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「あ、ぁ、ぁー」と叫びたくなった朝

日曜日だからゆっくりしよう。
大抵、息子の習い事の合間をぬって
自分時間を作るのが週末。

今日は、
11時半から13時のソルフェージュを単独で行ってもらい、

その後13時に待ち合わせをして、電車で

14時から伴奏合わせのレッスンは付き添う

そんな予定で
それまでの間ゆっくり、掃除をして
常備菜を作って、余った時間で読書をした。

わりと清々しい時間を過ごせて
一週間の疲れや気持ちの張りが緩んだ、

しかし、午後からあんなアクシデントが起ころうとは夢にも思わなかった。

待ち合わせ10分前、息子と待ち合わせ場所に着いてはたと気がついたことがある。

楽器がない。

本来、弾き手である息子自身が楽器は自身で管理するに決まっているのに

なぜか、今日は息子は、「お母さん楽器持ってきて〜」「ダメだよー、持っていきなさい」と言うことがあり


結局、息子は楽器を持たず、私が楽器を持っていくことになっていた。


にもかかわらず、普段楽器を持ち歩かない私は、
楽器のことをスコンと忘れ、待ち合わせ場所に身軽に来てしまったのだ。

楽器がないと気づいた時
相当焦った。時間もなければ、楽器もないし

うわぁぁっぁぁぁーと叫びたいが
ジタバタ考える時間はもっとない。

猛ダッシュで500m程を駅まで走り抜け、
息絶え絶えに電車に乗り楽器を取りに戻る。

脈拍は140回/分を超えていた。

冷静に、大丈夫、間に合うよ。
大丈夫と自分に言い聞かせながら

次のレッスンの時間に間に合う交通手段とルートを予習し、並行して息子に連絡をする。

しかし、なぜか息子に連絡がとれない。

仕方がないから
とりあえず、次は車でまた待ち合わせ場所に向かう


…っが、

その待ち合わせ場所にも息子がいない

もう完全に遅刻、それ以上に息子どこ?


あ、あ、あー
と叫んだところで目が覚めた。

よかった。
今日はまだ始まったばかりだったみたい。

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セイコ
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