KAGERO retake - KAGERO

祝!KAGERO15周年!

15周年を記念して、2020年の1月から7月までの毎月、各アルバム縛りのワンマンイベントが開催決定しています。今日はその一発目、約10年前の2009年にリリースされたKAGERO I(以下I)縛りのライヴでした。
ライヴは言わずもがな、やっぱり最高最強でした。久しぶりのKAGEROでしたが、もうキレッキレで痺れる格好良さ。それをワンマンで浴びられる幸せ。音源を聴いて予習して行きましたが、相変わらずのアレンジっぷりに口元が緩む緩む。ニヤニヤしっぱなしの怪しいやつがいたら多分それは僕です。

そしてIの中から3曲を2020年版にアップデート・retakeしたライヴ会場限定のシングルがリリースされました。
いずれは通販でも解禁される、と思います。
ライヴで聴いた後、物販で買って、帰ってからPCに取り込むわけですが、記憶の新しいうちにちゃんと聴きなおせるのが良いですね。

1曲目はSPIT FIRE。リテイク版で5:22って、原曲より40秒近く長いんですけど…!聴いててわかる。もはやこれ別曲です。retakeってよりremakeです。コーラス直前でキメ連発!からの、コーラスでがっつり転調!終わってまたキメ連発。原曲は割と大人しい印象のJAZZサウンドでしたが、今作でサビが異次元なガチャガチャやりたい放題のパンクへと昇華しました。最高です。ラストコーラスのヘドバン必至な半分刻みも大好物です。

2曲目、DEATHVALLEY HIPPY DUCKはKAGERO ZEROで一度再録されているので、今作で2度目。原曲もZERO版もKAGERO印のJAZZパンクなんだけど、こちらも30秒近くも長くなりました。再録回数が多いので、進化の過程を理解しやすいです。I版ではサックスが楽曲の主役。ZERO版はベースとドラムの音圧がアップし、ピアノは控えめ。そして本作。ベースのひずみ具合は過去イチ。ピアノの音量も上がり、4人それぞれが高次元でバチバチに火花を散らしていて、文字通り、最新のKAGEROにアップデートされています。

最後はBAD HONEY。個人的に、これとCHELSEAがIの中ではめちゃくちゃ好きです。さてこの曲、原曲ではコーラスとヴァースの緩急がキツめについていて、ドラムがロール連発でかなり暴れていますが、今作ではテンポを抑えて、3曲のなかでは一番聴かせる曲に仕上がっています。原曲のやんちゃさ爆発のハネまくりな感じは弱くなりましたが、その分シックでアダルトな曲にrebuildされています。

今作は単にアップデート、retakeというより、remakeやrebuildといったほうが適切ではないでしょうか。
過去音源をお持ちの方は是非聞き比べてみてください。Baの白水さんは、ライヴのMCで「この10年で変わった気がしない」とおっしゃってましたが、本作を聴いたらそんなことはないと感じるはずです。IIIからKAGEROを知った僕ですら、そう思うのです。古くから知っている方、ライヴに行きまくってる方は尚更そう思われるに違いありません。

次は2月にKAGERO II縛りのワンマンがあります。もちろん行きます。
初めて手売りのチケットを買いました。
今度もretake盤、出ます…よね?(ROYAL KLOVER CLUBを…是非…!)

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