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中学受験に関する親の「間違い」5選

中学受験と言えば塾に通って、何時間も毎日勉強させて、成績を上げて志望校に合格させる。という考え方の方が多いと思いますが、その中には間違いが多く含まれています。


間違い① 塾に行って成績を上げてもらう

中学受験対策をしている塾は、志望校のレベルや過去問などの情報、そして中学受験は学校で習わないような問題が出てきますので。そういった問題の解き方を教えるためにあります。
親としては、当然、成績や偏差値も上げてもらえると思っている人が多いと思います。実際、塾でもそのような宣伝をしている塾は多数ありますし、偏差値や成績をあげるために間違いなく尽力しています。

しかし、親は、成績を上げてもらえて当然という考え方で通わせるのは危険です。偏差値は、そう簡単に上がるものではありません。それを認識しておく必要があります。中学受験は特に努力ではどうにもならない、地頭勝負の部分があるからです。

わが子の才能を最大限に発揮する、それが偏差値50であれば仕方がないという考え方をするべきだと思います。

そうでないと、上がらない偏差値にストレスばかり抱えてしまい、そのストレスが子供たちに悪い影響を与えるのです。

間違い➁ 塾なしでは中学受験は勝負にならない

塾がなければ中学受験など勝負にならないと思ってる方は多いと思いますが、決してそんなことはありません。中学受験塾っていうのは誇大広告している場合が多いです。
世間のイメージでは、毎日3時間、4時間の勉強を続けなければ中学受験は乗り越えられない、合格できないイメージですが、それはあくまでも超難関校に対しての受験の場合です。多くの塾は、難関校に合格するための基準を、下位の学校にも要求します。

そこまで子供を追い込む必要はありません。超難関校でない限り、塾が要求するような勉強量や宿題、難問を解ける必要はありません。
塾など行かなくても、または、週に1回や2回の安価な中学受験対策の塾に通うことでも、適切なテキストと、情報があれば、中学受験は成功させることができます。

間違い③ 中学受験は勉強量が勝負

毎日3時間4時間へとへとになるまで塾で勉強をやらされるより、内容の濃い自分から取り込む30分の勉強の方が、よほど効果的です。

小学4,5年生の子が、そう簡単に、3時間も4時間も勉強に、本当の意味で集中することはできません。つまり、そこまでできなくても合格している子が大半で、さきほども言いましたが、地頭勝負なのが中学受験です。

間違い④ 宿題は多いほど良い

塾の宿題は多いほど安心する親が多いですが、これも間違いです。多くの塾の宿題は、多くの子供たちにとって、時間の無駄になっています。
「意図的な学習」という言葉がありますが、分からない問題、苦手な問題ををどのように調べて、どう訓練練習すればできるようになるのかを、考えながら効率的に勉強する学習法です。こういった勉強が一番学力向上には効果があるのですが、機械的に与えられる宿題にはそのような効果はありません。そして、自学習で、この「意図的な学習」ができる力がある小学生はほんの一握りですが、親や塾のサポートの中で、このような学習をする必要があります。量より質の勉強をする習慣をつけるには、塾の宿題は邪魔になることが多々あるのです。

間違い⑤ 中高一貫校は大学受験において必ず有利


これが言えるのは、普通の公立小学校の問題では、テストで100点ばかりで、退屈さを感じる子だけです。進学校である中高一貫校の学習スピードは、そのスピードがちょうど良い子にはすごく有利です。なぜなら前倒しでどんどんどんどん新しい知識を教えてくれるから、大学受験前に受験勉強の時間が多く取れます。
しかし、そのスピードがちょうどよく感じる子は、小学校の学習スピードを遅く感じていた子がほとんどです。

小学校の学習についていくのがやっとであるとか、ちょうど良いって言う子にとっては、文科省が策定した公立中学校三年間、高校三年間の学習スピードの方が、よほどその子にとって有益です。学習スピードが自分にあっていないと、理解する前に次の単元、そして、次の単元と、中途半端になり、しまいには訳が分からなくなります。

私が、指導した中高一貫校の生徒にも、そのような生徒はたくさんいます。しかも、高校受験がないため、英数の基礎知識を復習しないままに高校普通科の内容に取り組むため、高校になっても訳が分からないままなのです。

我が子は中高一貫校が良いと決めつけてしまう前に、今の学習状態、小学校4年生、5年生の学力状態、学校での成績をよく見ましょう。
公立中学校が荒れているから中学受験を志望する人は、無理に高偏差値の中学を目指すのではなく、校風を良く吟味して、学習スピードも考慮に入れて志望校を選定しましょう。


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