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フルアコースティックギター4

しつこくいきます。前回、次回はRozeoのギターの話をするつもりでしたが、ちょっと地味過ぎるので、今日はGibson Super400の話をします。実物はこんな感じ。

ちょっと画像が暗いかな?Gibson最大のフルアコです。ボディサイズ18インチ、もう作ってませんが、世界で見てもレギュラーで生産されたモデルとしては最大のギターではないでしょうか。super400の名前の由来は1930年代の発売時の定価400usdに由来するそう。今のレートでは5~6万円ですが、毎年数%ずつ物価が上がり続けてきたアメリカでは90年前の400ドルは軽く今の1万ドルを超える価値であったらしいです。因みにこの個体は1996年製です。このくらいの時代のGibsonのフルアコはピックガードが交換されている個体が多いようですが、当時使用していたピックガードの材質がガスを発生させて、自身も周りの金属部品も腐食させてしまうという現象がよく発生したそうです。この個体もその影響で、ピックガードは交換され、ピックアップカバーは一部メッキが傷んでいます。前のオーナーが弾かずにケースに長くしまっていたものと思います。ピックアップ周りはこんな感じ。

この頃のGibsonは木目のきれいな材だけをナチュラルフィニッシュのギターにしたらいいのですが、この個体も裏のメイプルはきれいなフレイムが出ています。

しかし18インチボディー、2ピックアップの本機はとにかく重い。生音は大きなボディーの割にはあまり響かないなあというのが第一感でしたが、アンプに繋ぐとその印象は一変します。これぞJAZZGuitarという艷やかな音がします。ボディーがビンビン振動しています。やはりフルアコはアンプに繋いでなんぼです。特にGibsonの2ピックアップのフルアコは、生音を云々言っても意味がないと、私は思います。実際ライブでもお客はアンプを通した音しか聞かないわけですし(175を生で録音したジョーパス師匠の例はありますが)。ただし、このギターの弱点は重い、当たり前ながらでかいことでしょうか。正確に重量を測ったことはありませんが、ハードケースに入れてちょっと歩いて運ぶという気力は湧いてきません。ギターという楽器は取り回しが良さそうで、そうでもない中途半端な大きさです。特にアンプとセットになると車がないと運べません。楽器はともかくアンプはスタジオやライブハウス備付を使うという方が多いのではないでしょうか。いくら最近のジャズアンプはコンパクトで高性能(この話題もいつか触れます。)とは言ってもギターと、両方持って、動力なしで移動できるのは結構頑健な人のみでしょう。ということで、このsuper400。まだ外へ持ち出して弾いたことはありません。よってピックアップカバーのメッキ部分以外ほぼミントコンディションです。さあ、皆さん如何でしょう?って売物ではありません(笑)。では、持ち運びが楽なフルアコはないのか?そこで登場するのが今回取り上げる予定だったRozeoのギターです。次回乞うご期待。
SEE YOU SOON!

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