見出し画像

本来の仕事忘れてる?

私の友人の話をする。勿論この話は実話だが友人等のプライバシー保護の為場所等は伏せておく。

友人の事はひー氏としておこう。
ひー氏は仕事の関係で住んでいる町の近くに泊まり込み出張をしていた。週末には自宅のある町に戻ってくるのだが、泊まり込み最終日の金曜日、いつも泊まっている民宿が手違いでこの日だけ泊まれなくなった。
近くの温泉ホテルの部屋が空いていたため出張を依頼した会社が手配をしてくれた。
ひー氏を含め数人出張で来た職場の同僚も一緒に宿泊(部屋は別々)
そこに泊まって翌日夜に自宅に帰宅したが変に寒気がすると連絡が来た。
風邪かと思い2日ほど自宅で寝ていたが熱は下がらない。某感染症かと疑い市販の検査キットで検査するも陰性。熱は下がらず私は『病院に行きなさい、ただ突然行くのではなくまず電話してから』とアドバイスした。
ひー氏はPCR検査してくれる病院を探し電話で事情を説明、PCR検査をして診察もしてくれるとのことで病院へ。検査は2日後に判るらしく診察してもらうと某感染症による肺炎だと診察され総合病院に行くよう紹介状を持たされた。
総合病院に行きかなり待たされた挙句、入院の可能性も視野にここでも入院に備えPCR検査を受ける。やっと診察して貰えることに。しかしここで意外なことを告げられる。某感染症による肺炎ではないと。しかもPCR検査は陰性。え?某感染症ではない?
更に色々と検査され医者から『最近温泉に行きましたか?』この言葉で高熱の原因がはっきりした。ひー氏は先日出張先のホテルで温泉に入った。
高熱の犯人はレジオネラ菌による肺炎。本来即入院なのだが、ひー氏は身体も大きい上に体力も人並み以上にある。通常肺炎になると息がすぐに切れるらしいがその様子もなく顔色も良い。なのでひー氏の体力に任せて点滴を受けたら今夜は様子を見ましょう、と入院はせず帰宅。病院で受けた点滴と処方薬のお陰で熱も徐々に下がって平熱に。
病院側は宿泊先の温泉でレジオネラ菌に感染したということで管轄の保健所に温泉の調査依頼等を送ったとの事。もしこの温泉からレジオネラ菌が検出された場合、労災認定で病院代とかも補償されると。
高熱で仕事を休んだ分の給料も傷病手当金から出ると会社等から説明を受け安心。

肺炎の方は少し影は残るものの入院するほどではないと判断、それでも後になって立ちくらみの症状が出てきたのでそれは誤診をした病院で引き続き見てもらうようにと言われ総合病院での治療は終わり。

なかなか保健所から連絡等も来ない。色んな手続きもありひー氏が管轄の保健所に連絡するととんでもないことを言われたと。
調査には行ってない。
理由はレジオネラ菌に感染して通常潜伏期間が2日から10日ほど。今回のように感染して翌日に症状が出るという例はない、他に症状を訴えている人はいないためそれで調査に行った場合調査先のホテルから営業妨害と訴えられる恐れがあるため調査をしないという判断をしたと。それにレジオネラ菌はその辺に存在している菌で普通に感染してもおかしくないと説明。
おかしくないか?某感染症対応で忙しいのは分かるがそれはあまりにも職の怠惰だろうよと。それでも調査に入るのがあんた達の仕事だろうよ、何のための保健所だよ!と言いたかった。
ひー氏は泣き寝入り状態。
ひー氏は温泉以外に心当たりのある場所には一切しておらず行っていない。仕事場と宿泊先の往復だけだ。

行政苦情で問い合わせを該当保健所管轄の窓口に言ってはどうだ?とアドバイスしたが苦情は聞くだけで実質的には改善する木はなさそうだとひー氏。

全ての保健所の人がこういう腐った対応するわけではないと思うが今回の友人の話を聞きひどすぎる対応だと思った。

記事購入及びサポートは少額の時は主の仕事の合間のコーヒー代、金額が多い場合進学している子どもたちの学費等に使わせていだきますm(_ _)m