小説同人誌装丁まとめ(2019年)
※この記事は二次創作BL同人誌を取り扱ったものです。
はじめに
こんにちは。斉清 霜楓と申します。普段字書きとして活動しています。
今まで発行してきた同人誌の装丁について、備忘録としてまとめていきます。
1冊を除いて文庫サイズで作っているので、今後文庫同人誌を作りたいと思っている方の参考になれば幸いです(といいつつも、今回の記事の設定は個人的にあまり納得できていないので、続きの記事を参考にしていただきたいです)。
全てWordを使用してデータを作成しています。ページ設定は「見開きページ」、余白の設定に関しては、タチキリ分を引いた数字を掲載しています。
1冊目
人生1冊目の同人誌です。ジャンルの規模がまだ大きくなかったこともあり、どういう方が小説同人誌を読むのかわからなかったため、文字がぎちぎちじゃないほうがとっつきやすいかなと思って1ページ14行にした記憶があります。が、これは失敗でした。行間が広すぎて逆に読みにくいし、1ページ当たりの文字数が少なくなるとその分ページ数が増えてしまい、印刷費用が高くなります。手持ちの文庫サイズ小説を真似るのが良いです。絶対に。
ちなみにこれは裏話なのですが、表紙データに不備があり、印刷所さんから電話がかかってきました。印刷所のお姉さんにタイトルを読み上げられたのがハチャメチャに恥ずかしかったので、皆さん気をつけてください。
2冊目
「同人誌を出す人はどうやら『コピー本』なるものも作るらしい」という偏った知識から、コピー本を作りました。当時、同人誌即売会の参加経験は一般で合計2回であり、界隈の空気以前に同人誌を作るという文化すら異文化レベルで、なにもかもわからない状態だったことを覚えています。よくそれでサークル参加しようと思ったな……。
文字数と行数は手持ちの同人誌を参考に、自分で読みやすいように変更していきました。なかなか「それっぽい」感じのなったのではないかと思います。ただ、個人的に2段組みの小説を読み慣れておらず、目が滑ってしまうこと、自分の文章は1段組みのほうが映えそうだなと感じたことなどから、今後個人誌は文庫サイズで揃えていこう、と決めました。
3冊目
1冊目が行数14行だったのに対し、こちらは16行にしてあります。行数を変更したのは、どちらが読みやすいのかの実験目的です。やはりこのくらいの字の詰まり具合が文庫本らしくて読みやすいかなといった印象です。ページ番号の位置はもう少し下げるべきでした。
本文用紙は「ナチュラル」です。真っ白じゃないほうが良いらしいと聞き、白っぽくなさそうな紙を選びました。厚みや裏移りのなさ等、いい感じです。
おわりに
2019年の同人誌はこれで以上です。初めてで何もわからず、ネットの海を彷徨って作り方を調べていました。表紙はフリー素材をメディバンペイントで加工して作っています。2冊目は自分で描きました。
初めて小説同人誌を作る場合、どの印刷所さんのどの商品(セット)を使用すればいいのかわからないと思うのですが、ホープツーワンさんであれば、「ポケットセット」で良いと思います。選択肢が多すぎると逆に何をしたらいいのかわからなくなるので。遊び紙を前後に入れたい、他の用紙を使いたいという場合は、「ポケットセット+」がおすすめです。
あ、あと注意点なんですが、「文庫本」といっても印刷所さんによってサイズが微妙に異なってきます(105×148だったり、105×151だったり)。わたしは105×148のA6サイズで本を作っています。
文庫本を作る際は手持ちの冊子のあらゆる箇所を計測してそれを真似るのが大切です。本当に。
みんな~! 文庫サイズ同人誌をバンバン出そうぜ!
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