KAGERO II retake - KAGERO

祝!KAGERO15周年!!(2回目)

KAGEROワンマン企画に、またしても行って来ました。メンバーにとっては準備や稽古等、とにかく大変だと思われますが、ファンとしては毎月、最高の時間と場所でKAGEROのワンマンを満喫できるのは幸せでしかないです。
今回はKAGERO II(以下2)縛りのライヴでした。

現時点でのKAGEROナンバリングタイトルは6作ありますが、2は一番暗い感じがして、あまり聴き込んでいないアルバムでした。
ライヴのMCでも触れられていましたが、2の製作中はかなり混沌としていた様子。
僕はその当時を、音源でしか知ることができません。ですが今回、バンドが改めて2と向き合った結果生まれたライヴは相変わらず迫力満点で、今のKAGEROの方がはるかにカッコいいんだろうなと思わせるのに十分の説得力を持っていました。

さて、同時にリリースされた2のretake盤ですが、楽曲的にはリメイクというよりもアップデート寄りな印象で、むしろ全体的にコンパクトになっています。これがまた凄く良いです。
サウンドについて、誤解を恐れずに言うと、ここ最近のKAGERO作品をMIXされていた大津さん不在による穴を大きく感じました。大津さんのMIXされたKAGEROサウンドに慣れてしまっていたのでしょう。各パートの音がフラットで、しかも丸まって聴こえてしまい、最初は違和感の連続でした。

一曲目はCHEMICAL ONE。こちらはZEROで一度、今回で二度目の再録です。今作の三曲の中では、元からパンク寄りの楽曲ですが、曲のテンポはライヴを意識しているのか、原曲より早い印象です。原曲やZERO版と比べ、2:35辺りからの、ガチャガチャとしたヘヴィパートは、かなりスッキリした印象になりました。

2曲目のSNAKE PITは、リメイク感が強めです。原曲とはそもそもイントロが全く異なり、叩きつけられるピアノからストレートに始まります。冒頭から気怠くうねっている原曲の感じも好きでしたが、スマートに再構築された今作も好きです。かなりあっさりめになりましたが、曲を通してずっとベースが蜷局を巻いてる感じには、こってりさがまだ残っています。

3曲目のHUMAN WRENCH。KAGERO IVの冊子によると、曲の元ネタはサックスのるっぱさん…?ライヴでも、ソロパートでブチ暴れていたのがめちゃくちゃ格好良かったです。前2曲と比べても非常にキャッチーで、ダンサブルな曲です。原曲では超エロい雰囲気な横ノリ曲なのに対し、今作では思わず飛び跳ねたくなる縦ノリ曲に生まれ変わりました。

MIXが変わり、勢いはやライヴ感は薄くなりましたが、その分KAGEROの持つ繊細さが析出した作品です。全体的に音が引っ込んだ印象がありますが、その分、各パートの音の分離は非常に良好です。
元々の音源としての音量がやや低く感じたので、iTunes側で元々の音量を+10%くらい高めに設定しています。するとあら不思議。他のKAGERO作品と同じくらいの聞こえ方になります(音量やイヤホンなどの環境に左右されるので、あくまでも目安)。

次回はKAGERO III縛りワンマン。
僕はこのアルバムに収録されているGASという曲のPVを見て、KAGEROを知りました。
世の中にはこんなにカッコいいことをやる人がいるだなぁと思ったのを今でも覚えています。
そんなわけで、個人的に非常に思い入れのあるアルバムなので、なんとか無事開催されて欲しい!
今回のイベントの性質上、回を重ねるごとに最近のKAGEROになっていくので、どこまでretake盤が出るのか気になります。
今度も出ます…よね…?

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