見出し画像

母とのコミュニケーション手段が英会話になった日


母に会いに里帰りをしたら✈️
その日に母が体調を崩し、翌日入院



おかげさまで
その後回復し、昨日退院しましたが

入院中、79歳の母に
進行した認知症のような症状が
いきなり現れる「せん妄」が起こり

幻覚を見たり、私のことが
誰かわからなくなったりしました。



そして、最初はとても戸惑ったのですが
私を外国人だと思い込み、
私とのコミュニケーションが
ほぼ英語になってしまいました。

・ 
・ 
母は若い頃から
家でもよく英語の勉強をしていましたが
仕事人間で、家庭的な人ではなく
私は母のそういうところが理解できなくて



母を反面教師にし
家庭を中心にして暮らしてきたので
私たち親子の関係は、少しドライな
ところがありました。



でも今回、
私をアメリカ人だと思い込んでいた母が

👩‍🏫自分のこれまでのキャリアのこと
🇺🇸息子に会いにオレゴンに行ったこと
✈️ずっとヨーロッパに行きたい
と思っていたこと


を、楽しそうに話す姿に触れて

母がこれまでずっと頑張ってきたことや
子どもたちのことを誇りに思っていること
彼女なりに家族を支えるのに必死で
ついぞヨーロッパには行けなかったことを
知り、何だか泣けてきました。



そして、
日本語のアクセントは強いものの
母がこんなに英語が話せることを
初めて知りました。



インターネットも、
それ以前にCDもない、
カセットテープさえ、手軽には
入手出来なかった時代に 

これほどコミュニケーション力を
身につけるには、相当な努力が
必要だったはずです。



幸い、母の症状は一過性で
今はもう、ほぼ普通に戻り
私とも日本語で話すようになりました。
差し入れた洋書にも目を通していました。



何だか衝撃的すぎる数日を過ごし、
帰宅した今もまだ心が落ち着きませんが
これから、母との残された時間を
大切にしていこうと思いました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?