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徳島の気候攻略法

生まれてから東京・茨城・千葉・埼玉とずっと首都圏で暮らしてきた私が 徳島に移り住んで感じた事がいくつかあるのですが、本日はお天気・気候についてです。

住んで早々、町中を歩いていると店舗にある看板の色褪せがとても気になりました。お店の看板や雨よけのひさしの色がよく抜けてしまっているんです。特に赤。

それは 都心の大きな商業施設やFC展開しているような店ではなく、個人商店が多いので経年劣化したお店の備品を早々新しく替えられないお財布事情とか、看板文字が薄くなろうがお客は長年通っている近隣住民だから読めなくても問題無いってのもあるでしょうが、最大の原因は『照りつける太陽の日差しの勢いがすごすぎる!』からに違いないと思うのです。これまで中年になっても尚、毎夏ノースリーブやタンクトップで通勤していた私ですら昨年「日傘」を人生初めて買う凄さでございます。マジ関東とは日差しが違います。突き刺さります。こりゃ間違いなくメラニンをガンガン生成するな、と日焼けを恐れない私ですら怯える激しさです。

しかも、四国は関東より日の出も日の入りも遅い。方角的に朝、職場のある東方向に歩く私にとって出勤時刻はバリバリ顔面に太陽光を浴びる上、帰宅時の17時過ぎにはまだ全然夕方感が無い明るさです。当然、通勤時には偏光サングラス必須ですよ。日常的に通勤バッグに携帯しているんですよ、笑えるでしょう。

通勤や外歩くには厄介な太陽ではありますが洗濯物はすぐ乾くし、何より休日に、動物園、眉山や新町川ウオークなどのんびり気分で外出すると、体が細胞レベルで喜ぶ、息を大きく深呼吸出来る心地よさがあって、自分が他の動植物と同様 太陽の恵みで生きている地球の生物のひとつなんだと感じられます。

一年以上住んでいるので当然その間、晴天ばかりではなく、大雨の日や曇天の日もあったはずなのですが、私がこの街の天気に抱くイメージは「超晴れてる」と「風強い」の二点だけです。それ位、この二つが俄然突出して目立ちます。なので、徳島に来る方は、日焼け止めに日傘、そして風雨対策をしっかりしていらして下さい。


風雨対策ですが、まず雨+風の日。丈夫な傘を買い求める必要があると個人的には強く思うのですが、結構地元の皆さん、100円ショップ等のビニ傘の人も多いんですね。で、案の定、市内にいくつもかかる橋を渡るあたりで傘をおちょこにしてしまったり、途中諦め傘を閉じて歩く人も多いです。雨上がりには折れたビニ傘が燃えないゴミの日によく出されています。(どーしてこんなに風強い街に住んでいるのにこんな傘でやらかすんだろうか?)と当初疑問だったのですが、道行くやらかしさんを観察すると、大学生っぽい若いにーちゃんとおじちゃん率が多い事を発見。私は、大学生は他県から進学で移り住んできたばかり&家にビニ傘しか無い。おじちゃんは、日ごろから通勤や買い物も自動車移動なのでそもそも長い距離傘を差す事が無い&別に雨にぬれても気にならない のではないかと考察しています。

私の場合、過去の経験から屋外で雨に濡れる事には慣れています。都内でケアマネジャーをしていましたので雨の日は上下レインウエアに防水キャップに防水シューズで自転車での訪問が当たり前でしたし、一応ゴール裏の浦和レッズサポーターでしたから、雨予報の日はポンチョ、レインパンツ、長靴、帽子、45リットルゴミ袋(荷物を入れる)必携でした。(サッカー観戦時はどこのスタジアムでも傘の使用は禁止です。埼玉スタジアムのゴール裏は屋根ありません)そして当時、埼玉⇔東京間の電車内で長傘を持って押し合いへし合い通勤するのがとても負担だったのでバッグに入る折り畳みで、最も丈夫でワンタッチで開閉できるtotesの傘を愛用していました。

つまりそこそこ雨グッズは完備しており、それぞれに拘って買い揃えていたんですね。そんな私が移住早々の雨でtotesを使ったのは勿論ですが、以前と異なり徒歩での通勤となり移動時の持ち運びに支障もなくなったので、長傘を新たに買おうと思い立ちました。前述の通りビニ傘の無能さは把握していたので、近くにあったドラッグストアでお手頃な1000円位の品を買い、その後数回雨の度に利用しましたが、半年経過しついに骨が折れご逝去されました。なんとこの地の風は、ビニ傘のみならず安めの一般傘でもやられる威力だったのです。そこで今度は、骨がグラスファイバー製という「強さに自信あり!」みたいな商品をネットで見つけ出し注文してみました。先日届いた現物を見ると、うん確かに丈夫そうです。あとは雨を待つのみ…。となったらね、降らないんですよ。雨が。水曜からずーーーっと待っているんですが未だ出番来ず。こんなもんですよね、買い物って。

雨が降っておらず風の強い日のケース。まず気を付けたいのが髪型です。デコ丸出しなんて 今更別にどうって事はありませんが、ロングヘアーで毛量が多い私にとって乱れてもせめて自身の視界を遮ったり、道行く人に化け物扱いされない程度にまとめておかなければなりません。ピンで留めたりハーフトップにしておく位では、降ろしている下方の髪がメデューサ(ほら、あの髪の毛が蛇で一目見ると石になっちゃうってやつね)のようにとぐろを巻いてしまうので、ぐいっと全部をひっつめております。

あと、洗濯物の外干しにも要注意です。ベランダにどこかから飛んできた靴下かたっぽや針金ハンガーが落ちていました。危険を感じる時は室内に入れましょう。商店の幟や、しまわれなかった植木鉢が倒れてしまう風景はよくあると思いますが、ゴミ出しの朝なんかだとゴミ袋自体が飛ばされてしまい道路の真ん中とか個人のお宅の車の真ん前に移動しちゃってたりします。犬の散歩中のマダムが、上手にゴミを足で蹴って歩道に戻しているのを見て、私もマネするようになりました。向かい風の日は、自転車漕ぐどころか押して歩くのも難儀です。それが理由で電動自転車を購入した位です。シェアハウスは昭和の古いマンションなのですが、どこかの部屋のベランダに鉄製の何か(板?)があるようで一晩中風に揺られ『ゴーーン、ゴーーーン』と鳴り響き続けます。寝つきの良い私をはじめ今滞在している若い子らは気にしていませんが、近隣に不眠で困っている人がいらしたら気の毒だなぁと思ったりします。

風の強さに関しては あまり歓迎する理由もありませんが、海なし県の埼玉と違ってここは海が近い分仕方ないんだろうな、と思います。昔、千葉勝浦に住んでいる時も台風の度に窓が砂だらけになったりしましたので 自然と共存する生活では抗えない事と割り切る事が必要だと思います。

新型コロナによる「新しい生活様式」を取り入れ、現在一日中窓を開けたままの状態で生活していますが、空気の爽やかさや騒音の少なさを考えれば都会で部屋の換気をするのと違って気持ちよく過ごせますしね。

亀戸で暮らしていた頃は、すぐ目の前が幹線道路、数軒先にドン・キホーテ、道路向かいが深夜営業のラーメン店があったので窓を閉めても一日中騒音が響いていましたっけ。当時はその賑やかさが寂しさを紛らわせてくれていたように思います。

暮らしに何を重視して住まいを選ぶか。便利さなのか快適さなのかそれぞれ個人の価値観ですが、その人が年齢を重ねたり置かれている環境が変化してく事により その価値観を測る定規が変化していくものだなぁ、とつくづく感じます。私は、その土地その土地の不自由さや不便さを、面白いと捉えられる余裕や懐の深さを持っていたいです。







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