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ダンゴムシには現状を打破する力がある。
先日、NHKで放送されていた「又吉直樹のヘウレーカ!」にて、面白い情報を見つけたのでまとめます。
テーマは、「ダンゴムシに心はあるのか」というもの。
今回、ここに関しては議論しませんが、その中に出てきた「交替性転向反応」と、「無限地獄に迷い込んだダンゴムシの行動」が気になったので記事にしました。
交替性転向反応とは
ダンゴムシは正面に障害物がある場合、左右いずれかに進路を変えます。そしてその障害物が無くなった時点で、先ほどとは逆方向に進路を変えます。
これを「交替性転向反応」といいます。
原理としてはとても機械的で、片方の足の動きが活発になったので、それを埋め合わせる形で逆足を活発に動作させて、両足の運動量のバランスをとるのだといいます。たまに、「片方の腕が痒くなったのでかいたら、もう片方も一応かいちゃう」みたいな人がいますが、多分ダンゴムシなのでしょう。
この機能によって、ダンゴムシは障害物をさけてより遠くに移動できることが可能となり、捕食者からの逃走や食糧の索敵が容易になるとのこと。
障害物を上って避けることはしないのですが、その理由として、ダンゴムシは湿った環境下でしか生命を維持することができず、太陽光に晒される危険を回避するためだと説明がありました。
無限地獄に迷い込んだダンゴムシの行動
ダンゴムシを研究している信州大学学術研究院准教授の森山徹さんは、T字の回転する通路を2つ繋げ、それらを回転させることでダンゴムシをその仕掛け内に勾留する「無限地獄」を作り出し、同じ空間に留め続けた際のダンゴムシの行動に着目します。
30分ほどその仕掛けを回転させ続けると、ダンゴムシは驚きの行動に出るのです。
リスクを顧みず、壁をよじ登るダンゴムシ
ダンゴムシは、「無限地獄」の壁面をよじ登り、その仕掛けから遂に脱出しました。
私はしばらく、この映像の釘付けになっていました。感動したのです。
機械的に2択を選択することしかできなかったはずのダンゴムシが、「3択目」を自ら創り出し現状を打破する姿はいじらしくもあり、自らと重なる部分もあり、何気ない「キモチのワルいムシ」に、大いに学ぶこととなりました。
まとめ
最近は、グルグルと、なんとなく成長が目に見えて結果として感じられにくい状況が続いていて(コロナの影響もありますが)フラストレーションが溜まっていました。ですが、このダンゴムシの行動を見ていろいろ勇気づけられました。新しいことしよっと。
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