害を持つ方、車椅子生活の方との共存を考えたときに自宅や外出先のバリアフリー化は必要な進化です。しかし、物事には進化すれば退化することもあるのは自然で、しゃがむ・正座動作をしなくなることで股関節や足首の動きが硬くなり膝の負担が増えてきました。
人は良くも悪くも環境に適応するのが得意です。
段差がなくなり、足元に注意を払わなくなればつまづく可能性は高くなり、しゃがむ動作をしなくなれば、しゃがむことが出来ない下半身になります。
安定した環境は便利で安全な反面、どうしても「不安定な体」を生み出します。
逆に言えば、不安定な環境に触れていくことで、その環境にも馴染むことはどれだけ年齢を重ねていても遅くはありません。不安定な環境は自然の地形が残る山道や河原などがおすすめで、バリアフリー化が進む現代では貴重な環境でもあります。
普段、全ての筋肉を使っているわけではない=「癖」
僕たちは日常的に全身の筋肉をくまなく使って動いてはいなくて、個々人で得意な筋肉が存在してます。そのため「歩く」という動作は同じでも、人それぞれ歩くことで疲れたり、痛くなる部位が違います。
現代社会の中ではよほど山間部で生活をしない限り、アスファルトの平な道とある程度バリアフリー化され段差の少ない環境で生活をしますが、この「安定」した環境では、ぼくたちの体はより自分が扱いやすい筋肉だけを使って生活をする傾向になります。
結果、癖が強まり、体の一部分に疲れが集中することで、その部分の慢性的な痛みにつながります。例えば、右膝がいつも痛くなる方はレントゲン上でも左膝よりも右膝から変形が進むことが多いです。このケースでは、右膝ばかりになぜ負担が集中するのか?を考えないと根本的に改善しません。
慢性的な痛みが出てくる部位は、普段そこの部位を多用してオーバーワーク状態になっていると考えられます。
不安定な環境で、普段使わない筋肉を使える
ここで重要なのが、凸凹した山道など不安定な環境です。平な道を歩くときは自分が使いやすい筋肉を使えばそれで十分歩けます。ですが、凸凹道ではそうはいかず「普段扱えなくなっている筋肉」を総動員しないとバランスを保って歩けない状況に体が置かれます。
もちろん、こういう道を歩けば疲れやすくなります。普段使わない弱った筋肉も使って歩くので、疲れやすいのは当然ですが、これほど効率よく「自分が使えない筋肉」に刺激を入れるのは筋トレなどでは難しく、不安定な環境でこそ可能なことです。
具体的な山道の歩き方
とはいえ、普段凸凹下山道を歩かない人にとっては非常にハードルが高いことですよね。ましてや近所にそんな環境がない方も多いと思います。
そういう方向けの自宅でできる不安定トレーニング器具は後ほどご紹介しますので、大丈夫です。
時々でもいいので、山道を散歩する感覚で足を伸ばしてみるのはお勧めですし、山までいかなくとも、緑地公園などでも凸凹した道はあります。ぜひ近所にそういう場所がないかまずはリサーチしてみることがおすすめですね。
凸凹道を歩くときは以下のことを注意すると安全に歩けます。
・まずは絶対に無理をしないこと(5分程からスタートする)
・転倒が不安な場合はストックなどを持って歩く
・歩きやすいスニーカーなどで歩く
・膝の痛みが歩けないほど強い時はやらない(歩けるときに行う)
これらを守ると安全に歩けると思います。無理せず継続的に行える範囲で凸凹道を歩いてみてください。
でも、膝の痛みが悪化しそうで怖い…
「いやでも、凸凹した道なんて何年も歩いていないし、近くにもないし、とりあえず怖いから歩きたくない、、」
という方には自宅でできるバランストレーニングがおすすめです。
ぼくの整体院でも使用していますが、「MARUMITSU」製のバランスボートはどれも非常にしっかりした作りで安全に自宅でも行えるバランスボードが揃っています。
下記にリンクを貼っておきますので、気になる方はチェックしてみてください↓
初めての方は「ベーシックボードBasic Board 」あたりがおすすめで、この辺りだとそれほど広いスペースがなくても安全にバランストレーニングが可能です。ご興味ある方は覗いてみてください。
遊び感覚でできて、かつ体の変化も実感できるので、かなりおすすめの体操器具ですよ。
まとめ
いかがだったでしょうか?本記事では不安定な環境こそが安定した体を作るというお話でした。普通に考えると、膝が痛い方が最も避けやすいのが凸凹道ではないかと思います。
ですが、それを繰り返していると無自覚の間に自分の癖が強まる結果となります。膝が痛くても、多少でも歩ける方なら少しの散歩からでもいいので凸凹した道に触れてみて欲しいと思います。
ぼくの患者さんの中ではアスファルトだと膝が痛くなるけれど、山道なら痛くなく歩ける。という方もおられます。こういったケースを見ても凸凹した道がいかに体の筋肉を満遍なく使いつつ歩いているか、そしてその大切さがよくわかるかなと思います。
無理のない範囲で大丈夫なので、少しずつ凸凹道を歩いてみてください。
本記事は以上になります。最後までお読みいただきありがとうございました!
記事執筆者紹介
整体庵大空 下大前陽介(シモオオマエ ヨウスケ)
<プロフィール:整体師歴19年>
スポーツトレーナー、トレーニングコーチ、プロ野球選手のサポート歴
スポーツ整形外科、産婦人科での施術を経て、整骨院開業。
現在は保険診療を廃止し自費診療で整体院を夫婦で営んでいます。
ファスティング歴10年以上、-25kgのダイエット経験者
定期的にファスティング講座をオンラインで開催しています。
妻(美容鍼灸師)、子供2人、猫1匹の5人家族です。
整体を希望の方、ご予約は下記ホームページよりお問い合わせください。
>>Twitterはこちら(日常役立つカラダやココロのことを発信中)
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