kindleで読んどる029『許されざる者』

許されざる者 (創元推理文庫)

レイフ・ＧＷ・ペーション、 久山 葉子 著

位置No. 84
 特に、通りを行き交う車のことを考えれば。五十年近く警察官として人生を送れば、その種の習慣は骨の 髄 まで染みこんでいた。

位置No. 107
ヨハンソンは全員と顔見知りだった。彼らのほうも、無数のソーセージを通してヨハンソンのことを知っている。

位置No. 268
するとやっと妻が笑顔を浮かべた。今度は目と口の両方で笑っている。

位置No. 346
「めそめそするな」ヨハンソンは自分に向かってつぶやいた。どんどんよくなっているじゃないか。

位置No. 374
大好きなおじいちゃん、ストレスを溜めずに、のんびりまったり過ごしてね〟　書いた内容を裏づけるように、瞑想の本と〈リラックス・フェイバレット〉の違法コピーＣＤを贈ってくれた。

位置No. 519
「いいから聞きなさい」こやつめ、まったくクソよくしゃべる女だ。おまけに強情ときた。

位置No. 574
懺悔という封印の中で〟――その言葉をかみしめるがいい。

位置No. 666
「熊がクソをするのは森の中か（当然だろう、の意）？ホットドッグとパスワード、ブレンヴィーンにザワークラウトだな。じゃ、一時間後に」

位置No. 1258
そのまま眠ってしまった。ただ眠っているだけ。その夜は夢も見なかった。ヤスミンの夢を見てもいいはずなのに。

位置No. 1567
「状況を受け入れろ。無駄にややこしくするな。偶然を信じるな」

位置No. 1621
「パパの言うとおりにするわ」娘のほうはそんな答えだった。それからなぜかこうつけ加えた。「わたしはパパっ子だから、いつだってパパの言うことをきくのよ」

位置No. 2222
「病めるときも、健やかなときも」ピアがグラスを上げた。」

位置No. 2390
すごく仕事のできる女だった。頭が切れて、おまけにあのおっぱい・・・」

位置No. 2479
「うまかった」ヨハンソンは空っぽになった皿を見ながらうなずいた。「どこでこんな料理を覚えたんだ？」 「小さいときに、いつも兄貴に川に投げこまれてたのよ。他に選択肢はなかったの」

位置No. 3826
「あなたは掃除なんてしたことないでしょう。だから心配しないで」

位置No. 5373
「ちがいます。ただ、ピアに殴り殺されるだろうから、いいアイディアではないと思う。すみません、でもそうなんです」 「じゃあ、家に着いたら小さなサラダでも作るか」 「それはいいですね。小さなサラダなら問題にはない」

位置No. 6063
「愛する妻よ」お利口さんとはなんだ。わしのことをそう呼んでいいのは母だけだ。

位置No. 6143
男前で身なりのいい獲物だ――。邪悪を、もっとも好感のもてる形に擬人化するとこうなるのか。

位置No. 6619
死んだ男の遺した言葉が常にその場にあり、ラーシュ・マッティン・ヨハンソンは無口なタイプの死人ではないことが判明した。彼にまつわるエピソードはあまりにも多く、誰もがもう一度それを話さずにはいられなかったのだ。