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増税 2021年9月14日の日記


バイト行って本屋行ってバイト代ほぼ溶かした。意味がわからん。普通に金が入り用なのに。
退学した。ここに至るまでに「本当にいいんですか?」って複数回聞かれてその度に「あ、はい」みたいなフワフワした回答を繰り返した。なんか決意を新たに涙目ながら「はい……っ!」って言うのも寒いし真顔で「はいっ!」って言うのも寒いなと思って温度感がつかみきれずふわふわで濁して全部終わってしまった。決意は固い。まあみんな他人にそこまで興味無いし、私が野垂れ死のうとしまいと関係はないから神妙そうな顔で聞いてくるけど「どうでもいいだろ……」と思っていた。人生の大半は全部どうでもいい。
とまあ色々あったが兎にも角にもフリーターである。今まで大学に通っていたのも親や祖父母の意向がでかく、彼らが私の好きなように生きてほしいと口に出しても根本に「社会に出て結婚して子供を産んで一般的な幸せを手に入れてほしい」という思考がみえみえだったためそれに従ったまでだった。私の勘違いなら別にいいが、それを否定できるだけの信頼がなかった。祖父母はまあまあ普通の家庭の出だし仕事で苦労を重ねていたんだろう。母はバリバリのサラリーマンで、どちらかと言えばエリートだ。女手1つで無職の男と子供二人を私立の中高に出し生活を支えているんだからとんでもないやつであることには変わりない。そんな母がいるから祖父母もまあ私に期待するわなと思う。それが普通だと思うだろうなと思う。
もうどこにも逃げられなくなってしまった。言い訳がなくなってしまった。退学することに対して特に何もなかったが、それだけが怖かった。親のせいにしていた自分の劣等感を、今後は自分でどうにかしなければならない。初めて自分で選ぶものばかりで責任の重さに耐えられるか不安だ。みんなこんなことを思いながら生きていたのか。人生を半ば他人に任せ拗らせていたところから解放した。自由だが険しい道な気がする。みんなここを歩いているのか。怖いよ〜。幸せになりたい。怖いよ〜!
頑張る


おわり

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