ケアの向こう側


看護職が直面する道徳的、倫理的矛盾について書かれた本。

一部抜粋↓

「看護は崇高な職業であるが、同時にしばしばひどくつらい仕事である。

病院では悪人ではなく善良な人がナイフを持ち、人を切り裂いている。

そこでは、善人が人が人に針を刺し、肛門や膣に指を入れ、尿道に管を入れ、赤ん坊の頭皮に針を指す。

また善人が泣き叫ぶ熱傷者の死んだ皮膚をはがし、初対面の人に服を脱ぐよう命令する。」


第一章の初めから、病院がいかに非日常であるかを医療者ではない社会学者のダニエルさんが著書している。


病院がいかに非日常であるかも分かる内容だが、それよりも考えさせられるのは、その非日常をいかに自分(看護師)が、「病院では当たり前のこと」として感じていたことに驚かれる。

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