バイタスさんのクラウドファンディングについて、本当は言いたくないけど、聞いてほしい話

いつもお世話になっているバイタスさんが新型コロナウィルスの影響で、4月、5月の中止になったライブのキャンセル料を補填する為にクラウドファンディングをはじめて頂いた件です。

少し長くなります。お暇でしたら読んで頂ければ幸いです。

以下、個人的な思いを書かせていただきます。こういう時の内容はいつ書いてても、読んでいても、楽しいものではありませんね。
心情としてはどんな時もふざけ倒したいのですが。

前にもnoteの記事で書かせていただきましたが、このクラウドファンディングは、本来ならば、キャンセル料はイベンター側が支払わなければならないものです。主催者自身がクラウドファンディングなりなんなりして、補填をしキャンセル料を支払うべき所を、バイタスさん側の優しさで始めてくれたものです。

ですが、会場側のバイタスさんが悪者であるかのような意見がネット上で見られ、なぜか叩かれています。

ここまで叩かれるのは何故でしょうか?

バイタスさんはキャンセル料の支払いも待ってくれています。
私は滞るのが嫌だったので、こんな時期に外出して本当に申し訳ないとは思いますが、キャンセル料を支払いに行っていました。
行く度にバイタスグループのスタッフの皆さんは、沈痛な面持ちで、精神的に凄く疲弊しているようでした。
ライブのキャンセル料の支払いを、待っている為に、バイタスさん側も収入がありません。しかし、家賃は払わないといけない状況で、資金面のやりくりが大変そうです。
勿論、こんな状況ですので、皆が皆、多かれ少なかれ大変ではありますが。

こちらの事を良かれと思い、動いて頂いたというのに。

確かにリターンが思ったものじゃなかったかもしれません。しかし、会場の立場として、芸人さんに何かしてもらうということは出来ませんし、バイタスさん主催のライブ以外に、口出しするのも難しいと思います。「クラウドファンディングのリターンだからオファーしました」と言うのも、何だか失礼な気がします。
直接団体に支援金を払えばいいという意見もあるでしょうが、事務所主催のライブのキャンセル料を事務所に使ってくださいと直接お金を渡すというのは、中々出来ないことだと思います。
バイタスさんでは色々な事務所主催のライブも行われています。
「事務所だからそんなにダメージはないはずだから良いだろう。」と思うかもしれません。しかし、大手事務所にとっても痛手に変わりはありません。
今回の事で、赤字が出てしまった為に、事務所のライブに対する規模縮小の動きが出てしまったらどうでしょう?
マネージャーさんやスタッフさんはそうでは無いかもしれませんが、事務所の上の方はどうでしょう?
これは杞憂でしょうか?

これらのしがらみの中で、バイタスさんが出来る限りの手を尽くして頂いたのだと思います。
しかし、それでも現状、叩かれてしまう始末。
ただ、バイタスさんはそういった意見をも真摯に受け止め、今回、クラウドファンディングが達成しなくても全額返金に踏み出しました。

これは逆に『ライブ制作まによん存続の危機』です。

何故なら、このクラウドファンディングが上手くいかなければ確実に会場が無くなります。
以前に私は、今、借金をしてキャンセル料を払っていると書きましたが、私の借金なんて頑張ればどうにかなります。
ただ、会場を存続させるのは、私一人の力ではどうにも出来ません。
確かに他の会場にも私はお世話になっていますが、バイタスグループの劇場は、立地、キャパ、使いやすさ、日程の借りやすさ、オールナイトライブのやり易さ、運動会のしやすさ等は、本当に助かるものがあります。

無理をして欲しくはないのですが、お客様も芸人さんも、どうかお願いです。
少しでも良いのでご協力頂けないでしょうか?

勿論私自身も出来る限り頑張ります。

ここまで言うと、「お前はバイタスの何なんだ、癒着してるのか?」と思われるかも知れませんが、そういう事はありません。ただ勝手にやっているだけです。なぜなら、劇場が無くなることが困るからです。私を叩くのは自由です。どうぞご自由に。

勿論バイタスさん以外の会場にもお世話になっているので、他の劇場にも出来る限りの支援をしたいです。私自身の支援なんて本当に微々たるものですが。

また劇場でお笑いがしたい。
ただそれだけです。

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