顔占い4 金銭運は鼻、ほお、額、アゴのバランスで運勢を判断します(五嶽朝歸 今世錢財自旺)中国古典「神異賦」の私流アレンジ解釈

顔占い・人相占いは中国語の原典で(神異賦{しんいふ})と呼ばれるものがあるのですが、
それを日本語に訳して、顔占いを学んだ私が現代人の感覚で内容をアレンジしたものを書いています。
人相術の古典の現代的な解説です。


(4五嶽朝歸《ごがくがちょうきするのは》 今世錢財自旺《こんぜのせんざいはおのずからおうずる》)

「中国の五山が本来あるべきところに有り

 その生来の素晴らしさを発揮すれば

 この世での金銭や財産は自然に増えていきます」


五嶽(ゴガク)とは、中国の有名な五つの山のことなのですが

それを人間の顔に置き換えて、鼻、左右のほお、額、アゴ、の五か所の

顔の前方に向かって出ている出っ張り部分をを山(岳、嶽《がく》)に例えて

述べている表現です。


朝歸(チョウキ)とは、朝歸という熟語はみつからなかったのですが

字の前後を入れ換えて歸朝(キチョウ)という熟語がありまして、

その意味の中に「朝廷や王朝に属する」とか「朝廷や国に戻る」という意味があります。

私はそれを顔占いの意味として解釈する場合には

「本来持っている能力や才能を自然に発揮して、それが社会に認められて

社会的に高い地位に昇ることができる」と解釈しました。

なのでこの詩句の場合は、鼻、左右のほお、額、アゴ、が

「本来あるべき姿と形をして整っており、本来あるべき所にあれば」と

解釈することができます。


今世(コンセ、コンゼ)とは、「いまのこの世、この世界」の事です、現世です。


錢財(センザイ)とは、「銭と財産とか宝物」の事です

あるいは金銭のことを指しています。


自(ジ)とは、ここでは「おのずから」とか、「自然に」と取ります


旺(オウ)とは、「勢いがあり激しくさかんなさま」を現します。



それではこの詩句の解説をしていきます


顔占いとして顔を観る時に、鼻、左右のほお、額、アゴ、の組み合わせとバランスを

中心に顔を観ていく重要な見方があります


まず最初に顔の中心にある鼻を一番高い山(嶽、岳《がく》)と観て

左右の頬骨の出っ張りも山(岳)と観まして

額も顔の出っ張りと観て山(岳)と観て

下アゴも出っ張りと観て山(岳)と観ます


これらを顔に五つの山(嶽、岳)があると見立てて

「 五岳(ごがく) 」と言うそうです。


これらの山岳(出っ張りの部位)が、「朝歸《ちょうき》」しているのです、

それは「本来あるべき姿と形をして整い、あるべき所にある」

という意味になります。


もっとわかりやすい表現で説明いたしますと

いま説明したすべての顔のパーツがお互いにバランスが取れていて

変な偏りが無くて、どこかがへこんででいることも無くて

その部位の皮膚の色も明るい色をしていて、良いツヤがあって

傷もホクロもシミも無くてキレイな状態であるのならば


その顔をした人は一生涯にわたって財運がとても強くて恵まれており

自然にお金や財産が増えていくような運勢があります。


また自分で積極的にお金を稼いでいくことのできる能力の高い優秀な人である

という暗示があります。(今世錢財自旺《こんぜのせんざいはおのずからおうず》)


この人は生まれたときから財運に恵まれているので

生まれた実家も財運の強い裕福な家柄の生まれである場合が多いのです

そして人格がしっかりとした人でもある暗示があります。


この五岳の見方はとても重要な基本です

前回の詩句(3三停平等《さんていのびょうどうは》 一生衣祿無虧《いっしょうのいろくにかけることなし》)で説明した三停の判断の仕方と

今回説明した五岳の判断の仕方は

両方共に顔占いにおける大切な基本的な判断の仕方になります。


この二つの見方で顔占いの大まかな判断ができてしまうのです。

ですのでこれは重要な顔占いの基本の知識と技法になります。



五嶽   中国の五山を転じて鼻、左右のほお、額、アゴの事

朝歸   朝廷、王朝に属すること

今世   いまのこの世、のこと

錢財   ゼニと財産

自    自然に

旺    勢いが盛んなさま

(4五嶽朝歸《ごがくがちょうきするのは》 今世錢財自旺《こんぜのせんざいはおのずからおうず》)

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