いつもそばにあるもの

新しい流行りのものもたくさん出てくる。
見た目にかわいくて映えるもの。
新機能がついて使いやすくなったもの。

そのほとんどは、その一瞬
人々の目に留まるが、
すぐに飽きられたり
それより映える商品に取って代わられ
1年後、いや、半年後には
『え?懐かしい!』ならまだマシで
『そんなの流行ったっけ???』と
話題にも上らないものになる。

売れなければ終売。

でも、その『商品』は
企画されて製造され、
誰かの目に留まってお店に『発注』され
(中にはゴリ押しされたものもあるかもだけど)
お客様の目にとまったものだ。

買ってもらえるかどうかはまたその次のステージ。

その商品が必要で、常に自分の手元に
置いておきたいものって
数ある商品の中でとても少ないし、
その『お気に入り』も
コスパを天秤にかけ
もっといい商品が出てきたら
あっという間に変えられてしまう。
ずっと側に置いておく変わらないものって
実はかなり少ない。
たくさんの人の5番ではなく
その人にとって『1番』になることが
手元に置いてもらえる唯一の方法だと思う。

話は変わって音楽番組を見ていると、
キラキラしたたくさんのアイドルが
何組も登場している。

どれも似たようなもので、
興味のない人からすると、
『え?これ日本人?海外の人???』という
レベルの話から始まり、
聞いたところで、
『ふーん。そうなんだ。』
と言った次の瞬間から忘れていく人の方が多い。

ドラマもシーズンごとに、
かわいい、かっこいい新しい役者が出てきて
話に引き込まれていく。

ドラマの内容が良ければ、そのドラマの間は
ドラマは見てもらえるが、
その役者にスポットが当たるかどうかは別として
面白くなければ2話にも進めない。

コンスタントにドラマに出続けてなければ
しばらく経つと
『ん?誰?その役者。知らない。』
『そんなドラマあったっけ???』
くらいのスパンで忘れ去られていく。

何か似てないか?


アイドルも物も、売るといった意味では
1つの『商品』

人を商品と一緒にするな!と言うお叱りは
今、一旦置いておいて、

商品が企画され製品化される
     =
デビューする

お店の人の目にとまり発注される
      =
ドラマや歌番組に出ることができる

そこから誰かの目にとまり、
一瞬でも気にかけたもらえたり
課金しなくてもYouTubeなどで
歌をきいてもらったり
TikTokでダンスがバズってきてやっと
物で言う
『あー、流行ったね、あれ!』
って言うところまでくると思うのだ。

そして少しくらいバズったところで
その人やグループがある程度の売り上げが
上げられないと

解散 

話を元に戻そう。

商品がお店に並ばないと
いくら良い『商品』だって
ナマモノなら傷んだり
流行りモノなら時代に遅れて
売れなくなってしまう。

私がこの商品を何が何でも
絶対に売りたいと思ったら
企画された商品をどうやって
発注してもらってお店に並べるか?

どうやったら他の商品と差別化できるか?
お店の人に『似たような何か』ではなく
私が売りたいこの商品をどうやって
発注してもらえるかと
死に物狂いで考える。

お店の人に
『これ!めっちゃ便利だよ!』
『とりあえずお店に並べてみてくれない???』
『試食』として食べてもらって
おいしさをアピールする!

ありとあらゆる手を使って、
人脈を使って、
今この商品を気に入ってくれてる人にも
『友だちに紹介してみてくれない?』と
四方八方手を尽くす。

SNSをフル活用して
『商品』の良さを、使い心地を
コスパの良さを、味の良さを
知らせていく。

まずは『お店に並べてもらう』
話はそこからだ。

それでも売れるかどうかは
その商品の良さや希少さ
(代わりになるものがあるかどうか)
その時の運によるところもある。

並べる場所が悪くて人目につきにくかったり
お店自体が小さくて、そもそも人が来ない
可能性すらある。
雨が降って来店人数が少ないかもしれない。

大手の店舗に最初から平積みされて
ポップをつけてもらえる物なんか
その商品の販売元が大きくて
鳴物入りで出した新製品くらいのものだろう。
iPhoneの新製品じゃあるまいし。

使い始めて日は浅くても
私はその『商品』を何としても売りたいし
たくさんの人に知って欲しいし
誰かの1番になる商品だと
心の底から思っているし、
何よりも、たくさんの人に
愛される商品になるっていう自信がある。

わたしの中では狂おしいほどの
『いちばんたいせつなもの』で
『いつもそばにあるもの』だから。



さて、
それが人の場合は『誰が?』
『どうやって?』
その『商品』を売るのだろう。









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