水頭症その後(神経内科)

#iNPH
一年前より進行する歩行障害,前頭葉兆候,尿失禁にて精査目的に入院.
頭部MRIでのDESH所見,EVANSindex0.33, BVR0.71<1 
脳血流SPECTでの高位円蓋部血流低下CAPPAH SIgh認め,Tapテストにて歩行(3m up and go)と前頭葉兆候(TMT-A,B/MMSE/HDS-R/FAB)の著名な改善を認めたためNPHと診断.
昼夜変動と進行の速さから悪性疾患の除外のため造影CTと頭部MRI試行したが明らかな悪性所見は認めなかった.
髄液検査結果まち,

前頭葉兆候改善認めるもののアパシーな態度は健在しており,昼夜変動も依然残り,取り繕いも目立つ.
NPHが改善しAD症状が前面に出てきている印象である.昼夜リズム整え,日中覚醒を確実にする.
修飾を回避するため,Tapテスト1週間評価を終えてからドネペジルなどで対処し,意欲など改善を目指す.シャント手術をするかどうかはその後本人と家族と相談.

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