はじめの1週間を終えて

はじめの1週間が終わった。ということでここでいったん1週間の整理をしていこうと思う。これが今期の終わりにどういうふうに映るのか見もの。「あのころは輝いていた」なのか「これが正解だったんだ」なのか。神のみぞ知る。

はじめに

私は諸事情あって、授業の初日に家からでることができない状況にあったので、初日はハイブリッド形式での講義のみ受講し、ほかは欠席の連絡を入れることにした。というわけで本来2周目の初日である今日が私にとって1周を終える日となったのである。

今期の履修の方針

私の興味範囲にかなり触れる話にもなるけれど、基本的に今回の履修した授業の方向性は4(5)種類に分けられる。
(1)人間科学
このような学問分野があるのか、あったとしてどういう定義なのかいまいちわからないが、とにかく学問の対象を人間ないし社会とするものを履修した。「社会心理学」「基礎演習:社会学」「基礎演習:現代思想と精神分析」「コミュニケーションデザイン」など。この分野は自身の問題関心の中心にあるともいえるので、「主専攻」に属している科目。
(2)数学
数学は楽しいので履修する。詳細はのちのち述べるとして、趣味として数学を一定程度進めたいと思い、一方でメインの関心とはかなり離れるので、2回生のうちにたくさん触れておこうという方針でたくさん履修。「線形代数学A」「集合と位相(理学部)」「数理構造論A」「微分積分学続論I ベクトル解析」「確率論基礎」。人間科学より多い(は?)。
(3)思想寄りの社会科学
とくに説明するほどのことでもないんだけど、現代社会の問題を文明論的な大きなアプローチで考えていくことにも面白さを感じているので、そういうのを結構とっている。「基礎演習:経済思想」「農業経済論(経済学部)」「社会経済システム論IA」「環境と法」など
(4)哲学
学部側のルールとして哲学もまた人間科学系に分類されるし、主専攻として扱われるのでどうして人間科学と区別するんだという話ではあるんだけど、私がそういう分け方をしているだけなので悪しからず。哲学的な、抽象的な思考も好きだし、その洞察の深さがなければ学問なんてやってらんないのかもしれないと思ったので取っている。くらいの説明がちょうどいいのかな。「人間実践論I」「認識人間学I」「自己存在論I」など
(5)教職
まぁべつにこんなことわざわざ言う必要もないけど、ライフハックとして教職がギリギリのギリ視野にある以上アキコマに教職をブチ込んでいるというだけの話でしかない。「教育心理学I」「道徳教育論」とか。

授業を受けてみて

ここからは授業をうけてみた感想をたらたら述べる。

金1 確率論基礎

初回はオンライン受講で、2回目は対面で受けた。
正直、かなり難しい。先生自身がとくに喋りが上手とかではないのでかなり難しい。確率論って、「ルベーグ積分」「測度論」とかいう(知らなくていい)そこそこ応用概念をきちんとやってからするものらしくて、理学部専門科目の、基礎ではない「確率論」も4回生配当なくらい。それを2回生向けに、測度論を使わずに説明しなければいけないというのだから、まぁそこで難しくなるのはやむをえないのかもしれない……。
にしても、測度論についての匂わせや仄めかしが多いのがちょっとやりにくさを感じてしまう。その分、きちんと予習復習をがんばろうと思う。

金2 基礎演習:社会学I

初回はオンライン受講、2回目は対面で受講。
先生は初回授業でかなり「脅す」タイプの先生で、それが授業の質を上げるのにうまくはたらくのだろうなと思った。つまり、初回授業で「この授業は簡単に単位が取れるものではありませんよ」という話をするわけだが、実際に2回目に来てみるとゆったりした雰囲気で、自分の発表する回以外はかなりリラックスして受講できそうな様子で楽しみ。
半期に1回の発表が必要で、自分の発表を題材として90分の授業をするのだからかなり不安だけれど、ちょうどよい論文が見つかればなんとかなるのではなかろうか……。親しくしている友人が履修しているのでそういう意味でも楽しみ。

金3 環境と法

実は金曜日のヤバさは尋常じゃない。授業の形式からして、そもそも予習復習を要する科目が3つ、予習復習がないとついていけなさそうな科目が2つのフルコマ……。
しかし環境と法は素晴らしい。昨年コロナの影響で聴講できなくなってしまって、ずっと受講したいと思っていた🐰先生の授業をここで履修。環境問題に関しては以前から関心があったのでちょうどいいと思って履修した。
授業の形式は、先生が板書→先生が板書の解説→質問のために挙手した生徒に早い順に番号をつける→番号順に先生が回答、というスタイル。なんでも海外の大学院で学んだスタイルなんだとか。先生の秒速の回答もさることながら、視野の広さ、時折はさむユーモア、高尚そうに見えて身近に感じられるというこのバランスがなんともいえない。授業後に質問に行っても真摯に回答して、どんなに細かい質問や確認的な質問でも楽しそうに回答してくれる。最高。この先生の授業は全部取りたい。

金4 自己存在論I

弊学部イチの変人といわれる哲学の先生の授業。理解できない内容が並ぶのかと思ったが、割と細かい事項まで丁寧に説明してくださる。挙動、言動がお茶目。ただ、わりとちゃんと哲学してるというか、自分がわかっているのかわかっていないのかもわからないんだよね。

金5 基礎演習:現代思想と精神分析

前回は欠席、今回は休講ということで、ね。なにもわからない。
予習課題として最近話題の千葉雅也の『現代思想入門』が上がっていて読み進めているのだけれど、分かりやすいくてよい。(ただ、もう少し重たい方がよかったのかもしれないというのが率直な感想。)

月2 線形代数学A(講義)

まぁふつうに線形。初回で集合と写像をまるまる1時間使ったのがかなり有難かった。全射・単射についてもちゃんととらえられるようになった。
教職に必修で、社会をあきらめたから数学かなというかんじで、昨年は履修していなかったので時間割が合ったというのと後述の理由から、農学部の1回生に交じって履修している。

月3 集合と位相

弊学部でも「数学ガチ勢」か「教職勢」しか履修しないとされる(というかそれ以外に履修する理由がない)理学部開講科目。微積・線形の穴を埋める形で数学の基礎的な部分を学ぶ科目。
昨年度まではBOZEと呼ばれる先生が担当していたらしいのだけど、今期は違うらしい。ゆるふわ。連続で開講されている演習も履修を推奨されていたけど、裏の講義が魅力的だったのでそれは理学部の友人に託すことにした。数学の基礎的な部分なのでわりと期待している。

月4 人間実践論I

主にメルロ=ポンティについてやるらしい。倫理学というか、現象学みたいなことをするらしい。よくわかっていない。先生の話し方が結構好きだったりする。概説書を買ってしまったのでがんばる。

月5 基礎演習:経済思想

これはかなりよい。先生のとまらないしゃべりがすごい。それから、かなり現在の自身の問題関心(文明論的方面)と先生の問題関心に似通ったものを感じて面白かった。先生が授業中に「この人の名前聞いたことあるひと?」と挙手を求めたときに、「毎回のように自分は手を挙げている」という事実に、悦に入っている。(きもい)
個人的ハイライトは扱う文献が大澤真幸の『経済の起源』だったこと。いや社会学者やーんという。彼の著作を読みたいと思っていて、(順番に読みたいというのはあったんだけど)ここで読めるのはかなり光栄。楽しみな授業ランキングトップ3に入る。

もうね、つかれちゃった。やめたくなってきたよ……。まだ半分ちょっとだよ……。

火2 数理構造論A

母校の先生のボスにして、去年私を数学堕ちさせた元凶の先生の講義。フラクタルや力学系についての話をするからかなり発展的にはなるんだけど、隔年開講だから4回生で取るか2回生で取るかの迷いどころで、2回生でも大丈夫と言う話だったので履修。はじめは実数の厳密な定義から始まるいつものアレ。1回生の最初よりは何をやっているのかがわかってとてもよい。

火3 農業経済論

火曜、もともと5限を入れようと思っていて、そのためにいろいろ組んでいたんだけどさすがに週4で5限はきついだろうということで火5をあきらめたはいいものの、火2だけだと絶対サボる、ということで経済学部の授業を入れてみた。正直、ほかの科目からはかなり外れる。先生はなんかいい感じの雰囲気の人だったので楽しみだけど、ポータルサイトに入れてくれないのがきつすぎる。

火4 教育心理学I

教職はもれなく楽単なのだとおもっていたけど、そうではないらしい……?
軽率に切る科目として考えているんだけど、どうせ火3までいったら受講してしまうだろうからちゃんと単位も取ろうと思う。ただ、点数は気にしない。

水1 社会心理学

ぐるぐるダイナミックス。卒論の指導教員になる説が濃厚な先生なので、受講。方向性としては興味にかなりハマっていたので、試験100%の恐怖を除けばなんとか楽しめそう。昨年度取っていた授業に比べて話すべき内容・方向性が決まっているので、昨年度の「何言ってんのかわからん」感はそこまでなくて安心した。

水2 道徳教育論

教職。正直わからん。道徳に批判的な先生。おもろいタイプの先生だけど、うーん、なんかすごく違和感を感じてしまった。

水3 社会経済システム論IA

わりととることをおすすめされる授業で期待値は高かった。実際、かなりいい話は聞けたんだけど、方向性が微妙に違うなという印象。どうしてもsbymとマブダチのkrmyちゃんとの対比をしてしまうんだけど、このkrmyちゃんのゴリゴリ思想だけで進めていく感じとはちょっと違う印象で私としてはkrmyちゃんの方が好きだと思った。

水4 線形代数学A(演義)

ハーバード演義。理学部で代々話題となっている激ムズ演義担当教員らしく、ハーバードを通ったことがあることからハーバードと呼ばれている。演義の問題の難易度調整がバグっていて(常に高い)、授業もかなり時間オーバーする。
演義の問題はそこそこ難しい。初回は「言いたいことはわかるがどう示せばいいかわからない」ものが多かったので、だいたい「キツネにつままれたような顔」をしていた。書けないものは仕方ない。
昨年これを切り抜けた友人に、「あんた線形Aとってなかったよな、ハーバード今年線形するらしいから取ったら?」と言われ、まぁ取るしかねぇか、というかんじで履修。
昨年これを切り抜けた友人に初回演義の問題を見せたところ、曰く、「やっと難易度調整できるようになってきたみたいやな」。んなわけあるかい笑

水5 ILASセミナー:コミュニケーションデザイン

名前に惹かれ、枠が空いていたので2回生にも関わらず履修。(ただこれは聴講にする)
やってることはすごくいいし、著書も見たことあるやつだったから興味はあるのだけれど、かなりテクニカルな感じがしてちょっとウッというか、違和感を隠せなかった。ごめんなさい。

やっとこさ最終日

木2 認識人間学I

初回休講!残念!
分析哲学らしくて、ようわからんけど楽しみにしてます!

木3 線形代数学続論I ベクトル解析

わからんけど、数学科目の中でなんだかんだ一番惹かれた科目かもしれない。先生が高校のときの国語の先生に似ていて(雰囲気、話のスピード感など)、それがいいなと思った。かなり物理寄りではあるんだけど、完全に微積Bの発展形でわりと期待値が上がった。ただ、ちょうどいい教科書がない。

さいごに

今期はかなりヤバそう。数学と、予習を必要とする科目の出来しだい。
数学科目が単位がくるかどうか心配なんだけど、なんとか頑張りたい。

今期で私は成長するんだ!という強いマインドをもって取り組んでいこうと思う。
つたない文章を読んでいただいてありがとうございました。

これで4000字ということは「つかれた」とか「物語」とかの6000字はマジで自分語りのプロ過ぎてすげぇなってなるな笑

今度こそ、ありがとうございました。またの機会に。

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