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The beginning of ”R”

どうも、Web上の仮想研究室「Seisyu Labo」所長のせいしゅうです。

もう良い歳してこんな肩書きを名乗ってるのも少し恥ずかしくて最近はあまり使っていませんでしたが、しかし昨年のうちに「自意識ダイエット」を行ったため恥じらいや躊躇いは2020年までの20代に置いてきてしまいました。

研究室なのに「所長」だったり、そもそも今は一人しかいなかったり(実は始めた頃には助手がひとりいました)、ツッコミどころはたくさんありますが、大人になっても、いや大人になってしまったからこそ「ごっこ遊び」が捗るというものです。

Seisyu Labo という活動?を始めたのは、2017年の春に当時勤めていた 星野リゾート・マネジメント の退職を決意したときにブログを開設したことに端を発します。

発信を始めるに当たって、まず何から始めたら良いかもよく分からず、身近にもそういうことをしている人がいなかったので、仕事の合間にインターネットで調べながら少しずつ進めていました。

当時の Seisyu Labo のテーマとしては、

・ユーモアと閃きの実現
・旅と自然と暮らしについて
・テクノロジーを楽しむ方法
・ノスタルジーの価値を記録
etc… その他ワクワクすること全て。

という風に抽象的で取りとめないものを掲げていました。
あとは北海道で現実とフィクションを織り交ぜたファンタジーを創るとか、観光の先にあるRPG化の仕組みを考えるとかの妄想を垂れ流したり。

自分に何ができるか分からなかったので、とにかく人とは違うビジョンを掲げて面白がってもらおうとしていたような気がします。

しかし、いまになって振り返ってみれば、当時ぼんやりと思い描いていた未来に着実に近づいているなと感じますので、自分なりのテーマを掲げるというのもバカにしたものではありませんね。

サラリーマンを辞めたあとは、自分の好奇心に従って人に会いに行ったり、農家バイトからイベント企画やらウェブライターやらカメラマンやらスキーインストラクターやら山小屋カフェバイトやら行政調査員やらスナックのボーイまで色んな仕事をしたりしながらあちこちに転がり込んで、野良猫のように過ごしていました。

借りていた部屋にもあまり戻らず、経済的にも自転車操業な中で、北海道のいろんな場所にアンテナを立てながら活動していくうち、不思議な縁が重なっていくつかの繋がりが生まれ、活動も集約していくことに。

そうして気づけば、北海道の真ん中にある南富良野という場所で、廃校を活用したテック系Fab施設の管理人をしながら、夏はラフティングガイド・冬はスキーカメラマンといったアウトドアライフを嗜み、リモートでWEBコンテンツの編集業務を受けつつ、道内各地を移動しながらローカルで活躍する友人たちの面白い企画を手伝って、個人事業として写真や動画などの撮影を請け負うようなライフスタイルになっていきました。

こうした営みができるのも周囲の理解があってのことなので、これからも続けていけるかは神のみぞ知るところですが、とにかく同じことを繰り返すのが苦手で、自分を飽きさせないことを何よりも優先してきた結果として「飽きない」を「商い」に変換してこれたので、自分的にはいまの生活をとても気に入っています。

いつ野垂れ彷徨ってもおかしくなかった暮らしの中で、人との出会いという部分ではかなりの幸運に恵まれてきました。世の風向きが変わるタイミングでもありましたし、なによりもSNSの存在と実際に足を運び回ってきたからこそ得たものだと自負していますが、少なからずご縁に感謝せねばなりません。

さて、前置きが長くなってしまいましたが、そうしたライフスタイルへ順応するのに精一杯で Seisyu Labo の方も暫く活動ができていなかったものの、”SNS上での個人研究”というテーマはより一層重要になっていくだろうなとは常々考えていました。

いまとなってはもう手垢が付きまくりの「ラボ」という言葉の概念にも、改めて向き合ってみようと思っていたときに起きたのが、新型コロナウイルスのパンデミック。

このコロナ禍によってこれまで一部の人たちが唱えてきた世の中のリモート化、そしてコンテンツの動画化が急速に実装されていくのを肌で感じ、受けていた仕事もキャンセルになり時間ができたことから、これを期にポートフォリオ的な意味合いも兼ねて上記のYoutubeチャンネルを開設しました。

Web上の仮想研究室 Seisyu Labo では、インターネットを用いた個人研究の在り方を模索しています。当研究室のミッションは、デジタルコンテンツを用いて ”好奇心の壁を越え、その先の景色を見つける” をアシストすることです。

いちおうウェブ記事から動画コンテンツへ刷新ということで、ステートメントも新しく。”好奇心の壁”というフレーズを加え、資金・時間・人間関係などが作り出す心理的な壁を越えて、個人研究を取り入れることで日々をオモシロくする方法を模索していく、というテーマにしました。

始めた当初から根っこはあんまり変わっていないと思うのですが、ありがたいことに一緒に何かしたいと思う人たちとの繋がりもできたので、YouTubeは個人研究だけでなく共同で実験的なコンテンツを作っていく「関わりしろ」としての意味合いを持たせたいと考えています。

なので、関わる人たちとの最大公約数を考えていくつかの研究テーマを設定し、友人や知人に協力してもらいながらいくつかの動画コンテンツを作ってきました。
#Coffe_Labo
#Immunity_Labo
#Doto_Labo  etc...

そうした活動の結果のひとつとして、九大の建築学生に頼まれて制作した動画の投稿が、『WIRED』というテック系雑誌のコンテストでパブリック賞を頂いたりもしました。

2020年は時勢もあり、仕事・プライベートともに動画制作に明け暮れる年となりました。そして2021年、昨年からのいくつかの仕込みもあり、また機材などの準備が整ってきたこともあり、これまで以上にちゃんとコンテンツを作っていくつもりでいます。そこで、、、

気持ち新たに、Seisyu Labo ”R” としてロゴを刷新しました!

だから何だって話なんですが笑、こういうのはなんぼリフレッシュしても何かを始める期待感が(たとえ勘違いだとしても)生じるので良いものです。

”R”に込めた意味としては、
Reboot 再起動
Resolution 決意、解像度

どちらも新年を迎えたり物事をリフレッシュするときに使うワードです。ロゴの”R”もそれとなく新年っぽい、水引みたいなデザインの赤文字(Red)にしてみました。

個人的にも本日から20代が終わり30代が始まるということで、気づけば随分な大人になってしまいました。しかしその分できることも増えているはずで、これまで受け取ってきたものを周りの人たちに還元していく段階にきたなと感じます。

そんな中で自分にできそうなことは、「仕事にはならないかもだけどオモシロそうだからやってみよう!」という、実験的で小回りの効くデジタルコンテンツの制作を通して、自分や誰かの研究を楽しみながら後押しすることなのかなと考えています。

そこで、仕事としての撮影業務は別の屋号「Dipper’s Studio」として切り離し、Seisyu Labo はよりパーソナルな活動として進めていく予定です。

今後はよりいっそう、ラボやリサーチを駆動力として日々をオモシロくする”ラボドリブンな暮らし”をテーマにコソコソやっていきたいと思いますので、引き続き Seisyu Labo をどうぞよろしくお願いします!

※ 追記
あとで気になって調べてみたら、laboにrを加えた”labor”という単語は「仕事・労働」という意味でした(笑)労働も頑張ろう。

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