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「陽当たり重視の日本人」


北と南、そして東と西など、それぞれの特色や利点があり、それらを上手に使うことにより人間と自然との共存が成立するのではないでしょうか。

ヨーロッパ人は遊牧民族であったため、北斗星を中心に北と南が基本になって、東・西の考え方があります。

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しかし日本のような農耕民族は、穀物ともっとも関わりの深い「太陽」の動きを重視してきたことから、東と西を基本として、北・南の考え方が発生し、そのことから東南を最高の位置として考えてきました。「家」はそれぞれの地域の特性を生かしながら、先達の方々の経験と智恵が積み重ねられて、現在の家が存在するのです。

ウサギ小屋」などと蔑称されながらも、日本古来の伝統が評価され、認められている部分も多くあります。あるヨーロッパ人は、風呂を「日本の智恵と」と大変に誉めて、「水が豊富で、自然の美しい日本人ならではの清潔感の現れである」と認め、自宅に「檜の風呂」をつくっています。
いつまでも、「ウサギ小屋」などと蔑称され続けることなく、日本の素晴らしい伝統をふまえ、他国の家のよい部分を取り入れた家をつくることが、大切です。

次回予定記事:「建て主の精神の継承を手伝う」予定

建築家、家相家として「建物」と「生活」のあいだをデザインしてます。
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