この売上で? と自分につっこみながら合同会社を作る話 その9

連載第9話 なにから準備して、いくら掛けるか

さて、「腹を据えた」で終わった前回。今回はいよいよ実際作業編。

株式会社に比べて格段に手続きが簡素とはいえ、合同会社設立にもそれなりに多くの書類が必要です。
でも、なにから揃えるか? その優先度は? ……うーむわからん。

でも、せっかくマニュアル本を買ったのです。できればこれを活かしたい。

以前読んだ堀江貴文さんの初期の本に「会社を作るのは簡単です。会社の作り方という本を買ってきて、その通りにすればいいのです」という一文がありましたが、そんなものかもしれません。余計なことを考えず、定められた手続きを順番通りに粛々とやれば良いだけの話、ということなのでしょう。というわけで、とにかくマニュアル本の頭から順番に実践していくことになりました。
とはいえ、心得とか起業の意義といった精神論的なページも多かったのですが、実践的なものを抜き出すと、合同会社を作るには次の順番でやれば良いのだとわかりました。

1.事業内容を決める 
2.屋号を決める
3.個人の印鑑登録証を市役所で取る
4.定款を決める
5.資本金を振り込む
6.必要書類を法務局へ提出する

本にはそれぞれの書類の見本もありましたし、法務局のサイトから必要書類の雛形もダウンロードできるともありました。実際、必要なものはそこから自分であらかたダウンロードしてみました。
しかしながら、それを自分用にカスタマイズして出力することは、結局なかったのです。
理由は後日書きます。

ちなみに書類以外にも絶対に必要となるのが、会社代表印。銀行印と角印(認め印)の3点セットで一万円以上と聞いていたのですが、銀行にはそんなに行かないだろうし角印を押す機会もそんなにないだろうからと、Amazonで一本買いしました。950円でした。

さてこの6項目、僕の場合ですと

1.2.これは元々個人事業をしていたので、迷う必要はありませんでした。

3.これは、市役所に印鑑登録をしていれば、わざわざ窓口に行かなくても、マイナンバーカードを使ってコンビニの情報端末から取り出すことができます。
……と聞いていたので試してみたのですが、あれ? おかしいぞ。
結局市役所に行って確かめたところ、そもそも印鑑登録をしていないことがわかりました。実印を持っていっていたので、その場で登録から証明書発行となりました。

4.これも個人事業をしていれば簡単に書けると思ったのですが、改めて自分のやっていることを見直し、将来もそれに取り組むかを真剣に再考することになりました。いいきっかけになったと思います。
いつか始めるかもしれない事業があれば取り敢えず入れておけ、という本のアドバイスに従って風俗特殊営業の項目も入れておいたのですが、それがあると法人口座が作りにくいと聞き、割愛しました。

5.間違えやすいのですが、生活費を入れている口座から事業用に使う口座へ、つまり「自分から自分へ」振り込む必要があるので注意です。代表社員である自分の名前が振込み欄にきっちりあることが大切だ、ということです。

6.これは、書類を揃えた時点で、近日提出しに行きます。
実は先日、地元の法務局まで下見に行きました。その際、
・受付は予約制だが、書類の確認をせずただ受け取るだけならばアポなしでも受理する
・登記日は法務局が受け取った日になるので、必ず設立予定日に来局しなければならない

ことを確認しました。

さて、準備は確実に進んでいます。
次回は登記日前夜、という内容でお送りします。


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