この売上で? と自分につっこみながら合同会社を作る話 その13

連載第13話 初めての帳簿付け

登記に関わる手続きがひと段落したところで、次に立ちはだかる壁は帳簿の付け方でした。
一応個人事業主としてずっと確定申告をしていたものの、青色申告の何たるかも知らなかった身としては、法人用の帳簿はそもそもどうやって付けて良いかわからなあったのです。
そんな折、絶妙のタイミングでfreeeさんから連絡があったのです。
会社を作るまでは「会社設立freee」というプロダクトにお世話になっていたのですが、今度からは「会計freee」というプロダクトにお世話になります。これは有料なのですが、シンプル版だと月額1980円、しかも一ヶ月無料です。それほどお金の出入りが頻繁な業種ではないので、こちらを選びました。
すると、ほどなく連絡を受けました。初めて利用する人に電話サポートをしたい、と。メールやチャットではなく電話です。いろいろ聴きたいことがある身としては、願ったり叶ったりでした。

で、電話で受けたサポートは、まさに痒いところに手が届くようでした。
「いま見ているブラウザページの『取引』の項目をクリックしていただけますか? そこに『取引一覧』という項目があるので、そこの『開業費』のところに、設立までに掛かった金額を……」といった感じで、本当にズブの素人でもわかるように教えてくれるのです。生活費から運転資金を持ち出して口座に入金したときの項目が「役員借り入れ」と呼ぶのだと、初めて知りました。ちなみにこれは後で役員つまり自分に戻すべきお金なんだそうです。
法人口座があればそれに紐付けして自動で入力することもできるそうなのですが、それはこれからなので、取り敢えずは手入力。30分電話でつきっきりで教えてもらって、全くどうやっていいかわからなかった帳簿付けが、兎にも角にも記帳できるようになりました。まだまだ怪しいところはありますが。

このことがあってから、生活の習慣の一部に変化がありました。
これまでも日々のレシートは消耗品その他項目ごとに分けてメモしていたのですが、法人登記日以降のそれは、法人に関するもののみ日々ブラウザを立ち上げて記帳するようになったのです。例えば電車で移動するときにSuicaへチャージするときも、仕事がらみのものだけを経費として付けるようになりました。

電話サポートは申し込みから二ヶ月以内に三回無料で受けられるのですが、次は法人口座を作り終えて、そこのインターネットバンキングを2,3度利用したあたりを目処にしてください、と言われています。
法人口座の申請は先日してきましたので、次回はそのことについて書こうと思います。


(続く)

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