鼻くそに対する息子3歳のこだわり
鼻穴に指を突っ込んでほじほじしていた息子3歳。
ん?と指先を見ると、ものすごい大きな鼻くそが。
「…お!おお!」
と、心から驚き感動したかのような息子の表情。
これをトイレにポイして、流すぞ〜とワクワクする息子。想像するだけで楽しそうだ。楽しくてたまらなくて、隠しきれない笑みが溢れる。
ルンルンしながらてくてくする後ろに、面白そうだからこっそり着いていくわたし。
トイレをパカっと開けた拍子に、息子の指先にくっついている鼻くそが、トイレの中に落ちた。
「あ!!!!!」
せっかく楽しみにここまで来たのに…みるみるうちにショボンと落ち込んでいく後ろ姿。どうしていいか分からずクルッと後ろを振り返ると、ついてきたお父さん(わたし)。
「ふぇえええん…!」
ぎりぎり我慢していた悲しみが決壊し、わたしに抱きつく息子。たどたどしい言葉で、わたしに事情を説明する。
ココに鼻くそをポイしたかったのに、落ちちゃった。つらい、と。
なんて君は面白いんだ。めちゃくちゃ可笑しいじゃないか。大声で笑いたい気持ちを抑えて、わたしは息子を抱きしめ返し、鼻くそをポイできなくて辛い気持ちに寄り添った。
「そうかそうか、鼻くそね、ポイしたかったんだよね。すごいおっきいのとれたもんね。楽しみだったんだよね。」
共感して慰めてくれると、なんだかもっと泣きたくなる。溢れ出る涙がわたしの服を濡らしていく。力いっぱい抱きつきながら、思うところを叫ぶ息子。
ということがあった。君は本当におもしろい。毎日が楽しいよ。最高だ。
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