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スポーツの力

コロナウイルス感染拡大によって、全世界でこれまで体験した事のない日常を送り続けています。当たり前だった会食、買い物、スポーツ、旅行、観劇など様々な楽しみ・余暇を奪われ、登校や出勤など外出時にはマスクと手指消毒がどこへ行っても求められます。半年前までは考えられない日常です。


毎週1,2回通っていたスポーツジムは、約三か月の休止から明けて先日ようやく再開されましたが、入場時の検温やマシン削減による人数制限をされています。来所時の注意書きを読んだだけで、どんなにスタッフの方々の負担が増え、感染予防に経費をかけざるを得ないか容易に想像できます。

オリンピックだけでなく国内外、大小様々な競技の大会も中止・延期が続きます。三密が避けられない競技種目に関しては、練習内容にも制限を設けてトレーニングをされるのですから、モチベーションを維持するのがどれだけ大変な事か。。。

プロの選手であれば、限られた肉体的ピーク時期を見越した現役期間が、この騒動により指の間から貴重な月日が零れていくような喪失感を感じるでしょう。育成真っただ中なジュニア選手であれば、将来が決まる大切な時期に挑むべき場を失い、焦燥感の中基礎トレーニングを続けている事でしょう。

休校期間による運動不足により、成長ざかりの子ども達の身体能力の発達停滞や体力の低下も心配されています。それは、心身の健康維持・免疫力向上のためだけではなく、スポーツを通して学ぶ達成感や連帯感、感動や思いやり、礼儀など様々な実体験を習得する機会の喪失でもあります。

実際に何の制限もなくスポーツしたり応援したりできるまでには、まだ暫く時間がかかりそうなこの時期ですから、是非老いも若きも「コロナが終息したらチャレンジしたい!」と思えるような情報をどんどんメディアで取り上げて貰いたいです。

過去のスポ根モノのドラマやアニメの再放送、新作の企画しかり、種目の魅力を伝えられるような選手の密着ドキュメントや、競技を知らない人にもとっかかりやすそうなビギナー向け情報番組を今風な音楽やファッション、ターゲット層が注目しそうな人選でのナビゲーションでバンバンゴールデンタイムに放映したり、動画配信してほしいです。

来年に延期と決まったオリンピック。どうせなら競技を身近に知って、例えチケットが手に入らず会場までは行けなくても、テレビ観戦で多くの国民が夢中になれたらいいな。今自粛中でも頑張っている色々な競技の選手達が待望の再開時に大勢の観客に包まれて再開のフィールド・コートに戻れるように。

私は埼玉在住中、夫の影響により浦和レッズのサポーターでした。初めて埼玉スタジアムに連れて行って貰った時は 選手の名前は勿論、ルールもほとんど解からない状態でしたが、二度、三度と通ううちにお気に入りの選手が出来たり、ルールを知ったり自分でネットで情報を探すようになり、あっという間にゴール裏に行くようになり、気づいたらシーズンチケットホルダーになっていました。自分でサッカーボールを蹴るのは、数年に一度公園でコロコロ転がす程度ですが、それでもサッカー観戦って十分楽しめます。現在は徳島に移住し、今シーズン、鳴門で初徳島ヴォルティス側で(過去ヴォルティスJ1時代にアウエーレッズ側での観戦歴はあり)ピン参戦も果たしました。レッズの試合は移住以降ずっとダゾーン観戦のみですが、一度サッカー観戦の楽しさを味わえば、ご贔屓チーム以外のゲームでも、一人であっても、動画や録画観戦であったとしても十分楽しめるものです。

また、自分が過去に体験した事のある種目なら選手知らなくても見ていてプロの技術のすごさが理解できる分面白いですよね。テニスやスキー等は単純にそんな感じです。

他にも、自分は全くその競技に参加する事は無くても、周りにチャレンジしている人がいて、大会に参戦したり専門誌を見せて貰ったりしているとその競技を身近に感じますよね。マラソンやトレイルは、私自身全くやりたいと思わない苦行としか思えない競技ですが、身内がエントリーすると嫌でも情報を見聞きする事になり、いつのまにか応援やテレビ鑑賞「だけ」は好きになりました。

卓球とかバレーボール、フィギアスケート、駅伝など大きな大会をテレビ中継してくれる競技はやはりファンの裾野が広がりますよね。会場に行ったりグッズ買う程じゃないけどテレビでやっていれば見る、ニュースで試合結果が気になる、って層が増えるのはとっても良い事だと思うのです。応援する人がいる競技なら衰退しないのですから。

なので、私の「#応援したいスポーツ」は、スポーツ種目や競技を選んで紹介する形ではなく、スポーツを愛する全ての人たちへの応援です。

スポーツを「する」だけじゃなく、「見る」→「観る」&「サポートする」人を増やすためにも、目にする機会、知る機会、触れる機会を学校・地域・社会の中に沢山創って貰いたいです。例え練習試合であっても、ネット配信してほしいし、地域住民と交流をしてほしいです。

スポーツは、している人だけのものではなく、観ているだけの我々にもたくさんの感動や喜びを与えてくれるからです。大の大人が見ず知らずの隣人とハイタッチし歓喜の涙を流せるものです。

私は、今観客収入も得られず大変な経営状態にあるスポーツ業界、チーム、そして支えてくれているスポンサー企業を少しでも支援したいと思います。大それた事は全然できませんが、チームの公式販売グッズを購入したり、スポンサー企業の商品を選んだり、SNSでイイネやリツイートしたり…。

そんな私のようなささやかだけどスポーツへの思いのある人が、きっと日本中沢山沢山いるので、スポーツはコロナには負けません。

これから暫く無観客試合が続いても、選手の皆さん、安心して信じて私達サポーターを待っていてください。私達も、皆さんの雄姿を大声で思いっきり声援出来る日を心から待っています。





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