ペットチャンネルでペットを道具扱いかどうかの見分けポイント

ペットチャンネルが出演している猫と一緒に売買されたというのが、世間をにぎわせている。

正直な僕の感想としては、「やっぱり出たな」。
それほど怒りは無い。

ぼくは猫は大好きだ。
猫カフェに1人でも通う。
なのに、怒りは感じないというのはおかしいと思われるかもしれないけど、それはペットチャンネルそのものに対して、ペットをただの撮影の道具としか見ていないと思っているからだ。

だから、今更ペットをチャンネルごと売りに出そうが、そういうことを平気でする人間だと思っていたから驚きも怒りも無い。
怒りを感じている人は、きっと投稿主がペットをちゃんと愛している、そう純粋に思っていたのだろう。
それを裏切るような行動に怒りを感じている。

ここではぼくなりの、投稿主がペットを愛しているかどうかを見分けるポイントを紹介する。
そんなポイントを紹介してどうするのかと言えば、ペットを道具としか見てない金目当てのチャンネルの視聴数を減らし、そのような悲しい扱われ方をするペットを減らしたいからだ。

見分けポイント①ペットの明るさ

ペット動画を観る際、ペットに全然影が見えない、輪郭がはっきり見えるような動画は珍しくない。
だけど、自分で写真なり動画なりを撮影したことがある人だと、それがどういうことなのか想像がつくだろう。

そのためにはどれだけライトを浴びせなければならないかを。

今はほとんどのペットが室内飼いだ。
太陽光も限られる。
それなのに、あれだけはっきりペットの輪郭が見えるのは、それだけ強い光をペットに浴びせているのだ。

それがどれだけ、ペットの目に良くないのかも考えず。

そう思うようになったのは、福島県会津の芦ノ牧温泉駅のねこ駅長について知ってから。

実はそこのねこ駅長は失明している。
何故か?
人々のカメラ撮影の際のシャッターで失明したのだ。

人間だって、シャッターを目の前でたかれれば眩しい。
それは猫だって変わらない。
しかも、観光対象物だから遠慮なし、回数制限無しだ。
失明するまで、どれだけ無遠慮にシャッターをたかれただろう。

それ以来ぼくは、動物に強い光を与える行為は嫌いになった。
だから、そういうことを考えず、スポットライトをバンバンに浴びせてペットの撮影をする動画主は嫌悪している。
少なくとも、自分の行為がペットにどんな影響を与えるか考えていない飼い主に、ペットを愛しているなどとほざかないでほしい。

見分けポイント②病気の際の対応

病気になったペットにカメラを向ける。

これこそまさしく、ペットを道具扱いしている証拠だ。
病気で弱ったシーンを、視聴数稼ぎのネタとしか見ていない、最低な行為だ。
心底嫌悪する。

病気になった理由は数あれど、どんな病気でも大切なのは、静かに、おとなしく、ゆっくり休んでもらうことだ。
それなのに、そのペットに対しカメラを向けることがまともな人間のやることか?
弱っているシーンをそそくさ撮影し、編集して投稿をすることが、あなたにできるか?
ぼくなら絶対にしない。
病気の姿を見世物にするなど、言語道断。
病気の姿の動画を上げた時点で、そのチャンネルはぼくの視界から消える。
「興味ない」へまっしぐら。
二度と見たくない。

金目当てのペットチャンネルを減らしたいなら

今回の件は、ペットチャンネルがどういうものなのか、個人個人が考える、いいきっかけになったのではと思っている。
ただ可愛いだけの姿を撮られるペットは、その状況に何一つ声を上げることはできない。

だから、視聴者側が変わるしかない。
このペットは本当に愛されているのか?
ただの撮影の道具なのか?
撮影の道具扱いのペットを、ただ可愛いからと眺めることに、本当に満足するのか?

その答えを、それぞれが出してほしいと思う。
その上で、あなたはペット動画を観たいと思うのか。
自分の答えで、行動してほしい。

悲惨な扱いをされるペットを減らしたいなら、まずは観ないことから。


ここまで読んでいただきありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?