kindleで読んどる『ヴァイオリン職人と消えた北欧楽器 』018

ヴァイオリン職人と消えた北欧楽器 (創元推理文庫)

ポール・アダム、 青木 悦子 著

位置No. 82
ヴァイオリン製作は、人でなしや他人をいじめる者、野心を持った出世主義者や欲深で成功を求める悪党を広く惹きつける職業ではないのだ。

位置No. 121
二十年前、はじめてやってきたときには、かろうじて短い会話ができるくらいだったが、彼はまたたく間にイタリア語を身につけた。きっと寝室での会話のおかげだろう。

位置No. 500 
グァスタフェステと同僚たちがいそぎ突き止めて解決しようとしているであろう〝なぜ〟と〝誰が〟と〝どのように〟。

位置No. 594
グァスタフェステにとってリカルドは殺人事件の被害者であり、捜査し、解決し、地下のどこかにファイルしておくべき事件番号以上のものではないのだ。

位置No. 695
そいつはその凧を愛していたんです。愛、憎しみ、欲、恐怖、それが殺人事件の捜査における俺の道しるべです。殺人には動機がいる、たいていはその四つのどれかです」

位置No. 1189
「抵抗してもむだよ」マルゲリータが言った。「わたしもやってみたから」

位置No. 1438
人は特別な個人の死を心に刻むために葬式にいく――彼らを悼むため、彼らの人生をたたえるために――しかしその儀式は常に、死んだ本人だけのものにとどまらない、なぜなら人はそこに出席するとき、自分たちの思い出をたずさえていくからだ。

位置No. 1943
「それじゃ……また 外へ 出なきゃならないの？」彼女はまるでわたしたちがＳＦ映画の中の人物で、どこかの非友好的な惑星に不時着し、自分たちの宇宙船の外には〝やつら〟がひそんでいるかのように言っ

位置No. 2074
現実離れした期待はあらゆる旅行者の人生における呪いであり、おそらくおおかたの人々の人生の呪いでもあるだろう。

位置No. 2135
ガイドに説明され、大量の史実や情報を詰めこまれたくないのだ。わたしは自分で探検し、いたいところに長居し、好きなように進んで、自分自身でいろいろな発見をしたいのであって、どこかの役所の付き添いに指示してもらいたいのではない。

位置No. 3464
問題は技術ではなかった。単純な喜びだった。

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