#18 ホテル暮らしの日記:湿り気

なんかムカムカするので一応吐き出してみる。

私はかねてよりくすぶった状態が続いている。というより、くすぶってさえいない。くすぶっているのなら、火がついているだけいい。

私には火がついていない、火をつけたいのにつかないのだ。いくら擦っても火さえ出ない出来損ないのマッチは、早く燃え盛って、刹那的でいいからその役目を果たしたいと願っている。

だがしかし、自分に何ができるのかも、何がしたいのかも訳が分からん。
楽しいことはある。一人で旅に行くのも好きだ。だが何かから目をそらしているような、背を向けているような気持ちの悪い感覚がある。多分自己評価が阿保みたいに高いんだ、偉業を達成できる強烈なものを持っているんだろうと勘違いしているから、こんな苦しみに遭遇するハメになる。

とにかく体の中にあるエネルギーを吐き出さないといけない。それが溜まるとどんどん腐っていく。ただ、興味がある分野にしかエネルギーは流れていかない。
なんだか球体の容器に溜まった水のような感じだ。その球体には一か所にしか穴が開いていなくて、興味がある特定の方向に傾けない限り水は流れ出ていかない。興味のない方向に水を流そうとしても、無論、穴は反対側にしか開いていないので、むしろ水は溜まっていくばかり。

なんかできることはないのか。体力が有り余っているのに方向が定まらないのが苦痛すぎる。腹が立つ。外交的な活動はうまくいかねえし、内向的な活動は物足りない。どうにかしなきゃまずいんだが、どうにも頭が働かん。

何かしよう、何でもいいから何かしよう。


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